05_もっともっと、お姉様に快楽を
「ふふっ、お姉様? 快楽に染まるお姉様の姿、とても……素敵だったわ」
「私だけを求めて、私のことだけで頭をいっぱいにしてくれている瞬間……思い出しただけで思わず口角が釣り上がってしまいそうになるの」
「いいえ、釣り上がってしまいそう、ではなく、釣り上がっているわ」
「感情を抑えきれず表情に出てしまうなんて……お姉様に出会う前の私からは想像も出来なかった」
「これも……今までになかった感情なのだけれど……」
「……ねえ、お姉様? 私、今……もっともっとお姉様を快楽に染め上げてしまいたい気分なの」
「だから……また少しの間だけ……目を瞑っていて欲しい」
「……こんなに満たされているのに、でもこんなに渇望している今の私だったら……少し無理やりにでもお姉様に快楽を与えてしまいたくなるのだけど……」
「……でも、それは良くないことだと思う。だから……目を瞑って欲しい」
「有難う、お姉様。やっぱり無理やりよりも……従って貰えた方が私も嬉しくなる」
『それでは……今度は思う存分お姉様に快楽を……』
『ふふっ、お姉様? やっぱり……お耳を舐められるのも大分心地良さを感じてる』
『さっきの膣の中への刺激の余韻がまだ身体に残っていて、快楽に敏感になっているのかしら?』
『それとも……お耳はお耳で、また違った心地良さを感じてしまうのかしら?』
『でも、こうやってお耳を舐めるだけだとさっきと同じ』
『私は……もっともっと、お姉様に快楽を与えたい。快楽に染まる姿を、瞳と心に焼き付けたい』
『だから……お姉様? 今度は……お姉様のお耳を……』
『お姉様? ちゃんと……右のお耳も心地良くなってくれているかしら?』
『ふふっ、お姉様、ちょっと驚いてる』
『私……こういうことも出来るの。こうして……お姉様の右のお耳を刺激しながら……左のお耳で囁くことも』
『少し加減を誤ってしまったら大変なことになりそうだから……お姉様はあまり暴れたりしないで、快楽だけを貪って』
『まだ……繊細にするの、あまり慣れていないから』
『ふふっ、お姉様がちゃんと心地良くなってくれているの、私に伝わってくる』
『それに……もっともっとと快楽を求めてくれているのも分かる』
『だから……右のお耳だけじゃなく……』
『こうやって、両方のお耳を一緒に舐めることも出来る』
『ふふっ、少し驚いたかしら? それとも……これぐらいではもう驚かないかしら?』
『こうやって少しずつ……「本当の私」をお姉様に見せていくの……不安もあるけれど、とても胸が高鳴る』
『きっとお姉様は……どんな私でも受け入れてくれると思うから』
『ねえ、お姉様?』
『こうしてお姉様に更なる快楽を与えることが出来るし、それに……快楽を与えれば与えるほど、お姉様は私を沢山求めてくれるようになる』
『快楽だけでお姉様を私に縛り付けることなんて出来ないとは思うけれど……』
『もっともっと私のことを見てくれるようになるのは分かるの』
『だって……他の人間では、お姉様をこんなに心地良くさせてしまうこと、出来ないと思うから』
『ほら、お姉様? こんな風に心地良くさせてくれる人間なんて……他に、居ないと思うわ』
『ふふっ、ちゃんと目を閉じて私を感じ取ってくれて……嬉しい』
『でも本当は……私、もっともっとお姉様を心地良く出来る』
『もっともっと、お姉様が壊れてしまうくらいに心地良くすることも、出来るの』
『こうしてお耳の中を嘗め回すのも心地良いと思うのだけど』
『性器に、陰核に、膣の中に触れるよりも直接的な快楽を与えることが出来るの。お姉様、興味があるかしら?』
『脳の快楽中枢を直接刺激して、人間に快楽を与える、そんなことも出来るわ』
『ふふっ、身体に触れずに、お姉様にダイレクトに快楽を感じさせることも』
『でも……まだ人間の脳を直接刺激することには慣れていなくて……下手をするとお姉様を壊してしまうことになると思うの』
『人間の脳は繊細だから……少し触れる場所を誤っただけで、きっと大変なことになる』
『快楽で、お姉様が壊れてしまうかもしれない』
『だから、お姉様?』
『もっともっと勉強をして、上手に人間の脳を弄べるようになったら……お姉様の脳も、沢山くちゅくちゅしてあげる』
『そうしたらきっと……他の誰よりもお姉様を心地良くさせられると思うわ』
『他の人間が絶対に出来ないくらいに、お姉様を心地良く、快楽の海に』
『……お姉様の感情まで弄ってしまうことも出来るようにはなると思うけれど、それは……やめておこうと思うの』
『そんなことをせずに私はお姉様に必要とされたいし、求められたいから』
『だから……それまでは……』
『こうして、お耳でお姉様を心地良くさせるわ』
『お姉様、沢山沢山心地良くなって。いっぱいいっぱい、私でお姉様の中をいっぱいにして』
『お姉様。私以外のことが考えられなくなるぐらいに、快楽に染まって』
『ほら、お・ね・え・さ・ま』