妹の口にハマってしまう兄
8
十五日目
「妹の口にハマってしまう兄」
ベッドの布団の奥。
優衣は可愛らしく喉を鳴らしながら、俺のペニスを口づけをする。
あれからというもの、毎晩のように優衣の舌で射精まで導いてもら
っていた。
俺の匂いに対して何らかのスイッチが入ってしまうのか、口で愛撫
するときの優衣は子猫のように喉を鳴らす。
好物を与えられた喜びを表現するかのような様子に、優衣の本質を
垣間見た気分だ。
恋人ができたら、案外優衣は甘えん坊なのかもしれない。
【優衣】
「ん……ちゅ……ちゅッ……ふ、ン……ちゅ、……ぁむ、ンぁあむぅ
……んちゅ、る……、ン……ひもひぃ……?」
優衣は必ず俺に具合を訊く。
多分、口にさせたいんだろう。
最初は答えるのは恥ずかしかったが、言ってやると優衣が嬉しがる
ことと俺が口にすることで快感を増すこともあり、今は答えている。
【兄】
「あぁ……気持ちいいぞ、っ」
【優衣】
「ちゅぅぅ……ん、ん……んふ、ひ、ふふっ♪」
口が塞がっていることもあって、口角を上げた微笑み声はちょっと
ヘンである。
それも、なんか可愛いなと思ってしまうから兄馬鹿な話だ。
ベッドでの行為中は、優衣への気持ちが変化しているような気がし
てならない。
愛おしさが俺の心身を強く締め付ける。
【優衣】
「ん、んゥ……ぷちゅ、ぷちゅっ、ぷちゅっちゅっ、ちゅ……。
んろるれるぅ……れるん、ちゅぷぅ……フー……ん、っ……ん♪」
【優衣】
「んふ、ン……ん……ちゅ、チュ……ふ、フー……んちゅぅぅ、
ちゅっ……は、ぅ……んっ……ちゅむっ……チュ……チュ……♪」
【優衣】
「ちゅ、ちゅン……んっ、っ……ちゅぷっ……ちゅ……んふっ。
ん~……ちゅ、ちゅ……ちゅ、ちゅッ……ぺろぺろ……っちゅぅ」
【兄】
「っ、く……ぅ……はっ」
丹念な舌の動きに激しさはなくても逸物がピクピクと反応する。
【優衣】
「ちゅ、ちゅぅぅ……ん……んふっ♪ ちゅっ、ちゅ……ちう……」
優衣の視界にも快感を逃がそうとうねる下腹部が見えてるだろう。
朗らかに笑いながらちゅうっと吸ってくる。
【兄】
「あっ、っ……そこ、裏のとこ……っ」
【優衣】
「ちゅ、れるるぅ……ちゅ、むン……んぅー?
はむ、あむ、ぁむ……ちゅ、……こにょ、みじょにょとこぉ……?」
【優衣】
「ぇる、へぇえる、れる……れろぉ……れぅ、ちゅ、ちゅぱっ……
はフ、ちゅ、んっ……♪」
【兄】
「うわ、はっ……ぁっ……!」
裏筋を口に含みながら、唇からはみ出た舌を回り込ませながらカリ
首を舐めずっていく。
【優衣】
「ちゅ、ちゅぅぅ……っん、はぅむ……ぁむ、はむ、ンむ……
ちゅるるぅぅ……ン、ちゅぅ……ちうちう……んへぇる、れろ……」
【優衣】
「ンちゅぅ……ちゅ、ぴ……ンぇる、れろぺろ……ちゅ、ちゅッ……
ん、ン……ちゅ、ん……っ……フ……れるれるぅ……っ」
【優衣】
「ちゅっ……ちゅ……ちゅるるぅぅ……。ちゅちゅ……ちぅぅ……。
ん、フぁ……ふ、ぁ……え、ぇぇえる……ペロ、ペロ……」
丁寧に裏筋やカリ首に舌を這わせていく。
くすぐったいような快楽に夢心地だ。
ぼうっとした意識の中、時折体を震わせるくらいの悦楽が全身に走
るのが麻薬のように心地いい。
ふと気づくと。幸せそうに息をつく俺の様子を上目遣いで見てきて
いた。
【優衣】
「ちゅ、む……にぃはんったら、ンっむぅぅ……あきないの?
