ふわふわ家出お嬢様テキスト2
「ふわふわ家出お嬢様」第二話台本
【場面・数十体のフィギュアが所狭しと並ぶ、質素な一戸建ての一室。オタク風なフィギュア造形師と二人っきり。午後三時頃】
(※事務的に)
「お泊りその2 フィギュア造形師のお宅で、はじめてのゴックンと筆下ろし」
(※丁寧に)
……失礼いたします。
(※楽しそうに)
まあ♪ お兄様のお部屋の中、お人形さんがた~くさん、ですわ。
書棚にもテレビの上にも、女の子のお人形さんがズラリと並んでおりますわ。
あら、このお人形さんが着ているエプロンドレス、うちのお屋敷のメイドさんとそっくり♪
まあまあ、こちらのお人形さんには、ワンちゃんのお耳と尻尾がついておりますわ。可愛いっ。クスクスッ。
赤、青、黄緑、桜色……。どのお人形さんも、とてもカラフルできれいな髪をお持ちですこと。
この多彩な色使いに奇抜な造形……。きっと外国のお人形さんですわね。
(※軽く驚く)
えっ? 日本のお人形さんなのですか?
フィギュアと仰るのですか……。それはそれは存じませんでした。
靜音が持っている日本人形とずいぶん趣(おもむき)が違いましたので、てっきり外国のものかと……。
(※強く驚く)
まあ! これらすべてを、お兄様がお一人で作られたのですか!?
まあまあまあまあ……。これほどまでに細かい作りのお人形さんを、お一人で何十体もお作りになられるなんて……すばらしいです。
靜音はとてもとても不器用なので、深く尊敬いたしますわ。
(※軽く驚く)
……あら? 机の上にある、裸のお人形さん……。なんだか靜音に似ておりますわ。
髪の長さといい、のんびり屋さんな雰囲気の表情といい、靜音にそっくり……。
ボディラインは、このお人形さんのほうがよろしいようですけれど。クスクスッ。
(※うれしそうに)
まあ、そうなのですか。お兄様は、靜音がこのお人形さんに似ていたから、街中で声を掛けてくださったのですか。
すると靜音は、このお人形さんのおかげで、今宵の宿を得ることができたのですね。
ならば、お人形さんに感謝せねばなりませんわ。ありがとうございます、チュッ。
クスッ。なんだか自分に接吻をしたような気分ですわ。
でもこのお人形さん、裸で寒そうですわね。
ほかのお人形さんみたいに、可愛いお洋服はないのでしょうか?
……あ、これからお作りになられるのですか。
はあ、なるほど……。お兄様のお人形さんは、まず裸(ら)像(ぞう)を作ってから、お召し物を被せていくのですね。
だからこれほどまでに、精巧なのですね……。感服いたしました。
(※軽く驚く)
えっ? 靜音をモデルに、お洋服を完成させたいのですか?
(※うれしそうに)
ええ。それはもちろん構いません♪ 靜音などでよければ、いくらでもお兄様のお役に立ててくださいませ。クスクスッ。
それではさっそく、お人形さんに倣って靜音も脱ぎますね。
(※納得しながら)
えっ? 脱ぐ必要はないのですか?
なるほどぉ……。お洋服の細部の構造や、皺のつき具合を参考にされたいのですね。
そういうことでしたら、存分に靜音のお洋服を観察してくださいませ。
えっと、ポーズは……。お人形さんと同じく、足を揃えて座っている姿勢がよろしいですわね。
右手を床について、左手を髪に添える……。これでよろしいですか? はい、どういたしまして。
ええ、はい。写真撮影もご随意にどうぞ。
(※うれしそうに)
クスッ。写真を撮っていただけるなんて、まるでファッションモデルみたいですわ。
はい、接写もご遠慮なく。細かいところを見ていただけてこそのモデルですから。
クスッ。随分と襟元を熱心に撮っておられますね。
はあはあ、なるほど。首周りはお肌と髪とお洋服が接しているので、造形が複雑になってしまうのですね。
いえ、靜音に不都合などございません。必要な分だけ、写真にお収めください。
クスッ。耳元でシャッターの音が鳴ると、なんだかドキドキいたしますわ……。
はい? 靜音の髪、そんなにきれいですか? これはこれは、ありがとう存じます。
なんの取り柄もない靜音ではありますが、お母様譲りの艶やかな黒髪だけは、お褒めいただくことが多いんですの。
甘い香りも……するのですか? はあ、自分ではとんと気づきませんが……そう言っていただけるのはうれしい限りです。
髪のにおいなどでよければ、お好きなだけご堪能くださいませ。クスッ。
肩、袖口、胸部、腰周り……。
さすがはお人形さん作りの名人様です。あらゆる角度から人体を観察して、狂いのない造形をなされるのですね。
(※照れながら)
あ、ですがその……。太腿を撮られるのだけは、少々恥ずかしいです……。靜音は脚が太いですから……。
は、はあ……。十分細いですか……。
すてきなお人形さんの生みの親であられる、お兄様が言うのであれば……。靜音も多少の自信がつきますわ。
それでは太腿も……お好きなだけ、どうぞ。
えっ? スカートの中も……ですか?
