Track 2

風鈴の音は好きですか? 音を楽しみながらボディマッサージ

//ダミーヘッドマイク・リン→7(左・近い) フウ→5(背後・近い) 【フウ】 「はい、お客さま。このマッサージ台にうつ伏せになって。  そしたら……目を瞑って……リラックスしてね……」 【リン】 「ウインドチャイムの方も、準備しますね」 //声 ささやき 【フウ】 「ウインドチャイムって……風鈴のことね。  風鈴って言ったら、怒るんだ、あのひと」 【リン】 「さて……どんな風鈴が良いかしら?」 【リン】 「ちりん、ちりん、ってオーソドックスなガラス製……。  からん、からん、って優しい音の鳴る木製……?  ころ、ころ、って懐かしい気分になれる陶器の物もいいですね」 【リン】 「ふにゃ~~ん! 大事なお客さまを目の前にして、  どれを使うか真剣に悩んでしまいます~~!!」 【フウ】 「落ち着け風鈴オタク」 【リン】 「ウインドチャイムって言って!」 【フウ】 「じゃあ……私がマッサージするから。  お姉はふうり……ウインドチャイムを色々試してみたら?」 【リン】 「そうですね。そうしましょっか。  お客さまも……いろんな音、聞きたいですよね?」 【フウ】 「うん。そういうことで……マッサージ、始めるよ」 //SE マッサージ音 【フウ】 「まずはぁ……首のところを………………、優しく……、  撫でるみたいに………………んっ……………………ん…………っしょ」 //声 リンが喋っている間、フウの方はマッサージをしているような息遣いをたまに入れて下さい。 //声 フウ→右耳の位置に移動。囁き声で 【リン】 「では私は…………お客さま? 右のお耳、失礼いたしますね?」 //SE ガラス製の風鈴の音(右耳) 【リン】 「…………………いかがでしょうか?」 【リン】 「ちりん、ちりん、って透き通った音が、  お客さまの耳の奥まで溶けていくようでしょう」 【リン】 「もう一度いきますね……?」 //SE ガラス製の風鈴の音(右耳) 【リン】 「ふふ…………ガラス製の鈴の………………水面に落ちる水滴みたいな…………、  儚げで………………美しい、おと………………」 //SE ガラス製の風鈴の音(右耳) 【リン】 「力が抜けていっちゃいますね、お客さま…………?  あなたの頭が…………鈴の音で真っ白にされちゃいますよ…………」 //SE ガラス製の風鈴の音(顔の前) 【フウ】 「マッサージの方は………………どう……………………?  ん………… 首から少し下ろして…………肩の所…………」 //SE マッサージ音・肩の所 【フウ】 「お客さま、…………肩、凝ってるね…………。  お仕事は何をしてるの? …………ふぅん…………そっか…………」 【フウ】 「ん………………」 //SE ガラス製の風鈴(右耳) 【フウ】 「………………私は…………都会で…………マッサージの仕事してて…………。  たまたま、今日実家に帰って………………お姉を手伝ってるんだ……」 【フウ】 「改めて思うけど………………よく今まで一人でやってけたね、お姉……。  殆どお客も来ないのに…………」 【リン】 「お姉ちゃん、やれば出来る子だから」 【フウ】 「ふふ……はいはい…………」 //SE ガラス製の風鈴(右耳) 【リン】 「それでは、お客さま……。次は、こ・ち・ら・の~」 //ダミーヘッドマイク・リン→3(右・近い) 【リン】 「――お耳で、ウインドチャイムの音をお楽しみ下さいねぇ……」 【リン】 「気持ちよくて、眠っちゃっても……良いですからね……?」 //SE ガラス製の風鈴(左耳) 【リン】 「…………とっても…………きれいな音…………。  ふふ…………お客さまも…………どこかで聞いたことがあるはず……」 【リン】 「昔…………おばあちゃんの家の縁側で………………。  それとも…………学生時代に通った…………定食屋さん……?  ……お散歩中に…………軒先から聞こえることも、ありますよね」 //SE ガラス製の風鈴(左耳) 【リン】 「懐かしい気分に…………なってきます…………。  お客さまは……子供の頃に感じた…………干したてのお布団に包まれているような気分に…………なりますよぉ…………」 【リン】 「力を抜いて…………優しい気持ちに…………なって下さいね…………」 //SE ガラス製の風鈴(左耳) 【フウ】 「お客さま。お背中の方、失礼するね」 //SE マッサージ腰 【フウ】 「ぎゅう。ぎゅうって…………お肉を内側に集めるみたいに…………。  ぐりぐり…………背中のツボを………………押して…………」 【フウ】 「ん………………っしょ………………ん…………っしょ………………。  …………ん………………ふぅ………………っしょ…………ん…………」 //SE 左耳・風鈴 【フウ】 「この辺は…………もう、色々行ってみた…………?  