ちゅ、ちゅぴ……ちゅ、ぅ……毎日、おクチでひてもらっへ……」
【兄】
「え、っと……飽きる以前というか……っ」
虜というか。
【優衣】
「ちゅ、れる……ぺろえろ……フ、はむぅん、ぅン……
ぷちゅ、ぷちゅっ♪ んん~……れるれるれう……」
【兄】
「は……っ! あぁっ……!」
ねっとりと亀頭全体を咥えこむように舐められる。
淡々とした舌遣いからいきなりあだっぽく責められると声を堪える
ことができない。
【優衣】
「ちゅ、ぷちゅ、ぷちゅっ……フー……ん、ちゅるるぅぅ……っ、ん。
ちゅるぷぁ、あふ……ふぁ……ふふふっ、知ってる」
【優衣】
「だって、兄さんってば……私が学校から帰ってきてから、
ずーっとそわそわしてるんだもの」
【兄】
「え……」
そんなにそわそわしてたか、俺。
【優衣】
「わたひのくちびぅ、ずーっとみへ、ぅンんちゅぅぅぅ……♪
んふふひ、……ソーゾーひてるんだぁ?」
【兄】
「してな、っ……はぁっ……」
俺の言葉を抑え込むように亀頭肉を唇で潰しながら吸い付いてきた。
【優衣】
「ンちゅぅっ……ちゅ、ちゅッ……んふ、ほれがわかっひゃうから…
…ぅんンむぅ、ちゅぅぅ……っ、フ……期待ひへるっへ、わかうか
ら……」
【優衣】
「わたひも、毎晩こーひへ……ちゅる、ぅむン……んん……、
にーはんの部屋に来へるわけだし……」
前までは一週間に一度、多くて四度がデフォルトだった優衣との添
い寝。
それが、あの夜から……優衣のフェラチオを味わったあの日から、
毎晩へと変わっていた。
それはお互いに話し合って決めたことではなく、そもそも添い寝は
優衣の強引な押し付けで仕方なくしていたことだ。
優衣が毎晩来るようになってもその理由は聞かず、俺も内心嬉しく
思っていたわけだが……。
【兄】
「俺は別に、期待なんてしてな……っ、あ!」
【優衣】
「んン、む……っ、ちゅぅぅ……っ、ちゅっ、ちゅるぅ……っ」
またしても、俺の言葉を遮るように逸物への吸い付きを強めてくる。
この不意の攻撃が気持ちよくて、俺は無理に反論しようとしていた。
【優衣】
「こぅひへ……すいだひへほひーんだもんね? いもーほのおくひに、
せぇしを……ピュッピュッ♪ って出ひへ……、んン……ちゅ……」
【優衣】
「ちゅむ……っ、ぷはぅ、……ごく、ごくっ❤
って……飲み干ひへ……ほひーんだもんね?」
それは、ここの最近毎晩のように行っている儀式。
優衣の体温を感じながらの腔内射精。
拒絶されるかもしれないと思いながらも出した最初の腔内射精は感
動的だった。
イクと言っても奥深くまで咥えた口を放すことはなく、そのまま身
を委ねるように最奥に解き放った。
直接、精液を飲むあの光景は忘れもしない。
今日もまた、優衣に精液を飲んでもらうんだろう。
ただ性欲を処理してもらうだけにも関わらず、俺は優衣の口だけに
怠らず喉奥までをも穢していく……。
最高の背徳感だった。
【優衣】
「んふふ……ちゅぷぁ、フ……ふあ、はぁ……はふ……はー……。
……わかってる」
ここに出すんだと示すように唇でふにふにと鈴口を開いてくる。
【優衣】
「……いいわよ。兄さんの白い赤ちゃん、お口に注いで……?
昨日みたいに……ううん、一昨日も、その前の夜も、その前も……」
【優衣】
「くすくすっ、一杯出したもんねー?
だから、今日も……妹のお口に、たくさん出して……?」
【兄】
「っ、はぁ……はぁ……。早くっ、咥えて……っ」
そう言って腰を突き出す。
優衣は何も言わずに、そっと口を開いて亀頭を含む。
【優衣】
「あ……はぁあむん、んン……ちゅぷ、くぷぅ……ん……っ、ん……
ぷちゅ、ぷちゅるっ……れる、れるん……れるれるっ♪」
顔の動きとは全く異なる動作を見せる舌。
視覚外で行われる行為は予想だにしない動きをするから、心の準備
ができない。
腔内でちろりと舐められた後に吸引されれば、思わぬダブルコンボ
を食らい腰を浮かせてしまう。
【優衣】
「ぷちゅ、ちゅ、ぷぅ……ん、ン……ぷ、ぅ……ん……ちゅる、
ちゅぷ……くぷ、ぷぷぷ……っ」
奥へ誘った逸物に押されて唇の端から空気が漏れていく。
腔内から響く唾液と空気がごちゃ混ぜになったような音。
【優衣】
「ん、も゛……ンん、ぷ……ちゅるぷっ、くぷ……くぷっ、じゅぷ…
…ん、ちゅ、るるっ……くぽっ♪」
【兄】
「っ、はああぁぁ……っ、は、ぁぁ、ぁぁぁ……」
絶頂へと向かう快感をより長く味わうため、呼吸が長引いていく。
【優衣】
「クプ、ぷ……ん? ん……ちゅるぅぅ……っ、ん……。
……んー……ん、んん……ちゅ……ちう……ちうちう……」
イク予兆を視認したのか、優衣は鈴口を唇と舌で器用に開く。
【優衣】
「んん……もう限界? 息が深くなってきは……んちゅぅ……ちゅ、
……ちゅぷはぁ♪ くすっ……にぃはんのおちんぽ、わたひのおク
チにピュッピュッ♪ ってするの?」
【兄】
「あぁ……だから、早くっ……」
【優衣】
「はぁむ、ちゅっ、ちゅ……。うん、わかっはぁ……ぁむ、ちゅ、
むむン……ん……あぐ、ぁぐ、む……グ……ん、ちゅぷ……
ちゅるる、ぷ……」
【兄】
「ぁ、ぁ……」
【優衣】
「……らひへ、わたひのおクチのなかに……ちゅ、ちゅぷ……ちゅ、
ちゅるる、ちゅぅ……ん、くぷ……ちゅぷ、ぷぷっ……ちゅっ♪」
【優衣】
「ちゅ、ぴ……ン、んふ、んふふっ♪ 吸いだひへあげぅ……。
はぁむ……ちゅ、ちゅるっ、ちゅるるぅぅ……んクプ、ちゅ、
ちゅるっ、ちゅるるぅぅ……ちゅるっるるるるりゅ……っ♪」
【兄】
「っ、――あ……ッッ!!!」
びゅっ! びゅくくっ!! びゅーっ!! びゅっ、びゅるる!!