え、ええ……。特に差し障りはございません。
靜音の脚を細いと言ってくださったお兄様ですもの。お好きなだけお撮りくださいませ。
それでは、立ち上がりますね。
(※軽く驚きながら)
あっ……あらっ? ずっと同じポーズを取っていたところに、急に立ち上がったものですから、体のバランスが……。
あらあらあらあら……靜音フラフラ倒れちゃいますぅ! あ~れ~!
【場面・靜音が造形師を巻き込んで床に倒れ、シックスナインの姿勢に。そのままフェラチオへ】
※場面変遷を演出するため、5秒ほど間を空ける。
(※倒れた衝撃による、軽い呻き)
う、うう~ん……。
(※申し訳なさそうに)
ああぁ……、お兄様の上に倒れこむなんて、靜音ったらなんて粗(そ)相(そう)を……。
それも、仰向けになったお兄様に、上下逆さで覆いかぶさるなど……赤面の至りですわ……。
みっともない様をお見せしまして、まこと申し訳ありません。すぐに立ち退きま……。
(※軽く驚きながら)
……あ、あらまあ。
お兄様の股間の辺りに、こんもりとした大きな膨らみが……。
あ、あの……。ひょっとしてお兄様はいま……。勃起をされて、おいででしょうか……。
さ、左様ですか……。まあまあどうしましょう。家を出たばかりなのに、立て続けに求婚されてしまうなんてまあ……。
(※申し訳なさそうに)
え、ええと……。お兄様はきっと、靜音の髪の見栄えのよさに、騙されておいでなのですわ。
靜音は自身の不勉強さを恥じて、家を出た未熟な娘です。
お兄様のような職人の方のおそばにいては、迷惑をお掛けすることしきりですわ。
あの……。靜音が唇で、ご奉仕いたしますので……。ひとまずこの場は、勃起を鎮めてはいただけませんでしょうか?
(※うれしそうに)
よろしいですか? これはこれはありがとうございます。
それでは失礼して、ズボンよりオチンチンを取り出させていただきます。
(※フェラチオ開始。楽しげな様子で、亀頭に軽いキスを繰り返す)
まあ……こんなに痛々しく腫れて……。ふつつかながら、靜音がご奉仕にて鎮めさせていただきます。
あむっ……チュッ……んんっ……ンッ……。ちゅばっ……ンンッ……んっ……ンンッ……チュッ、チュッ、ふうぅ……。
くんくん……。お兄様のオチンチン、少々不思議なにおいがいたします。
あ、いえ。不快なにおいということはありませんわ。そう、靜音のお父様が飲んでいる、ウイスキーのようなにおいです。
ちょっと甘ったるくて、嗅ぐと気持ちがほんわかとなってしまうような、不思議なにおいです。
これはきっと……殿方の香りですね、クスッ。では、続けます。
んちゅばっ……チュッ……チュッ、チュッ、あふっ、んふっ。
あむっ……ンッ……ンッ……。んれろっ……れろれろっ……んろろろぉ……んりゅりゅりゅ……んちゅばっ……ちゅばっ!
靜音のご奉仕は概ねこのような感じですが、よろしいでしょうか?
とってもよろしいですか? クスッ、ありがとうございます。
はい? 写真撮影ですか? そう言えばいまの姿勢、お兄様の顔の真上に、靜音のスカートが来ておりますわね。
ええ、構いませんわ。靜音のご奉仕を気にすることなく、お仕事を続けられてください。
(※しつこく舐るようなフェラ)
あむっ……。チュッ……んちゅっ……ちゅうう……。んちゅっ……んちゅっ……んずちゅっ……ずちゅちゅっ……。
ああ……なぜでしょう。シャッターの音を聞くたびに、靜音の官能が高まります……。
お兄様のオチンチンがいっそう美味しく感じられて、舌の動きが止まりません……。
それどころか……オチンチンを喉の奥まで含んで……顔全体を激しく上下させたくなってしまいます……。
(※ペニスを根元まで飲み込むディープスロート)
ンッ……ンッ……んぐっ……んふっ……はふっ! おふっ……ほふふっ……んぐっ……んふっ!
