Track4 運動靴も洗おうの(ズック靴洗いASMRパート)>
;1/前
;すみ、のび
【すみ】「ん……。
ん~~っ。よー働いたの」
【すみ】「今日のところは、このくらいで十分であろ。
あとは洗濯物を取り込んでたたんでしまえば、夕餉の仕度を始めるまでのんびりとすごせそうじゃ」
【すみ】「さて、もうひと頑張り。さっさと洗濯物を取り込んでしまうか」
;SE すみ足音(畳)→ふすまあけ→縁側→ガラリ戸あけ
;9/前遠
【すみ】「ややっ――これは――」
;9/前遠(しゃがみ)
【すみ】「これは……ううむ――どこにいったかと思うておったが……
そうか、えみめ、縁側で脱ぎ捨ててそのままあがって――む」
;7/左
【すみ】「ああ、これじゃ、これ。ズック靴。えみの運動靴じゃ。
縁側から、足だけふいて中にあがって、そのまま脱ぎ捨てて忘れてしもうたのであろうの」
【すみ】「うーむ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──うむ。
泥が完全に乾いておることは幸いであるの。
なれば──これはこのまま……(少し悩む呼吸)──ん」
【すみ】「明日まわしにしては余計に面倒じゃ。夕餉の前にこれも洗ってしまおう。
仕度をするゆえ、そのまま少し待っていてくれるかの」
;SE すみ、すりっぱ履いて縁側に降りる→数歩→庭の水道ひねってバケツに水を入れる
;9/前遠→;8/左前→;1/前
;$=SE 歩きながらバケツ運ぶ。水ちゃぷちゃぷ
【すみ】「バケツと水と柄付きブラシはよし。と。
ん……
$
っと――(呼吸音)(呼吸音)――おお、すまぬの。んしょ」
;SE バケツ置く
;1/前→;7/左
【すみ】「ふうっ。あとは泥落としのブラシと固形石鹸を――うむ?
なんじゃ、洗濯機のところに置いてあるはずのものが、なにゆえにこんなところに……」
【すみ】「うたれ……は、えみについていってくれておろうから、ちまの気まぐれかの。
あるいは……(呼吸音)(呼吸音)――
ふふっ、いずれにしても感謝ばかりじゃ。ありがとうの」
;SE 耳元、泥落としブラシで手のひらをこする
【すみ】「なれば初めようぞ。
まずは、この
$
泥落としブラシで──うへぇ」
;SE えみの靴をつまみあげる
【すみ】「乾いていてもばっちいのう。
靴全体がドロまみれじゃ。
いったいどこでどう遊んだら、ここまで汚せるものであるのか」
【すみ】「(愛情のこもったため息)──幼きころには、夏葉もかなりのハチキンであったが……えみは、夏葉以上の元気ものじゃの。
まこと幸いなことではあるが…………大変じゃあ」
【すみ】「しかしまぁ、この大変さもあるいは──ふふっ、幾年か過ぎたのちに振り返ったなら、大きな幸いに思えるのかもしれぬ。
いまはかくあることを信じて、ただただ泥を落とすのみ」
;“ん” から SE 泥落とし(継続)
【すみ】「では、まいろうぞ。
ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【すみ】「泥落としは、の──(呼吸音)(呼吸音)──
全体を、ざっと──(呼吸音)(呼吸音)──
荒く、荒くで──(呼吸音)(呼吸音)──
すくい上げ、掻き出すように──(呼吸音)(呼吸音)──」
【すみ】「ブラシで、落ちぬ泥を──(呼吸音)(呼吸音)──
無理に、落とそうと──(呼吸音)(呼吸音)──
がんばり、すぎるのは──(呼吸音)(呼吸音)──
禁物、じゃ──(呼吸音)(呼吸音)──うむ」
;SE stop
【すみ】「このくらいで右の靴はよかろう。
同じように、左の靴も──」
;SE ブラシで泥落とし
【すみ】「ざっざ、ざっざと──(呼吸音)(呼吸音)──
泥を、荒く──(呼吸音)(呼吸音)──
荒く、落として……(呼吸音)(呼吸音)──
ん、っと──(呼吸音)(呼吸音)──」
【すみ】「ここでの、ブラシは、むしろ──(呼吸音)(呼吸音)──
落とせない、泥が──(呼吸音)(呼吸音)──
どこにあるかを、確かめる──(呼吸音)(呼吸音)──
だけの、気持ち、で──(呼吸音)(呼吸音)──うむっ!」
;SE stop
【すみ】「ざらりと泥を落とせば──(呼吸音)(呼吸音)──の?
