Track 5

縁側で打ち水をしながら、ゆったり雑談

//SE 風の音 //SE 風鈴の音 //SE 引き戸が開く //SE 隣に人が座る音 //ダミーヘッドマイク・リン→7(左・近い) フウ→12(右後ろ・遠い) 【リン】 「お茶とお茶菓子をお持ちしました。お口に合えば良いのですが」 【フウ】 「お姉ー。バケツと柄杓持ってきたよ。適当に水まくね」 【リン】 「うん、お願い」 //SE 柄杓で水まき //SE 風鈴の音 【リン】 「ふぅ……今日はとても良い日ですね……。  風は気持ちいいし、天気もとってもいい……」 【リン】 「それに、久しぶりにお客さまが来てくれましたし。ふふ」 【リン】 「このお店、すっごく山奥にあるでしょう?  だから、人自体、殆ど来ることだって稀で……」 //SE 柄杓で水撒き 【フウ】 「都会に引っ越せばいいのに」 【リン】 「いいの。ここが気に入ってるの」 【リン】 「私はフウちゃんみたいに都会の荒波に揉まれるとか無理です。  山奥でひっそり暮らして、ステキな旦那様と結ばれるの」 【フウ】 「出会いも殆ど無いけどね……」 【リン】 「と、時々はあるもん」 【リン】 「あ、お客さまとかどうですかー? ふふ。  一緒に田舎暮らし、します?」 【リン】 「………………なんちゃって。冗談デスので、あまりお気になさらず」 【フウ】 「なんで自分で言って誤爆してんのさ……」 【リン】 「フウちゃん、うっさい」 【リン】 「あ、そうだ。せっかくですし……手をお貸し頂いてもいいですか?」 //SE 手の擦れる音 【リン】 「手のマッサージ……しますね……。  んっ……っしょ……っと。……ふふ」 【リン】 「さっきはなんだかんだ、あんまりマッサージ出来ませんでしたから」 //SE 風鈴の音 【リン】 「お客さまの掌を……両手で……くに……くに……っと。  親指で……指の先を一本ずつ…………もみ……もみ……」 //SE 柄杓で水撒き 【フウ】 「わっ……水撒きしてたら自分にかかった~!」 【リン】 「ふふ。気をつけてね、リンちゃん。  濡れて風邪引いたら大変ですもの」 【リン】 「…………むに……むに…………。  手って、実はあんまり触られる事無いから……。  こうして…………マッサージされると…………気持ちいいですよね?」 【フウ】 「お姉…………なんかやらしー」 【リン】 「なっ……、ただのマッサージですぅー。  ね、お客さま?」 【リン】 「って……どうしたんです? 顔を赤くして……、  目もそむけちゃって……」 //SE 風鈴の音 【フウ】 「……密着して、手を握られて、じーって見つめられたら。  そりゃ、恥ずかしいでしょ」 【リン】 「そうですかね……、別に普通のことですけど」 【リン】 「ほらお客さま。私の目、じーって見て下さい?  私もあなたの目、じーって見つめちゃいますから」 //SE 柄杓で水撒き 【フウ】 「こらこら、お客さまをいじめない」 【リン】 「ふふ……ごめんなさーい。  だって、お客さまがずいぶん可愛かったものですから」 【リン】 「ほぉら……お手手のマッサージ……続けますね…………。  親指の付け根のところを……両手で丹念に…………うに……うに……」 【リン】 「両手で掌を包んで…………ぎゅ~~~~…………っ!  片手で指と指を絡めて……ぎゅっ……ぎゅ……ぎゅっ……」 【リン】 「次は、反対側いきますね」 //ダミーヘッド位置→リン・3(右・近い) 【リン】 「はい、お手手貸してください?  ふふ…………むに………………むに…………むに………………」 【フウ】 「にへへ、お姉。なんかず~いぶん熱心じゃん?」 【リン】 「だから、別にふつうのことです?」 【フウ】 「こっそりエッチなサービスしたり……、  もしかして、結構マジでお客さまのこと気に入ってない?」 //SE 風鈴の音 【リン】 「……知りません。そんなことより、マッサージです」 【リン】 「指を挟んで……圧迫するみたいに……むに……むに……むに……。  指の先を……ぐりぐりって…………どうです? 気持ちいいですか?」 【リン】 「お手手を……両手で包んで……さわさわ……さわさわ……。  ふふ。こういうのって、一杯触られるだけでも気持ちいいですよね」 //SE 柄杓の音 【フウ】 「ふう……水撒きおしまーい。  それじゃ私は、次のマッサージの準備してくるね」 【リン】 「はい、お願いします」 //SE 足音 【リン】 「………………二人きりに、なりましたね?」 【リン】 「その……あの子が変なこと言ってましたけど、  別に、気にしないでくださいね。意味なんてありませんから」 //SE 風鈴の音 【リン】 「…………ぎゅ……ぎゅ…………っ。  お客さまの手を…………両手で…………ぎゅ~~~…………っ」 【リン】 「指と指を絡ませて……ぎゅ…………ぎゅ…………。  ぎゅう…………ぎゅう…………って…………これ……」 【リン】 「恋人つなぎ……みたいですね…………」 【リン】 「な、なんちゃって! それでは休憩はおしまいです!  つ、次のマッサージに行きましょ、そうしましょ!!」 【リン】 「ほら、早く行きますよ、お客さま!」 //SE 風鈴の音