近くにある沢がすごくキレイだから…………おすすめ……だよ……」 【リン】 「子供の頃、よく遊んだよね。全裸で」 【フウ】 「……全裸とか言わないで良いから。おバカ」 【フウ】 「次は肩から…………二の腕を失礼するね……。  掌で包んで…………しごく…………みたいにぃ…………」 【フウ】 「ん……………………っしょ……………………んっ。  ぎゅう…………って………………っしょ………………んっ…………」 【フウ】 「お客さま…………ずいぶんお疲れみたいだから………………。  念入りに…………優しく…………っしょ…………ん……っしょ……」 //SE ガラス製の風鈴の音(左耳) 【リン】 「ではこちらは…………ウインドチャイム、変えましょっか……。  ガラス製の鈴から…………次は…………木製のものに…………」 //ダミーヘッドマイク・リン→3(右・近い) 【リン】 「カラカラとした音が…………とても心地良いですからね…………」 【リン】 「それでは……右のお耳を…………失礼、し、てぇ…………」 //SE 木製の風鈴の音(右耳) 【リン】 「カラカラカラって……とっても気持ちいいですよね…………」 【リン】 「ガラス製の染み入るような音と違って…………、  乾いた…………お耳の表面を撫でるような音…………」 //SE 木製の風鈴の音(右耳) 【リン】 「気持ちいい…………気持ちいい…………。  ふふ……お目々、とろーんってして…………眠くなっちゃいますね……」 【リン】 「良いですよぉ…………すぅ…………はぁ……すう……はぁ……って、  心地いい寝息立てながら…………どろどろに溶けて下さい…………」 【フウ】 「こっちは…………次は、腰からお尻の所、失礼するね…………。  結構、お尻って力入って…………凝っちゃうんだよね…………」 //SE マッサージ音→おしり 【フウ】 「お尻を…………ん……っしょ…………。ん……っしょ…………。  掌で…………撫でるみたいに……ぐるぐる……ぐるぐる…………」 //SE 木製の風鈴(右耳) 【フウ】 「お客さま……いいおしりしてるねぇ…………ふふっ」 【リン】 「こーら。セクハラ禁止ー」 【フウ】 「はいはい、ごめんなさい」 【フウ】 「お尻をぉ……下から……ぐぐって持ち上げるみたいに……。  ん…………っしょ…………。もう一回…………ん……っしょ……」 //SE 木製の風鈴(右耳) 【リン】 「あ、そろそろ…………お耳の位置、交代しますね……」 //ダミーヘッドマイク・リン→7(左・近い) 【リン】 「こんにちは~。ふふ…………ではこちらから、失礼します」 //SE 木製の風鈴(左耳) 【リン】 「からん……からんって…………気持ちいいですね…………」 【リン】 「このウインドチャイムは…………タイの市場で買ったものなんです……。  音がステキで…………一目惚れしちゃって…………」 //SE 木製の風鈴(左耳) 【リン】 「私、自分の部屋にも同じの置いているんです……。  お昼寝中なんて……からん、からんってキレイな音がして……」 【リン】 「ふふ……お布団から出られなくなっちゃうんです。  ずぅ~~……っと、この音、聞いてたくなっちゃって…………」 //SE 木製の風鈴(左耳) 【リン】 「懐かしい音…………思い出の音…………。  ふふ…………優しくて…………胸の中が暖かくなってくる…………」 //SE 木製の風鈴(左耳) 【リン】 「気持ちいいですね…………マッサージされながら…………。  鈴の音に癒やされるの…………気持ちいい………………」 【フウ】 「こっちはもう、仕上げに入るからね」 【フウ】 「全身を……軽い握りこぶしでトントン叩くの。  体揺らされて……気持ちよくなるからね。……いくよ?」 //SE 全身を叩かれる(バン振りみたいな感じで、音が動くと良いと思います) 【フウ】 「とん、とん、とん、とん。………………っしょ…………ふぅ……。  ん………………とんとんとん………………はぁ……ふぅ…………」 【フウ】 「とん……とん…………とん…………ん……っしょ…………ん……。  とんとん………………とんとん………………うん……っしょ……」 //SE 木製の風鈴の音(左耳) 【リン】 「………………はい。これで、うつ伏せのマッサージはおしまいです♪」 【フウ】 「どう? 気持ちよかったかな……そうだと嬉しいんだけど」 【リン】 「ウインドチャイム聞いてると、とろとろになっちゃうでしょ~~?  そうなんです、すごいんですよ。スグレモノなんです。  人類は一家に数十個ぐらい備蓄しておくべきです」 【フウ】 「風鈴変態オタクは置いとくとして……」 【リン】 「ウインドチャイムって言って!」 【フウ】 「じゃあ、お客さま。…………次のマッサージ、しよっか?」