このように、ブラシで落とせぬ汚れがはっきり見えてくる。
ここまできたら、落ち切らなかった泥汚れへと、
手ですくって水をかけ──」
;SE 手ですくって靴に水をかける x4回
【すみ】「(呼吸音)x4」
;$=SE 棒石鹸をごしごし擦り付ける(4箇所)
【すみ】「湿った部分に、棒石鹸を、このようにして──
$
ごし、ごし──ぐり、ぐり──こすりつけて──なじませて、いき……(呼吸音)──ん」
【すみ】「馴染んだら、今度は全体を水につけ、柄付きブラシで洗ってゆけばよい。
では、参るぞ」
;SE 靴をざぶんとバケツにいれる
;SE 靴を柄付きブラシで洗う(継続)
【すみ】「ん──。っむ──(呼吸音)(呼吸音)
まずは、さきほど──(呼吸音)(呼吸音)
石鹸を、なじませた部分、から──(呼吸音)(呼吸音)
その点だけを、掻き出すように──(呼吸音)(呼吸音)」
【すみ】「洗って、洗って──(呼吸音)(呼吸音)──
こすって、こすって──(呼吸音)(呼吸音)──
重曹で、つけ置き洗いを――(呼吸音)――せぬ分も――(呼吸音)――
丹念に、掻き出すことが――(呼吸音)――肝要じゃ――」
【すみ】「重曹で、溶かせる汚れは──(呼吸音)(呼吸音)──
油汚れ、で、あるのじゃが──(呼吸音)(呼吸音)──
泥は、水でも油でも――(呼吸音)(呼吸音)──
溶かせはしない――(呼吸音)――もの、なのじゃ──(呼吸音)」
【すみ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)──
ゆえ、泥汚れはまず──(呼吸音)(呼吸音)──
さきほど、やってみせたように──(呼吸音)(呼吸音)──
乾燥させて、落とす他、ない──(呼吸音)(呼吸音)」
【すみ】「落としきれぬ──(呼吸音)──泥汚れは──(呼吸音)──
つまり、布──(呼吸音)(呼吸音)──
繊維の、間に──(呼吸音)(呼吸音)──
染み込んで、しまった──(呼吸音)──泥、ゆえ」
;sestop
;SE 靴を水にざぶり→あげて→棒石鹸ぬりぬり
【すみ】「このように──しみた泥の部分に石鹸を塗る──(呼吸音)
と、石鹸の働きで、布地に水が染みやすくなる──(呼吸音)
染みた水は泥を浮かして――(呼吸音)
くれるがゆえに──」
;SE ブラシでごしごしごしっ! →ざぶん→あげる
;7/左→;7/左(密着)→“ふふっ”で戻って;7/左
【すみ】「ほれ、もっと近くでみるがよい。
……(呼吸音)(呼吸音)──の?
綺麗に落ちているであろ? ふふっ」
;7/左
【すみ】「が、の? これを泥を乾かし、ブラシで落とす前にやってしまうと、かえって泥を広げて布地に染み込ませてしまうこととなる。
ゆえ、このように──」
;SE ブラシ洗い(継続)
【すみ】「染み込んだ──(呼吸音)──泥汚れ、だけ──(呼吸音)──
がしがし、ごしごし──(呼吸音)(呼吸音)──
こすって、すくって──(呼吸音)(呼吸音)──
短期集中で──(呼吸音)──広げぬように──(呼吸音)──」
【すみ】「全部の──(呼吸音)──染みた──(呼吸音)──
泥汚れ、を──(呼吸音)(呼吸音)──
浮かして──(呼吸音)──洗い──(呼吸音)──
終わった──ら──っ!」
;SE 水ドボン→すすぎ→あげる
【すみ】「ん~(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ふむ! よろしかろ。
泥汚れはこれで落ちたの。
あとは他の汚れを落とすため、ズック全体にあらためて、棒石鹸を塗りたくり──」
;SE 石鹸塗り
【すみ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──っと」
;SE ブラシ(継続)
【すみ】「あとは全体を──(呼吸音)(呼吸音)──
こうしてブラシで──(呼吸音)(呼吸音)──
くまなく洗って──(呼吸音)(呼吸音)──
洗って、洗って──(呼吸音)(呼吸音)──」
【すみ】「前か、後ろか──(呼吸音)(呼吸音)──
一方向に──(呼吸音)(呼吸音)──
ひたすら、汚れを──(呼吸音)(呼吸音)──
押し出す、ように──(呼吸音)(呼吸音)──うむ!」
;SE ドボン→すすぎ→ざばぁ
【すみ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──うむうむうむ!
綺麗になったの、上出来じゃ!!!」
;$=SE 靴を振って水気を飛ばす
【すみ】「あとは──ん……よーく水気を──
$(呼吸音)──切って、切って──
(呼吸音)(呼吸音)──切って、──で」
;7/左→;6/後左(マイクに背中向き/手を伸ばして新聞紙を取る
;$=SE 新聞紙たぐりよせる
【すみ】「読み終わった新聞紙を──ん──
一枚、とって──
$
(呼吸音)──っと」
;7/左
;$ SEセリフ対応で
【すみ】「(安堵の息)──これを適当な大きさに、
$ ちぎって──(呼吸音)──
$ くしゃくしゃ、まるめて──(呼吸音)(呼吸音)──
$ ズックにつめれば──(呼吸音)──うむ! 仕上がりじゃ」
【すみ】「あとは風通しのいい場所に干してやって、乾くのを待つのみじゃ。
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――まぁ、このようにしたところで、
えみの新入園のときには、上履きや運動物も、新しいものを買い揃えることになるやもしれぬが」
【すみ】「しかし、上履きや運動靴は、履き慣れて足の形に馴染んだ方がよいものとも聞く。
ゆえ、綺麗に整えておいてやりたい。
えみが望んだときにはいつでも、履き古しに戻せるようにの」
【すみ】「(呼吸音)(呼吸音)。
さて、なればもう片方もやってしまおう。
水は一度捨てて変えたほうが──(呼吸音)(呼吸音)──
うむ!」
【すみ】「これが終われば、今度こそ本当に一段落じゃ!
ゆるまず、とくとまいろうぞ!!!」
【すみ】「(下記のF.Oあわせの素材用に、30秒ほど靴ブラシの息とニュアンスいただけますと幸いです。F.O.は編集でやりますので、普通にで)」
;SE 靴ブラシの音→F.O.
;SE 環境音 F.O.