アメを「聴く」
「(「ウン」というようなうなずいた声)では、失礼して…」
(約一分、砂アメの流れる音)
「ひと流れ、しましたか?では、ひっくり返して、もう一回…」
(約一分、砂アメの流れる音)
「はいな、ひと流れ、一分(いっぷん)、でございます。」(「はいな」は「はい」が訛って言って
いる)
(約一分、砂アメの流れる音)
「ようがす。」(「ようがす」は「いいですよ」という類の意味の古い言葉づかい)
(約一分、砂アメの流れる音)
「はぁいぃ。」
(約一分、砂アメの流れる音)
「さあぁっと。」
(約一分、砂アメの流れる音)
「では、反対のお耳も…」
(約一分、砂アメの流れる音)
「(ンフッというようなニュアンスの声)」
(約一分、砂アメの流れる音)
「はいっ。」
(約一分、砂アメの流れる音)
「セーンセっ」
(約一分、砂アメの流れる音)
「さらさらさらぁ」
(約一分、砂アメの流れる音)
「もう、よろしいのですね。お楽しみ、いただけましたか」