Track 2

2時間目・深化誘導 メトロノーム

 充分にリラックスできたかしら?  では、集中力を上げる簡単なトレーニングを始めましょう。   閉じたまぶたの裏に光の点をイメージ。  いろはなんでもいい・・・あなたの好きな色でいいけど、赤い光とかイメージしやすいんじゃないかしら?  真っ暗な世界に、一点だけの光を思い浮かべて。  これぐらいイメージするのは簡単でしょ?  その光を一定のリズムで動かしてみて・・・最初は左右にがいいわね。  人間は横方向への動きに反応しやすいから、左右に動かす方がイメージしやすいはずよ。  どう?・・・ちょっとやり辛いかしら?  じゃあ・・・これでどう?  (メトロノームスタート)  このメトロノームの音にあわせて、光点を左右に動かすの。  気が散ってくると光が弱くなるから、光とメトロノームの音に集中。  簡単なトレーニングだけど、これは集中力と持続力を養うには最適なのよ。  慣れてきたら今度は上下に動かしてみましょうか?  単純作業にならないように集中して・・・光が弱くなったりしていない?動きが反れたりしていない?    じゃあ今度は円を描くように・・・メトロノームのリズムで一周だとやりやすいわね。  でも、リズム2回で1週だと、もっと集中力がつくわ。  しばらく自分のやり方で続けてみて。  このメトロノームの音を聴いていると、あなたはさらに深く、深く集中した状態に入って行くわ。  あなたの心のドアを、ノックするかのような、このリズム。  カッチカッチカッチカッチ・・・  トン、トン、トン・・・  心地よい振動が、あなたの身体を通り抜けていく。  あなたの心に、届いていく。  カッチカッチカッチカッチ・・・  トン、トン、トン・・・  気持ち、いいかしら?  心が落ち着いて、どんどんリラックスしていく。  では、このメトロノームの音を、10から1まで数えてみましょう。  心の中だけでもいいし、口に出して数えてもいいわ。  でも、口に出して数えた方が、きっと、もっと気持いいわよ。  先生が「スタート」と言ったら始めなさい。  準備はいい?  では、「スタート」  はい  10から1までなんか、簡単よね?  では、次は・・・  30から1まで数えてみましょう。  長ければ長いほど、気持のいい世界に入っていけるから・・・  では、いくわよ?  「スタート」  ほら、ちゃんと数えてる?  私の声に気を取られないで、今は音を数えるのに集中しなさい。  一定の、リズムを、刻む、メトロノームの、音を  数えていく、だけで、どんどん、落ち着いて、リラックスして、いける。   単調に、数を、逆から、数えていくと、どんどん、集中が、深まって・・・  はい、0  30から1までなんてすぐよね?  せっかく気持ち良くなって来ていたのに、物足りなかったんじゃないかしら?  では、今度は・・・100から1まで数えてみましょう。  じゃあ行くわよ?  「スタート」  昼下がりの、教室で、先生の声を、聴きながら  ノートに、ペンを、走らせていると、うつら、うつらと、頭がぼーっと、してきて  もう、何を書いてるか、解らなく、なる感じ、先生の、声が、遠くから、気持ち良ーく、響いてくる。  あなたの、数える、カウントダウンが、あなた自身を、気持のい~い、世界に、誘う。  先生の、言葉ではなく、メトロノームの、音と、それを数える、事に、集中して、いなさい。  先生の声を、意識から、追いやって、無意識で、聴いていると  あなたの、気付かない、うちに、さらに深く、深く、深く催眠に、落ちて、いく。  ほぅら、ちゃんと数えて、いるかしら?  メトロノームに、集中して、数を追いかける、事に、没頭すれば、するほどに、どんどん、気持ち、良くなっていく。  それとも、もう、数える事が、できないくらい、深く、深く入って、しまったかしら?  そんな人も、メトロノームの、音を、聴き続ける、だけで、さらに深く、催眠に、落ちていく。    はい、0  どう?ちゃんと100から1まで数える事はできたかしら?  でも重要なのは数を数えれた事ではなく、その過程であなたがより深く集中した状態に入ることができた事。  だから、数を数え切れなかったとしても、それはそれであなたが自然に、スムーズに、深く入れただけの事だから、とっても素敵な事よ。  じゃあ少し休みましょうか?  このメトロノームの音を聴きながら、静かにリラックスして・・・。  ちょっとの時間休憩を入れましょう。  あなたは休憩しながらも、メトロノームの音を聴いていると、深く、気持ちのいい、非常に集中した、催眠状態に、入っていく。  メトロノームの音だけを聴いていて・・・お休み・・・ウフフ。