んふぅ……あむっ……。ンッ……ンッ……ンッ……んぐっ……はふっ……ほふっ……んんんっ!
あああぁ……。靜音は濡れています。官能の高ぶりを抑えきれず、淫らな露を漏らしています……。
シャッターの音が響くたび、股間がピクンと震えて、露がじわりと漏れ出てゆきます……。
きっとショーツには染みが浮かんでいて、それをお兄様に撮られているのでしょうね。
ああ、死ぬほど恥ずかしい……。恥ずかしさを忘れるため、奉仕に没頭いたしましょう。
んぐっ……んっ……ンンッ……んちゅっ……んふっ! ンッ、ンッ、ンッ……んんふっ……ほふっ……ほふっ!
(※造形師から射精を宣告され、戸惑いながら)
んふっ……むぐっ……うむっ……ンッ……ンッ……。
……えっ? 射精されたいのですか?
あ、あの……このまま射精されては、お兄様のお召し物が汚れてしまうかと存じますが……。
まあ、もう発射寸前なのですか? ど、どうしましょう……。え、ええと……。
(※意を決したように)
あ、あの……靜音が飲みます! 靜音が飲み干しますので、お兄様は遠慮なく射精を堪能されてください!
(※亀頭を激しく舐るフェラ)
はむっ……ンッ……んんっ……ンッ……ンッ……。んちゅっ……ンッ……ンッ……んんん……。
(※口内射精→唾液を絡めて飲み込む)
んぐっ!? んんっ……んんんんーっ! んんっ……んっ……ンッ……んぐっ……んくくっ……ンンッ……んふっ。
ん……んん……こくっ……。んぢゅっ……んちゅちゅっ……こくっ……こくっ……。んぐっ……ンッ……んぐぅ……ごっくん。
(※精液を飲み終えて、息も絶え絶えに)
んはあ……はあっ……はあぁ……はあっ……ふうぅ……はふぅ……。
の、飲みました……。靜音、お兄様の精液、全部飲みました……。
これでもう、お召し物が汚れる心配はありませんわ。
あ、でも……。まだオチンチンに精液が絡みついていて、このままではお召し物へお納めできませんわね。
最後の一滴まで靜音が舐めとりますので、いましばらくそのままでお願いいたします。
(※尿道の中の体液を吸い取るような、激しい吸引キス)
ちゅっ……ずずっ……ずちゅる……チュッ、チュッ、ちゅう……。んはふぅ……んちゅう……れろぉ……れろれろれろぉ……。
まあ、まだトロトロと精液が漏れ出てきますわ……。しっかり根元から吸い取らないと……ダメですのね……。
あむっ……ちゅうっ……ちゅっ……ずずっ……。ンッ……ずずっ……んちゅずずっ……ずちゅちゅちゅちゅ……ちゅばっ!
(※うれしそうに)
ふう……。はい、これでお掃除完了です。
……精液のお味ですか? ええと……。美味と言うには些(さ)少(しょう)の差し障りもありますけれど、口に合わないということもありませんでした。
あったかくて、ねばねばしてて、ほんのりと塩味……。
それにお兄様の愛情という隠し味がついておりましたので、無理なく喉を通っていきましたわ。クスッ。
では、オチンチンをズボンへお収めいたしますね。
(※困惑した様子で)
あっ、あらまあ……。まだ大きなままですわ……。これではお召し物にお納めできません……。
お口のご奉仕だけでは、ご満足いただけなかったのですか……。困りましたわぁ。
(※申し訳なさそうに)
あ、あの……。お兄様……。
続けてオマンコでご奉仕させては……いただけませんでしょうか……。
殿方を収めるべきオマンコでしたら、なんとかお兄様の血の巡りを、お鎮めできるかと思うのですが……。
(※うれしそうに)
よろしいですか? ありがとうございます。
それでは失礼して、靜音はお洋服を脱がせていただきますね。
さて、どのような姿勢でいたしましょう……。靜音は経験が浅いもので、お兄様にリードしていただけると助かるのですけど……。
(※軽く驚きながら)
はい? どう……てい?
