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第12話 撫猫さんと指輪 春、撫猫さんと出会い約1年 撫猫さんお茶を点ててくれている 主人公は縁側に座って待っている 撫猫 「お庭の桜、もう満開なんですね」 撫猫 「旦那様……お茶がたちました。どうぞ」 撫猫 「ふふ、作法など気にせずお好きなように召し上がってください♪……濃茶なので少し濃いですからね」 撫猫 「旦那様のお口に合ってよかったです……自己流だったので少し心配だったんです……お茶菓子もありますよ。春なので桜餅にしてみました」 撫猫 「はい、撫猫も旦那様の隣に失礼致しますね……んしょ」 主人公の横に座る撫猫さん 撫猫 「……では私も頂きます……んぐ……はぁー……美味しいです。我ながら上手くたてられました」 しばし桜を眺める二人 撫猫 「……」 撫猫 「……桜とっても綺麗ですね」 主人公席を立つ 撫猫 「どうかなさいました?旦那様……はぁ、すぐ戻るですか……かしこまりました」 歩いてお部屋に戻る主人公 撫猫 「……なんだか旦那様、今日は緊張しているような気がします……こういった茶の湯は堅苦しかったでしょうか」 その時撫猫さんのお茶碗に桜の花びらが 撫猫 「あ……桜の花びらがお茶碗に……春……旦那様と季節が一巡り……この上ない幸せな一年でしたね……また来年も一緒に桜を見られたら」 その時主人公が帰ってくる 撫猫 「あ、旦那様お帰りなさいませ」 撫猫 「え……ぼーっとしていました?ふふ、旦那様と来年もこうしてご一緒出来たらと思っておりました」 撫猫 「旦那様もそう思ってくださったんですか?……嬉しいです……え、これからもずっと……ですか……その……ずっととは」 主人公指輪を撫猫さんに差し出す 撫猫 「これは……指輪……私にですか?……あの……あの……これは……エンゲージリングというものでは」 撫猫 「だ、旦那様……私とその……け、け、けっ……い、いけません」 撫猫 「撫猫は猫でございます……猫とは結婚できません……私は旦那様のお側に居られればそれでいいのです……幸せなんです」 撫猫 「猫じゃない……私はたった一人の女性ですか……だ、旦那様」 撫猫 「本当に私をお嫁に貰ってくださるんですか」 撫猫さん感極まって泣いてしまう 撫猫 「はい、撫猫も旦那様と結婚したいです……ぐすっ……ぐすっ……申し訳ありません……嬉しすぎて……こんなにおめでたいことなのに……私涙が止まりません……」 撫猫 「ひっく……ひっく……旦那様困ってますよね……ひっく……ひっく……やっぱりこんな女と結婚なんてやめておきますか?……あっ」 主人公撫猫さんを抱きしめてあげる 撫猫 「旦那様……はい、これからは嬉しい事も悲しい事も一緒です……撫猫は旦那様と一緒に生きていきます」 主人公撫猫さんの頭を優しく撫でながら落着くの待つ 撫猫 「(20秒ぐらいで少しづつ落着くアドリブ)」 撫猫 「旦那様、もう大丈夫です……お見苦しいところをお見せしました(恥ずかしそう)」 撫猫 「え……旦那様、指輪をはめてくださるんですか?……はい、よろしくお願い致します……」 主人公撫猫さんに優しく指輪をはめてあげる 撫猫 「……ん……あっ……指輪……私の左手の薬指に……夢ではないんですね」 撫猫 「……撫猫も旦那様におつけ致します……んっ……」 撫猫さんも主人公に指輪をつけてあげる 撫猫 「……はい……旦那様……誓いの口づけを……」 主人公撫猫さんにキス 撫猫 「……んっ……ちゅっ」 撫猫 「……(唇に手をあててしばし思いにふける撫猫さん)」 撫猫 「旦那様……ふつつかものですが末長くよろしくお願い致します」?