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第6話 撫猫さんと花火
8月の終わりぐらい 近くで花火大会が行われるので家で一緒に見ることに
風鈴が時々なる庭先
撫猫 「旦那様、スイカが冷えましたよ」
お皿に乗せたスイカを主人公の近くに置く
撫猫 「花火、もうすぐでしょうか、この庭先からはよく見えるんですよ……あ、蚊取り線香つけておきますね」
蚊取り線香をマッチでつける撫猫さん
撫猫 「はい、一緒に見ましょう旦那様♪……お隣失礼しますね」
撫猫さんが主人公の隣に座る
撫猫 「ふふ、せっかくですので浴衣に着替えて参りました」
撫猫 「……あまり見つめないでくださいまし」
撫猫 「旦那様、少し汗をかかれてますね……団扇で扇いで差し上げますね」
撫猫さん団扇で主人公を扇ぐ
撫猫 「ふふ、涼しいですか?スイカもよかったら食べてくださいね……今日のために行商さんにお願いしておいたんです」
撫猫 「美味しいですか?お気に召して頂けてよかったです……へ、どうしたんですか?旦那様、私の胸元を見て……」
急いで浴衣を着たことと、団扇で扇いで動いたことで少し浴衣がはだける
撫猫 「え……浴衣がはだけておりますか…はっ……わ、私ったら団扇で扇ぐのに夢中で……もうお嫁にいけません」
撫猫 「安心してですか……それはどういう意味……あっ」
その時花火が上がる
撫猫 「花火……あがりましたね」
撫猫 「……綺麗ですね……(しばし間)……んっ……旦那様……少しだけこうして寄り添って花火を見てもいいですか?……はい……(しばし間)」
撫猫 「旦那様……私ばかり見ていないで花火を見てくださいまし」