声を殺してのクチュ(右:水音・左:喘ぎ)
(NA)その日は、あたしが一人でやっている時、だった。
「んん……んっ」
──ガチャリ。
「何してんの?」
「ぇえ!? 義兄(にい)さんなんで!? 会社は!?」
「残業なくて」
「そ、そうだったんだ……」
「で、何してたの?」
「う……じ、自慰してました」
「じゃあ、せっかく帰ってきたんだから、俺の前でしてくれる?……そうだな、右耳は君のいやらしいおまんこの音。左側は君の吐息になるように」
「えぇ!?」
「さ、早く」
そう言うと、義兄さんはあたしのベッドに寝転ぶ。
「普通どおりじゃつまらないから、喘ぎ声は殺して。俺がいいって言うまで、イかないで」
「右がおまんこで、左が喘ぎ声……それで喘ぎ声殺して、義兄さんのOKが出るまでイっちゃいけないって……あの、ハードルすごく高くない?」
「イヤなの? じゃあこないだの音声とか、俺らの関係、親にバラそっかな〜」
「……ってズルいよ、いっつもそうやって脅迫みたいなことするんだから……」
「イヤなの?」
「イヤ……じゃない……けど。あぁもう、わかった、言う通りにするから!」
そう言うと、パジャマと下着を脱ぎ捨て、あたしは一糸まとわぬ姿になった。
「じゃあ…………いくよ! ぅっ……くふん……はぁぁ……」
最初はゆっくりと、そして力を入れずにどんどんクリトリスを責める指を加速する。
「はぁっ、ダメ、結構イきそうだよ……」
「まだまだ、ダーメ」
「そう……言うと、思っ……てた……まだ、我慢する……」
本当は我慢辛いんだけど
「くっふっ……はぁ……あ……」
今度は、指でおまんこの中を掻き出すように、指をあたしの体液に絡めていく。
「はぁあ、はぁあああ……」
どうにか耐えながら指で弄ぶけど……もう、限界だった。
「ダメ、待てないもう耐えきれないよ!イく、イく、ダメ、イく、イく、イ、く……イッちゃうよ」
耐えきれずに、絶頂を迎えて喘いでしまう。
「くっぁあああああああああ! はぁあん、ああああああああ」
ひとしきり喘ぐと、荒い息は収まった。
「はぁ……はぁ……」
「もう、俺いいって言ってないのに。じゃあ、次、耳を反対にして、お願い。」
「へ……まだ、やるの?」
「だって、俺いいって言ってないし。リベンジね」
「わかった、じゃあ逆向きになる。」
……義兄さんに変なとこ見つかっちゃったな。これはまだまだ、解放してくれなさそうだな。