Track 3

Track3 あったかお部屋で試験勉強

;1/前→;9/前遠→;1/前 【夏葉】「ね、おにいちゃん。アルミホイルって──(呼吸音)(呼吸音)──あ、そうだった。ここだ、ここ。 ありがと……えっへっへっ──これで買ってきたお芋さんに~~」 ;環境音 石油ストーブ F.I. ;SE 芋にホイルまいてく 【夏葉】「(呼吸音)(呼吸音)──夏葉の分できた。 次はおにいちゃんの分……っと──(呼吸音)(呼吸音)──よーし、完成!」 【夏葉】「そしたらストーブに乗せて……よっ──(呼吸音)──ほい、っと」 【夏葉】「あとはいいにおいがしてくるのを待ちながらお勉強してればいいだけだね! っていうか……(微笑)」 【夏葉】「食べ物の匂い、いい匂い~って感じられるの、ほんとうにうれしくてほっとしちゃう。 ちょっと前までキツすぎたから」 【夏葉】「っていうかおにいちゃん、お勉強、お隣でしてもいい? その方がわかんないとことか聞きやすいし」 ;1/前→;7/左 【夏葉】「(呼吸音)──えへへ、やったぁ」 ;SE 夏葉、リスナーの隣に座る ;7/左 【夏葉】「ふー、おにいちゃんの匂いも落ち着くなぁ。安心できるいい匂い……(思いっきり堪能する深い呼吸)──くつろぐ~。甘くて素敵な……って、あ」 【夏葉】「あ、ううん。別に大したことじゃない……あー、やっぱりちょっと大したことかな。 あのね? 匂い、おにいちゃんの匂い、甘いでしょ? ってか、夏葉は甘く感じるの」 【夏葉】「で、『かなり激しめの吐きづわりですね』って産科の先生にもいわれちゃったくらい、夏葉、重かったでしょ、つわり」 【夏葉】「もう何してても吐き気して。けど食欲はあるし、赤ちゃんのためにもたべなくちゃだし、脱水にだって気をつけなくちゃで、がんばって。がんばってるのに、食べ物の匂い……特に甘い匂いがものっすごい吐き気トリガーで、お米もパンもうどんも甘い匂いするから、お蕎麦ばっかりすすってすすって──(苦笑)」 【夏葉】「……あの時期にもね? おにいちゃんの匂い──(くんくん、すんすん、す~~~~~っ)──ぷはぁ。 こぉんなに素敵に甘いのに、夏葉おにいちゃんの匂いには、むしろつわりを落ち着かせてもらってたよね、って思って。うふふっ! それだけ! っていうか、お勉強お勉強!」 ;SE 本&ノート広げて、カンペンケース開け 【夏葉】「えっと、借りてきた本と──(呼吸音)──ノートと──(呼吸音)──筆箱──(呼吸音)──あれー!!?」 【夏葉】「やだ、なんで? 鉛筆の芯、全部折れちゃってる。 ああ、もう、せっかくやる気になってたのにー」 【夏葉】「まぁいいや。鉛筆削り鉛筆削り、っと──ん~~(体伸ばす呼吸)──あ、ありがとうおにいちゃん」 ;SE 鉛筆削り置く、ハンドルくるくる 【夏葉】「……っていうかさ、この鉛筆削りって古いよね、おにいちゃんのときから── え!? お父さんのときから使ってるの? うわ、完全に昭和だね、昭和」 ;$=SE 鉛筆一本を削り機に(以降指示あるまで同じ) 【夏葉】「だけど、それなのに──$ ん──」 ;SE ハンドル回して鉛筆削り "あ"で削り終わってハンドル軽くなる 【夏葉】「(呼吸音*4)──ハンドル軽快にくるくるまわるし── (呼吸音*5)──あ」 ;SE stop ;SE 削り機から鉛筆取り出す 【夏葉】「削り上がりも──(ふーーーーーーーっ)──先っちょほそ~~く尖ってるもんね! お父さんのころから使ってるなら、このこの削り機、40歳とか50歳くらいなのかな? だけど全然現役だね! すごい、偉い!!」 %=ハンドル回し(指示あるまで同じ 【夏葉】「そう考ええると──$── %──昔の機械って、すごいよね── (呼吸音*4)──いまはもう令和だっていうのに──((呼吸音*4)全然──っと」 ;SE stop →鉛筆取り出し 【夏葉】「(ふーーーーーーーっ、ふっ!) ……なーんの故障も問題もなく使えてるんだもん。 それにくらべて、ハンディタイプの掃除機とかさー──っと、$」 【夏葉】「何年だっけ? 買ってから──%──多分、三年もたってないよね。 それなのに──(呼吸音*4)──なのにさー──(呼吸音*5)──すぐ壊れちゃって」 ;SE stop →鉛筆取り出し 【夏葉】「まぁ、もっとも──$──んしょ。 この鉛筆削りと──%──ん……(呼吸音*4)── あの細っこいハンディクリーだと──(呼吸音*4)──使ってる部品……」 ;SE stop →鉛筆外し 【夏葉】「(ふーーーーー! ふっ!) 多分、100倍くらい数違うよね。 それだと故障しちゃうのも……$──っと、これでラスト! ん……%──」 【夏葉】「ある程度……(呼吸音*4)──しょうがいないかなーって、気も──(呼吸音*4)、するにはするけど、それでもさー」 ;SE stop →鉛筆取り出し 【夏葉】「(ふーーーーーっ! ふっ!!) なんだかお値段の高い家電ほど壊れやすいみたいな、それで修理も聞かなくって、買い替えしかないみたいなのが多い感じするから。 そこはほんと、なんとかなってほしいなーって思っちゃう。っと」 ;SE 鉛筆をカンペンケースに詰める 【夏葉】「えへへ、準備でーきたっと! それじゃ、今度こそお勉強だね~──まずはノートに油性ペンで~」 ;SE 油性ペン筆記音 【夏葉】「日付と──名前と── マクミリアン──姉妹、の──保育──学園──運営──ん! タイトルオッケー。 それじゃあ今度こそ! お勉強開始!」 ;SE 鉛筆を使い、ノートに本の内容をひたすら書き写していく。