童貞とは、なんのことでございましょう。
(※納得しながら)
はあはあ……。性経験のない殿方のことを、童貞と仰るのですね。靜音、またひとつお利口になりましたわ。
(※うれしそうに)
クスッ、ご安心くださいませ。靜音も、ただの一度しか経験がございません。
それでは一応経験者ということで、靜音がお兄様をリードさせていただきますね。
はい、お兄様は仰向けのままで結構です。このまま靜音が、お兄様を上から包み込みますわ。
【場面・床の上で、仰向けの造形師を靜音が上から責める騎乗位セックス。自分から動くことへ強い恥じらいを抱く靜音】
※場面変遷を演出するため、5秒ほど間を空ける。
(※ペニスをうまく挿入できず、もどかしい様子の靜音。ペニスで陰部を擦られ、喘ぎを漏らす)
では……。
ンッ……んんっ……ンッ……。ああ……なかなかうまく収まらないものですね……。
オチンチンの先端が……靜音への入り口で滑ってしまい……うまくゆきませぬ……ンッ……はふっ……んん……。
ンッ……うまく先っぽを……オマンコへお収め……できましたわ……。
あとは……このまま……じわじわと腰を下ろせば……。ンッ……んんん
(※奥まで挿入。甲高い叫び)
……ンッ、ンッ、ンッ……あんっ!
(※息も絶え絶えに。喘ぎ混じりで)
は、はあっ……はああぁ……。お、奥まで……入り……ました……ンンッ……。
いかがで……ございましょう……。靜音の……中の具合は……。ンンッ……んはっ……。
最高に……気持ちいい……ですか……。あ、ありがとう……ございます……。
そろそろ靜音……動き……ますね……。結合が解けぬよう……ゆるりゆるりと……腰を動かします……ンッ……。
んんっ……んっ……んふうっ……んくっ……。ンッ……んんっ……んはうっ……ああっ……アアッ……。
(※恥ずかしがりながら)
あ、ああ……恥ずかしい……恥ずかしいですぅ……。
なにやらお兄様を辱めているようで……靜音、とても恥ずかしゅうございますぅ……。
そ、それに……なぜか……。お兄様以外からも……視線を感じます……。部屋にどなたか……いらっしゃるのでしょうか……。
あ、お人形さん……! お人形さんたちが……靜音の淫らな姿を見ているのですね……。
あ……ああっ……いやぁ……いやっ! 恥ずかしい……見ないでください……。
愛らしいお人形さんばかりの部屋で……一人だけ淫らな姿を晒しているだなんて……耐えられませぬ……。
ああっ! あの靜音にそっくりなお人形さんも……こっちを見ていますわ……。
ご、ごめんなさい……。あなたのモデルを担う女が、このようなはしたない女でごめんなさい……。ンアアッ……ああっ……。
(※靜音のテンション高揚。徐々に喘ぎを激しく)
あああぁ……で、でも……。お人形さんたちの視線が……靜音の官能を激しく昂(たか)ぶらせます……。
恥辱をあおられるたびに……腰の動きが激しくなってゆきます……ハアアッ……アアッ……ああんっ!
あんっ! あんっ! はあんっ! ううんっ! んあんっ! あんあんっ! いいっ! いいですっ! んあああっ!
(※ノリノリで歓喜の喘ぎを)
んはあああああぁ……。腰の上下が……もう止まりません……。靜音……こんなに激しく動いてしまっていますぅ……。
んあっ! ああっ! はあっ! んくああっ! あああぁんっ! んあんっ! はあんっ! あんあんっ!
ビタンビタン、ビタンビタンと……お兄様と靜音の愛し合う音が……けたたましく鳴り響いてますぅ……。ううあああんっ、あああんっ!
んあんっ! はあんっ! あっ……あっ……オチンチンの先っぽの膨らみが……。靜音の入り口で擦れてますぅ……。
ダッ……ダメよ靜音っ! これ以上激しく動いたら、お兄様との結合が解けてしまいますわっ!
でもっ……でも腰が止まりませんっ! 靜音、感極まってます! イきますっ! イッてしまいます!
体を激しく上下させながら、このままお空の彼方へ飛んでっちゃいますっ!
(※絶頂間際のハイテンポな喘ぎ→絶頂の叫び)
ンッ、ンッ、ンアッ、ああっ! ンッ、ンンッ、んはっ、あっ、あっ、あああああっ……イくっ……イくイくっ……イっくうううっ!
