<Tr3 釣れたて野外調理(ASMRパート。川・焚き火の環境音+魚さばき、調理>
;環境音 焚き火+川の流れ F.I.
;8/左前
【こま】
「ん……火、起きた。
焚き火なんてひさしぶりだから、うまくできるかヒヤヒヤしたけど」
【まこ】
;4/後右
「ごめんね? 美味しく食べるから――んっ!」
<;SE 魚にピック突き立てる>
【まこ】
「こまちゃん、活け締め全部おわった」
;7/左
【こま】
「じゃあ、さばくねー。
あ、おにいちゃん、さばくのも見る?
あんまり気持ちいいものじゃなかもしれないけど、いい音は、する」
;4/後右→;3/右
【まこ】
「こまちゃん、ほんっと手際いいんですよ?」
【こま】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ふふっ。わかった。
じゃあ気合をいれて――包丁、研ぎ直すところから――ん……っと」
;SE 川から砥石をあげる。ざばぁ
;環境音焚き火 vol↓ 川の流れ Vol↑
【まこ】
「あらこまちゃん、川の水に砥石つけてあったのね。
うふふっ、最初から気合まんまんだったんじゃない」
【こま】
「まこ、うるさい」
;SE 岩の上に砥石置く
【まこ】
「あの砥石も天然石なんです。ものべの川の川原でとれた、って。
さざれっていう石のあやかしから2000円で買ったんですけど、
こまちゃん、20000円の価値はあるって」
【こま】
「刃物も、魚と同じで、熱にはすぐによわっちゃうけど――よっ――」
<;SE こま、川の水すくって砥石にかける>
【こま】
「この砥石は表面すごく細やかなのに、すごく熱をもちづらい。
だから――(呼吸音)」
;SE こま、包丁研ぎ。中砥
【こま】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ん……
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――」
【こま】
「このくらい続けて研いでも全然だいじょうぶだし、
その上――裏返すと、なんと」
;SE こま 砥石裏返す
;SE 手で砥石に川の水をかける
【こま】
「もっと目が細かく――仕上げ砥レベルになる。
こんな石他に知らない。20000円ところか、200000円の価値はあるかも」
【まこ】
「って、おおげさすぎよぉ、こまちゃん。
砥石に20万円なんて、そんなお値段だったらだれも」
【こま】
「(悲しそうなため息)……まこは、砥石沼をしらない」
:SE こま、包丁研ぎ、仕上げ砥
【まこ】
「え?」
【こま】
「ネットで(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――
“高級 天然石 砥石”とかで検索すると」
【まこ】
「え? え? あ――おにいさま、スマホ――
まこも、のぞいてもいいですか? (呼吸音)あ、ありがとうございます」
;3/右 接近 "八十九"で →;3/右通常
【まこ】
「んと――わ――28万――34万! ――八十九万円!!!?」
【こま】
「そこまでいくと――どんなものか――(呼吸音)(呼吸音)――こまにも、見当――
つかない、けど――(呼吸音)(呼吸音)――
20万なら――(呼吸音)(呼吸音)――
買い手、普通に――見つかる――世界――(呼吸音)――
うん」
;SE こま、砥石に手で水かける
;7/左 ”ん”で→;8/左前
【こま】
「研げた。ん……」
;SE 包丁を川の水につける
【まこ】
「ああやって、研いだばかりの鉄臭さとか、熱とかを川の水で流してるんですよ」
;8/左前
【こま】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……そろそろ、かな。
<;SE 包丁水からあげる>
――うん。これなら上等。びくの中のいわなもやまめも――
<;SE びくを川からあげる>
いまからさばく。近くで見てて?」
【まこ】
「ですって。行きましょう?
こまちゃん、あの岩をまな板にするみたい」
;SE 足音(リスナーとまこ)、川砂利
;魚調理 参考動画
:https://youtu.be/fXHt-3PCd1c?t=217 (塩フリとぬめりとり)
;https://youtu.be/qbSk3iJyr5M (さばく)
;7/左
【こま】
「じゃあ、さばく。
その前に、塩を振って――
<;SE 塩フリ>
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【こま】
「たっぷりふれたら――ごしごしこすって――
<;SE ぬめりとり>……
こすって――こすって――(呼吸音)(呼吸音)」
;3/右
【まこ】
「こまちゃん、ああやって、ぬめりをとってるんです」
【こま】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん。
そうしたら、口からお尻の方にむかって――串を、ずぶっと――
<;SE 串打ち>
串打ちして……。こまの場合は、これで塩焼きの準備完成なんだけど――」
【まこ】
「こまちゃん、まこの分はいっつもみたくして」
;7/左(呼吸音)
【こま】
「……イワナでもヤマメでもマスでも鮎でも。
まこは鱗……鱗っていうほどのうろこないんだけど」
【まこ】
「あるよう、ベロにざらざらするもん」
【こま】
「っていって、おとさないとたべられないの。
だけじゃなく、頭も落として、ワタも抜くの。
こま的には、どうして? って不思議なんだけど」
【まこ】
「えー、海のお魚そうするでしょお。
だったら、川でもおんなじにしたほうが絶対にいいと思うし」
【こま】
「……っていうことなんだけど、お客さんはどっちがいい?
