Track 2

アメを「聴く」

「(「ウン」というようなうなずいた声)では、失礼して…」 (約一分、砂アメの流れる音) 「ひと流れ、しましたか?では、ひっくり返して、もう一回…」 (約一分、砂アメの流れる音) 「はいな、ひと流れ、一分(いっぷん)、でございます。」(「はいな」は「はい」が訛って言って いる) (約一分、砂アメの流れる音) 「ようがす。」(「ようがす」は「いいですよ」という類の意味の古い言葉づかい) (約一分、砂アメの流れる音) 「はぁいぃ。」 (約一分、砂アメの流れる音) 「さあぁっと。」 (約一分、砂アメの流れる音) 「では、反対のお耳も…」 (約一分、砂アメの流れる音) 「(ンフッというようなニュアンスの声)」 (約一分、砂アメの流れる音) 「はいっ。」 (約一分、砂アメの流れる音) 「セーンセっ」 (約一分、砂アメの流れる音) 「さらさらさらぁ」 (約一分、砂アメの流れる音) 「もう、よろしいのですね。お楽しみ、いただけましたか」