靜音、お空にイっくうううううぅ! んっはああああああん! ああああああぁああんっ!
(※絶頂を迎えて、息も絶え絶えに)
んはあっ……はあっ……あああっ……はあっ……ああっ……。はあっ……はあっ……はああっ……。
ああ……オチンチンから……精液が……噴き出してます……。ピュッ、ピュッ……。びゅん……びゅん……って……たくさん……。
靜音が感極まって……お兄様との結合を解いてしまった瞬間に……。射精されたのですね……。
ああ、白い雨が降っています……。靜音の体中に……あったかい精液が降り注いでます……。
このぬるぬるとした感触……とっても気持ちいいです……。甘酸っぱくて、とってもいいにおいです……。
白い精液が……靜音の黒い髪を染めてゆきます……。お兄様と靜音のにおいが……合わさってゆきます……。
(※うれしそうに)
はふぅ……ふう。
クスクスッ……。お兄様も楽しんでくださったようですわね。オチンチンが小さくしぼんでおりますわ。
さあ、お兄様の血が引いたところで、撮影を再開いたしましょう。
えっ? 靜音の体、もう存分に観察されたのですか?
これからお人形さんの、お洋服をお作りですか。では靜音は、お茶でもお入れいたしましょう。
お人形さんの完成、楽しみにしておりますわ。クスッ。
【場面・翌朝。朝食の準備をすませた靜音が、造形師の部屋を訪ねる】
※場面変遷を演出するため、5秒ほど間を空ける。
(※うれしそうに)
おはようございます、お兄様。
朝食の準備、できておりますわよ。
(※感心しながら)
まあ……。夜を徹して、お人形さんのお洋服を作っていらしたのですか……。
それはそれは、さぞお疲れでしたでしょう。
ささ、温かい朝(あさ)餉(げ)をおなかに入れて、滋養をお取りくださいませ。
あの靜音そっくりのお人形さんも、お召し物ができてさぞ喜んでいることでしょう。
見せていただいても、よろしいですか?
(※うれしそうに)
まあまあ……。靜音そっくりのお人形さんが、靜音とおんなじ服を着ておりますわ……。
服の柄から寸法までそっくり……。皺の入り方も実に精巧です。さすがですわ、お兄様。
靜音がモデルを務めたゆえの出来栄えですか? ありがとうございます。
靜音のようなつたない娘が、お兄様の職人芸に貢献でき、とても光栄です。
……まあ。このお人形さん、靜音と命名されたのですか?
そんな、ご迷惑だなんてとんでもない。大変うれしゅう思います。
……あら? お人形さんの靜音の顔に……なにやら白い汚れが……。
(※恥ずかしそうに)
まあ、いやだ……。これって精液ですわ……。
お洋服だけでなく、このようなパーツも作られたのですか?
そう言えばお兄様、靜音のご奉仕の様子を、しきりに撮影しておりましたものね……。
ああ……。体液に塗(まみ)れる自分を客観視するのは、とても恥ずかしいです……。
(※うれしそうに)
でも、このお人形さんの靜音……。お兄様の寵(ちょう)愛(あい)をたっぷり顔に受けて、とっても幸せそうですわ。
お兄様? このお人形さんの靜音を、末永く可愛がってあげてくださいな。クスクスッ。
(※激しく驚く)
まあ、ロッテンメイヤーさん! ここをつきとめるとはさすがですわ! 相変わらず、勘の鋭いお方です。
しかもメイド百人衆まで従えてきたのですね! お兄様のお宅が、すっかり取り囲まれておりますわ!
(※強い口調で反抗)
でも靜音は、まだ家に帰るつもりはございません。
靜音のようなつたない娘でも、人様のお役に立てることができると、こちらのお兄様にお教えいただきました。
靜音はもっともっと人様のお役に立ち、自分に自信と誇りを持ちたいのです。
そのときが来るまで、靜音はお屋敷には帰りません。この包囲網も、必ずや抜けてみせますわ。
(※慌てながらも、申し訳なさそうに)
あ、あの……お兄様……。靜音は急用のため、早々に立ち去らなければならなくなりました。
どうか今後もつつがなく、愛らしいお人形さんを生み出し続けてくださいませ。
いつか必ず、お兄様と、お人形さんの靜音に会いにゆきますので。
その日まで、どうかお元気でっ! さようならっ!
(了)