縁側で打ち水をしながら、ゆったり雑談
//SE 風の音
//SE 風鈴の音
//SE 引き戸が開く
//SE 隣に人が座る音
//ダミーヘッドマイク・リン→7(左・近い) フウ→12(右後ろ・遠い)
【リン】
「お茶とお茶菓子をお持ちしました。お口に合えば良いのですが」
【フウ】
「お姉ー。バケツと柄杓持ってきたよ。適当に水まくね」
【リン】
「うん、お願い」
//SE 柄杓で水まき
//SE 風鈴の音
【リン】
「ふぅ……今日はとても良い日ですね……。
風は気持ちいいし、天気もとってもいい……」
【リン】
「それに、久しぶりにお客さまが来てくれましたし。ふふ」
【リン】
「このお店、すっごく山奥にあるでしょう?
だから、人自体、殆ど来ることだって稀で……」
//SE 柄杓で水撒き
【フウ】
「都会に引っ越せばいいのに」
【リン】
「いいの。ここが気に入ってるの」
【リン】
「私はフウちゃんみたいに都会の荒波に揉まれるとか無理です。
山奥でひっそり暮らして、ステキな旦那様と結ばれるの」
【フウ】
「出会いも殆ど無いけどね……」
【リン】
「と、時々はあるもん」
【リン】
「あ、お客さまとかどうですかー? ふふ。
一緒に田舎暮らし、します?」
【リン】
「………………なんちゃって。冗談デスので、あまりお気になさらず」
【フウ】
「なんで自分で言って誤爆してんのさ……」
【リン】
「フウちゃん、うっさい」
【リン】
「あ、そうだ。せっかくですし……手をお貸し頂いてもいいですか?」
//SE 手の擦れる音
【リン】
「手のマッサージ……しますね……。
んっ……っしょ……っと。……ふふ」
【リン】
「さっきはなんだかんだ、あんまりマッサージ出来ませんでしたから」
//SE 風鈴の音
【リン】
「お客さまの掌を……両手で……くに……くに……っと。
親指で……指の先を一本ずつ…………もみ……もみ……」
//SE 柄杓で水撒き
【フウ】
「わっ……水撒きしてたら自分にかかった~!」
【リン】
「ふふ。気をつけてね、リンちゃん。
濡れて風邪引いたら大変ですもの」
【リン】
「…………むに……むに…………。
手って、実はあんまり触られる事無いから……。
こうして…………マッサージされると…………気持ちいいですよね?」
【フウ】
「お姉…………なんかやらしー」
【リン】
「なっ……、ただのマッサージですぅー。
ね、お客さま?」
【リン】
「って……どうしたんです? 顔を赤くして……、
目もそむけちゃって……」
//SE 風鈴の音
【フウ】
「……密着して、手を握られて、じーって見つめられたら。
そりゃ、恥ずかしいでしょ」
【リン】
「そうですかね……、別に普通のことですけど」
【リン】
「ほらお客さま。私の目、じーって見て下さい?
私もあなたの目、じーって見つめちゃいますから」
//SE 柄杓で水撒き
【フウ】
「こらこら、お客さまをいじめない」
【リン】
「ふふ……ごめんなさーい。
だって、お客さまがずいぶん可愛かったものですから」
【リン】
「ほぉら……お手手のマッサージ……続けますね…………。
親指の付け根のところを……両手で丹念に…………うに……うに……」
【リン】
「両手で掌を包んで…………ぎゅ~~~~…………っ!
片手で指と指を絡めて……ぎゅっ……ぎゅ……ぎゅっ……」
【リン】
「次は、反対側いきますね」
//ダミーヘッド位置→リン・3(右・近い)
【リン】
「はい、お手手貸してください?
ふふ…………むに………………むに…………むに………………」
【フウ】
「にへへ、お姉。なんかず~いぶん熱心じゃん?」
【リン】
「だから、別にふつうのことです?」
【フウ】
「こっそりエッチなサービスしたり……、
もしかして、結構マジでお客さまのこと気に入ってない?」
//SE 風鈴の音
【リン】
「……知りません。そんなことより、マッサージです」
【リン】
「指を挟んで……圧迫するみたいに……むに……むに……むに……。
指の先を……ぐりぐりって…………どうです? 気持ちいいですか?」
【リン】
「お手手を……両手で包んで……さわさわ……さわさわ……。
ふふ。こういうのって、一杯触られるだけでも気持ちいいですよね」
//SE 柄杓の音
【フウ】
「ふう……水撒きおしまーい。
それじゃ私は、次のマッサージの準備してくるね」
【リン】
「はい、お願いします」
//SE 足音
【リン】
「………………二人きりに、なりましたね?」
【リン】
「その……あの子が変なこと言ってましたけど、
別に、気にしないでくださいね。意味なんてありませんから」
//SE 風鈴の音
【リン】
「…………ぎゅ……ぎゅ…………っ。
お客さまの手を…………両手で…………ぎゅ~~~…………っ」
【リン】
「指と指を絡ませて……ぎゅ…………ぎゅ…………。
ぎゅう…………ぎゅう…………って…………これ……」
【リン】
「恋人つなぎ……みたいですね…………」
【リン】
「な、なんちゃって! それでは休憩はおしまいです!
つ、次のマッサージに行きましょ、そうしましょ!!」
【リン】
「ほら、早く行きますよ、お客さま!」
//SE 風鈴の音