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第2話 撫猫さんと交際
特段変わらない日々を過ごす二人……そんなある日の休日
撫猫 「今日はお休み日和ですね」
撫猫 「あ、いえ、もうこの家のお手入れは粗方済んでしまいました……ここしばらく旦那様にも日曜大工に励んで頂きましたし……本当に有難うございました」
撫猫 「気にしないで……二人の家だから……二人……旦那様と私という意味ですよね……あっ……(赤面)」
撫猫 「申し訳ありません、私ったら……はしたないです(恥ずかしそうに)」
その時お湯がわく(ピーピーじゃなくて水蒸気系の自然なSE)
撫猫 「あ、お湯が沸いたようですね……今お茶をお持ちしますから」
撫猫さん台所でお湯を急須に入れている 主人公は昨日貰った撫猫さんの恋文を再読
撫猫 「お待たせしました旦那様……あっ……先日の私の恋文……それがど、どうか致しましたか?」
撫猫 「はい、読めない箇所がありますか?」
お茶を注ぎながら
撫猫 「はい、ここはその……旦那様が夢で……私を……や、やはり恥ずかしいです」
撫猫 「……あの、このようなものをお渡ししてご迷惑でしたか?」
撫猫 「旦那様も嬉しいですか?……あっ(喜び)……あ、いえ返信などは結構です!……撫猫の想いをただ知ってほしいだけですので(恥ずかしそうに)」
撫猫 「……」
撫猫 「……あのお茶を……」
撫猫 「はい、何でしょうか旦那様」
撫猫 「はっ……はい……撫猫も……お慕いしております(赤面)」
撫猫 「……付き合おうですか?……はぁ、ですからこうして交際をしております」
撫猫 「はい、男女の交際は恋文からと私は教わりました……おかしいでしょうか」
撫猫 「はぁ……よかったです」
撫猫 「ふふ、旦那様から直接愛を告げられるなんて撫猫は幸せ者ですね」
大胆な発言に不意にドキリとしてしまう主人公
撫猫 「はい!改めてよろしくお願い致します……良い交際にしましょうね」