Track 7

声を殺してのクチュ(右:水音・左:喘ぎ)

 (NA)その日は、あたしが一人でやっている時、だった。  「んん……んっ」  ──ガチャリ。  「何してんの?」  「ぇえ!? 義兄(にい)さんなんで!? 会社は!?」  「残業なくて」  「そ、そうだったんだ……」  「で、何してたの?」  「う……じ、自慰してました」  「じゃあ、せっかく帰ってきたんだから、俺の前でしてくれる?……そうだな、右耳は君のいやらしいおまんこの音。左側は君の吐息になるように」  「えぇ!?」  「さ、早く」  そう言うと、義兄さんはあたしのベッドに寝転ぶ。  「普通どおりじゃつまらないから、喘ぎ声は殺して。俺がいいって言うまで、イかないで」  「右がおまんこで、左が喘ぎ声……それで喘ぎ声殺して、義兄さんのOKが出るまでイっちゃいけないって……あの、ハードルすごく高くない?」  「イヤなの? じゃあこないだの音声とか、俺らの関係、親にバラそっかな〜」  「……ってズルいよ、いっつもそうやって脅迫みたいなことするんだから……」  「イヤなの?」  「イヤ……じゃない……けど。あぁもう、わかった、言う通りにするから!」  そう言うと、パジャマと下着を脱ぎ捨て、あたしは一糸まとわぬ姿になった。  「じゃあ…………いくよ! ぅっ……くふん……はぁぁ……」  最初はゆっくりと、そして力を入れずにどんどんクリトリスを責める指を加速する。  「はぁっ、ダメ、結構イきそうだよ……」  「まだまだ、ダーメ」  「そう……言うと、思っ……てた……まだ、我慢する……」  本当は我慢辛いんだけど  「くっふっ……はぁ……あ……」  今度は、指でおまんこの中を掻き出すように、指をあたしの体液に絡めていく。  「はぁあ、はぁあああ……」  どうにか耐えながら指で弄ぶけど……もう、限界だった。  「ダメ、待てないもう耐えきれないよ!イく、イく、ダメ、イく、イく、イ、く……イッちゃうよ」  耐えきれずに、絶頂を迎えて喘いでしまう。  「くっぁあああああああああ! はぁあん、ああああああああ」  ひとしきり喘ぐと、荒い息は収まった。  「はぁ……はぁ……」  「もう、俺いいって言ってないのに。じゃあ、次、耳を反対にして、お願い。」  「へ……まだ、やるの?」  「だって、俺いいって言ってないし。リベンジね」  「わかった、じゃあ逆向きになる。」  ……義兄さんに変なとこ見つかっちゃったな。これはまだまだ、解放してくれなさそうだな。