1セリフ終わるごとにペラ音(継続) 【夏葉】「ん、っと──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──あ── 『全てのこどもをあなた自身のこどものように教育しなさい』…… ずごい言葉、これ──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【夏葉】「大事なのは……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── 栄養、衛生──と、習慣……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── 戸外での遊びを中心に……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──健康面を、改善・指導──」 【夏葉】「──お昼寝や沐浴の効能も──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── マクシミリアン姉妹が──(呼吸音)──実践で示して──(呼吸音)(呼吸音)── 知的教育、への──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── 偏重を、見直した──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──」 ;SE $=消しゴムでごしごし 【夏葉】「のちにこれが、保育、学校、の──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── お手本に、なって──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── っと──あ、間違えちゃった──$──んん、っしょ──(呼吸音)(呼吸音)── 保育学園の、だ。で──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──」 【夏葉】「結果、マクシミリアン姉妹による──(呼吸音)(呼吸音)── 保育学園運営、は──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── 1918年のフィッシャーマン教育令にも──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── 大きな影響を与えた──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──書けたー!!」 【夏葉】「そっかー、やっっぱりお昼寝とかも大事なんだね、ちっちゃいこに元気に育ってもらうには。 えへへへ、試験勉強するつもりが、将来の夏葉にも役立っちゃった!──あ」 【夏葉】「(くんくん、すんすん)~焼けたのかな、お芋。 あま~い匂いがしてきたね~──うふふっ! 甘い匂い、おいしそおって思えるの、とっても幸せ!」 ;SE 立つ、棚からお皿出す。鍋つかみはめる ;7/左→;5/後→;13/後遠 【夏葉】「んっと。お皿を用意して~──(呼吸音)(呼吸音)──で、なべつかみなべつかみ、っと」 ;SE ストーブの上から芋をとり→皿に乗せ→ホイル剥いてく 【夏葉】「よっ──っと──(呼吸音)──えへへ、いい感じっぽい。 ん……で。ホイル……(呼吸音)(呼吸音)──剥がし、て──(呼吸音)(呼吸音)──っと」 ;$=SE 鍋つかみ外す 【夏葉】「(ふーーーーっ、ふーーーーっ、ふーーーーっ、ふーーーーーっ) ん……もう素手で触っても平気かな? ん……$ ──っと、あつっ! けど──ん……大丈夫!」 ;13/後遠→;5/後→;7/左 【夏葉】「えっへへー、そーしたらぁ──」 ;SE 座る ;SE 銀紙剥がし&皮むき ;7/左 【夏葉】「ん……(呼吸音)(呼吸音)──ちょっとずつ、なら──(呼吸音)(呼吸音)── 銀紙──……っ──はがし──て──(呼吸音)(呼吸音)── お芋の──(呼吸音)(呼吸音)──皮、も──(呼吸音)(呼吸音)── むい、ちゃっ──って──(呼吸音)(呼吸音)──っと」 【夏葉】「はいっ! これ、おにいちゃんの分。 お塩でもバターでも、好きにつけて食べてねー。へへっ」 ;SE 銀紙剥がし&皮むき 【夏葉】「で、夏葉も──銀紙──むしって──(呼吸音)(呼吸音)── むしって、むしって──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)── で……お芋の、皮も……(呼吸音)(呼吸音)── ちまちま──(呼吸音)(呼吸音)──はがし、て──(呼吸音)(呼吸音)──」 【夏葉】「えっへへー! できた! おっきいお芋。あま~い匂いでおいしそお!!」 【夏葉】「(呼吸音)(呼吸音)──うん。いただきますして、たべよたべよ! そしたら、せーので、『いただきまーーーーーす』── (あむっ!)」 ;一口目は幸せ→急に悪阻感出て無理に飲み込む 【夏葉】「ん~~♪ ──ん……(苦しい呼吸音)──ん…………っ──ん、──むっ── んっ! ん~~~~~(ごくっ)」 【夏葉】「ぷあ! お水お水っ──(ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ)──ぷはぁ~── (6呼吸くらいかけて、荒いだ呼吸を落ち着けていく)──……ふぁ──あー、あーーーーーー」 【夏葉】「(呼吸音)(呼吸音)──あ、んと……えとね? 夏葉、いまちょっとえずきそうになっちゃった──っていうか、気持ち悪くなりかけちゃったの。 お芋、すっごく甘くておいしいのに──なんでかな? カタマリ感? それでスイッチ入っちゃいそうになった感じで……」 【夏葉】「ううううう~! くやしい! 甘くておいしいから食べた──ひゃうっ!!? あ、いまね、赤ちゃんも動いたの。たぶん、『食べたいよーーーー』って」 【夏葉】「なら……ん──(考え込む呼吸音*3)──あ! そうだ、いいこと考えた!!!」 ;SE 夏葉、立ち上がる 【夏葉】「夏葉、お芋さんきんとんにするっ!」 ;SE 環境音 F.O.