【優衣】
「っ、ん……♪ ゴクッ……っ、ちゅ……ちゅるるぅぅ……ン、
ゴクッ……っ❤ ん、フーっ……フー……ッ、ふーっ❤」
【優衣】
「ん、っ、ゴクッ……ちゅ、ちゅぅ……ちゅ、ちゅ……ちゅるるぅぅ
……ちゅ、ン……ん、んんっ……ごく、ゴクッ……❤」
腔内に受け取った精液をそのまま唾液で薄めることもなく飲み込ん
でいく。
粘度の濃い精液を飲むのは簡単ではないだろう、時折喉に引っ掛か
るように詰まらしている。
それでも構わず飲み込み、貪欲に尿道に残ったものも吸い出そうと
してくる。
【優衣】
「ん、フ……フーッ……フー……っ、ふ……ん、ちゅる、じゅずずっ
……ちゅるるぅぅ……ン、ちゅる、ちゅっ、ちゅぴ、ちゅ……ぴ」
零れないよう気を付けながら亀頭から唇を浮かし、口をもごもごし
始めた。
唾液と精液を混ぜているみたいだ。
【優衣】
「ん、フー……フー……ん、ん……んんー……ん、……ん。
っ、ぐ、っ、んっ……んく、こくっ、ゴクッ、ゴクッ……❤」
飲み干した。
【優衣】
「んはぁっ、……はふ……はぁ……はぁ……、……は……。
いつもいつも、濃厚で飲みにくい……わざとこんなの作ってる?」
【兄】
「そんなわけがないだろ……」
まだ喉がイガイガするのか何度が嚥下を繰り返して、ふっと息を吐
く。
【優衣】
「どうだか……。私が飲み込むところ、嬉しそうにじっと見てきて。
苦労して飲むのがそんなに滑稽?」
【兄】
「ひねくれ過ぎだ」
変な誤解を与えてしまっては今後に悪影響を及ぼすかもしれない。
次からは飲まないとか言われたら困る。
しかし、冗談で言ってる可能性もある。
【兄】
「……ホントに俺がそう思ってると?」
訊いてみた。
【優衣】
「……冗談に決まってるじゃない」
【兄】
「だよなーそうだと思った!」
【優衣】
「くす、もう……なにその顔。ほっとし過ぎよ」
【兄】
「そりゃあ、な」
【優衣】
「……もうしてあげないって言われるかと思った?
兄さんの精液なんて、もう絶対飲まないーって言われるかと思った?」
【兄】
「あー……」
直接、口にするのは躊躇われる内容の質問だ。
誤魔化すために頭を撫でてやる。
【優衣】
「……ん、もう」
【優衣】
「頭を撫でればいいとか思ってるんでしょ……」
こうするだけで、仕方ないなとばかりに相好が崩れるから困りもの
だ。
……いつか優衣に彼氏ができたとき、きっとこんな具合に頭を撫で
たりキスをしたりして簡単に許してしまうんだろう。
別に俺にだけの態度じゃない。
俺だけが特別じゃないんだ。
【優衣】
「……もう、本当に兄さんってばわかりやすいんだから」
【優衣】
「そういうあからさまな態度で『私のおクチで性処理してほしい』っ
てアピールしてるんだもの。無碍にしたら、なんだか私のほうが悪
い気分になる」
【兄】
「それは言い過ぎだろう……」
【兄】
「そんなこと言われたら、お前に気を遣わせてしまってる俺のほうが
悪い気分になる」
【優衣】
「……いいの、気にしないで。
兄さんはいつも通り、したいようにすればいいわ」
【優衣】
「妹のおクチの体温を奪って、お返しにあったかい精液を吐き出すの」
【優衣】
「それが兄さんのしたいことでしょ? 誰かにしてもらえるなら、妹
にだって欲情しちゃう……変態兄さんのしたいこと」
【兄】
「……変態変態うるさいよ」
【優衣】
「ふふっ、……まったく。節操なしなんだから」
聞いちゃいない。
【優衣】
「仕方ないから……兄さんに彼女ができるまで、我慢するわ」
【優衣】
「それまでは、妹の口を堪能して……ね」
【優衣】
「くすくすっ、早く彼女ができるといいわねー。変態にーさん?」