Track 3

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旦那様、本日もお勤めご苦労様でした 先にお風呂にいたしますか? それともお食事に? はい、承知いたしました。……ただお疲れの所申し訳ありませんが、その前にお話がございます ふふっ、いいえ、悪い話などではございません。むしろその逆でございます ……はい。この日葵、旦那様の子を身籠りました ただ一度の交わりで子を授かれるとは、これも日頃の行いの賜物ですね それに、それだけ旦那様の精が、旦那様が男として優れている証に違いありません 旦那様? 今、此処に、日葵のお腹の中に旦那様の子が居るのですよ 男の子でしょうか、それとも女の子でしょうか? ああ、今から顔を見るのが楽しみです 日葵は旦那様の女であり、妻であり、そしてこれからはこの子の母となるのですね……本当に日葵は幸せ者です ……ただ、その……旦那様? 子は授かりましたが……もしも旦那様が我慢できないようなら、また……え? あっ、はっ、はい! そうですねっ、こうして子を授かった以上、体を重ねる必要はありませんっ。流石は旦那様ですっ、私が言わずとも察して下さるなんてっ いっ、いいえ? 何も言いかけてなどおりませんよっ? さ、さあ旦那様! 夕餉にしましょう! 旦那様の好物を揃えたんですよっ。そうだっ、今夜はお酒など飲んではいかがですかっ? 遠慮などなさらずに! もうっ、それはもう! しこたま飲んでしまうがいいでしょう! おっ、おほほほほっ