2. 耳かきで癒しを
トラック2
【耳かきトラック】
〈バイノーラルマイク〉
(右耳元で)
準備はよろしいですか?
おや、もしや…旦那様はお耳が弱いのですか?
これはこれは…良いことをお聞きしました。
ふふ、怖がらずとも、ゆっくり優しく丁寧に耳かきさせて頂きますよ。
お首元、苦しくはありませんか? 私の膝枕は如何でしょうか。
せっかくの機会ですし、ぜひご堪能くださいませ。
では、まずは右耳から。失礼致します。
(右耳、耳かき開始)
(以降耳かきしながらの台詞になります。空行でしばらく耳かき→台詞読み、といった仕上がり予定です)
痛くはありませんか? よかった。それではこのまま少しずつ、奥に、奥に、進めて参りますね。
貴方のお耳はとても綺麗な形をされていますね…耳飾りが似合いそうです。
あっ 動かないで。危ないですよ。
もう…少し耳のふちをなぞっただけで、そんなにびくびくして…。
ダメですよ。じっとしていて?
ここ、気持ちいいですか? なんだか良さそうな表情をされていたので。
もっとして差し上げますね。
…この奥のところ。 カリカリされるの、気持ちいいですよね。
ここは如何ですか?
…ふふ、そうやって反応してもらえると、こちらも気分が良いです。
んー、元々綺麗ですから…傷つけてしまうのが怖いので、この位にしておきましょうかね。
よし、最後に、お耳に息を吹きかけますね。 いきますよ?
(右耳に、数回息を吹きかける)
…ふふ、またびくってしてる。 本当にお耳が弱いんですね。
覚えておきますね。
(右耳掃除終了)
以上で右耳は終了です。 お痒い所はございませんか?
では次は左耳ですね。反対側にごろーんってしてくださいませ。
(左耳側へ)
(蜜、聞き手の頭を撫でる)
ん?
あぁ、貴方の髪が手をつついてくるので…つい触れたくなってしまいました。しばらくこのまま撫でさせてください。
…こうしていると、まるで恋人同士のようですね。
もしも貴方とお付き合い出来ていたら、この光景を毎日見ることが出来ていたのでしょう…お相手の女性を羨みます。
さ、世迷言はこの位にして、左耳もお掃除していきますね。
先ほどと同じ力加減でしていきますが、痛かったりしたら我慢せず仰ってください。
では、左耳、失礼致します。
(左耳、耳かき開始)
ふふ。くすぐったいの、少しだけ我慢していてくださいね。
ん…? 何かひっかかってる…ちょっと強くしますよー…。
あ、これかな…、…よし、とれた。
もう少し奥のほう、進めていきますね…。
実は、私が耳かきを知ったのはつい最近のことなんです。
といっても3か月ぐらい前のことですが…あるきっかけで、人に耳掃除をしてもらう機会がありまして。
その時の気持ちよさが忘れられず、とうとう人に耳かきさせろと迫るほど、耳かきに没頭してしまったというわけです。
耳かきは、信頼している者にのみ委ねられる行為だと私は思うのです。
「気持ちいい」と感じるのは、それほど心を開いている証拠ではありませんか?
…旦那様は、私に耳かきされて気持ちいいですか?
…それなら、出会ったばかりなのに、不思議ですね。
(左耳、耳かき終了)
では、先程と同じように、最後にお耳をふーっとさせて頂きます。 じっとしていてくださいね。
(左耳に1度息を吹きかける)
…動くのを必死に我慢しているようですね。 もう少し我慢していてくださいね。
(左耳に数回息ふきかけ)
ふふ、偉い偉い。旦那様、きちんと待てができていい子、ですね。(頭を撫でる)
目をとろーんとさせて、私の手を待つ旦那様が愛らしかったのでつい。
…頭を撫でられるのって、とても心地が良いですよね。
この人のそばに居ていいんだと実感できる、とても温かなふれあいだと思います。
今夜は私がおそばにおります。
旦那様、どうかぐっすりお眠りください。
今日も1日頑張りましたね。
おやすみなさいませ。