塩してそのまま串焼きか。鱗と頭落としてわたを抜いてから串焼きか」
;同時
【まこ】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
;同時
【こま】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【こま】
「わかった。そうする。
じゃあ、まこの分から――ん……
<;SE 包丁つかって鱗を落としていく:継続>
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【まこ】
「こまちゃん、お料理上手でしょお?
まこは全然できないから、いっつもこまちゃんに助けてもらってばっかりで」
<;SE 魚裏返して鱗落とし継続>
【こま】
「こまは、逆に――(呼吸音)――まこの得意な――(呼吸音)――
お掃除とかお洗濯とかが――(呼吸音)――だめ。
二身一対一体って――(呼吸音)――たぶん、そういう、もの――(呼吸音)」
;SE stop
【まこ】
「うふふっ、うろこが落ちましたね。
見ててください。ここからもこまちゃん鮮やかだから」
【こま】
「頭落とすのに鮮やかもなにも――
<;SE 軽やかにストン>
ないでしょ」
【まこ】
「ね? きゅうり切ってるみたいにストンって。
あのくらい大きなイワナだと、骨も結構かたいだろうって思うのに」
【こま】
「このくらいは普通――(呼吸音)――
あ、っていうか。おにいちゃんもさばいてみる?
こまが手、添えて教えてあげるから」
【まこ】
「ですって、おにいさま。
どうします? (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ、はい」
【こま】
「なら、もっとこっちくる――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
;7/左 (密着)
【こま】
「うん。そうしたら、力を抜いて――そう。
で、手を……そうそう。いい感じ」
;7/左 (接近囁き)
【こま】
「いきなりワタヌキってハードル高い感じするけど。
逆にこれできちゃえば、あとはラクって気もするから」
;4/後右
【まこ】
「おにいさま、ケガ、気をつけてくださいね。
こまちゃんの包丁、ほんっと切れ味するどいですから」
;7/左(接近囁き)
【こま】
「こまを信じて、身体をぜぇんぶ預けてくれれば大丈夫。
だから、息をあわせてほしいの。
すってー(すーーーーーーっ)、はいてーーーー(はーーーーっ)」
【まこ】
「すってー(すーーーーーーっ)、はいてーーーー(はーーーーっ)」
【こま】
「……うん。こまと、おにいちゃんと。ついでにまこも、息があった」
【まこ】
「ちょっとこまちゃん! 自分自身の半身(はんしん)のことついでって!」
;7/左 (密着)
【こま】
「それじゃあ、いく。力、絶対にいれないでね?
開くときには、お腹の線を、お尻の方から、頭の方へと――
<;SE 包丁 魚の腹ひらく>
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【まこ】
「わあっ、あざやか――(呼吸音)――
こまちゃんとおにいさま、本当に息ぴったり」
【こま】
「ん。
<;SE stop>
そうしたら、今度はわたをかきだしてく。
普段はこま、指でやるけど、今日はおにいちゃんと一緒だから、ここもやっぱり包丁で――
<;SE 包丁でワタをかきだす>
ん……(呼吸音)(呼吸音)――っと――(呼吸音)(呼吸音)」
【まこ】
「(感心の息)――上手、すごく」
;7/左密着 ”どう”から →;7/左
【こま】
「ん……。
<;SE stop>
できた。うん。いい感じ――
どう? おにいちゃん、楽しめた?」
【まこ】
「(呼吸音)(呼吸音)――あらあら、うふふっ」
【こま】
「それならよかった。じゃ、これも串うち――
開いたところ、縫うみたいにして波々に……」
;SE 串打ち
【まこ】
「こまちゃん、それ、まこが」
【こま】
「うん。串打てたのからもっていって焼いといて。
それでね? おにいちゃん。まこと一緒に――焦がさないように見張ってて?」
【まこ】
「もう、こまちゃんったら。
まこだってそのくらいなら平気……(呼吸音)(呼吸音)――
あ、はい! おにいさまが焼きたいんなら、もちろん歓迎……えへへ、大歓迎です」
【こま】
「こまも、全部串打ちできたらすぐいく」
【まこ】
「それじゃあ、うふふっ。
こまちゃん待ちながら焼いてましょう? おにいさま」
;SE まこ、リスナー足音(川砂利)
;環境音 焚き火 Vol ↑、川の流れ Vol ↓
;3/右
【まこ】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【まこ】
「おにいさまは、旅人さん……ですよね? お宿にお泊りだったんですし。
いったいどちらからいらしたんですか?」
【まこ】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……あらあら、まぁまぁ」
【まこ】
「でしたら、ね? 小さなころは、どちらの海で泳がれてました?」
【まこ】
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ああ、そうなんですね」
【まこ】
「こまちゃんが嗅いだ、って教えてくれた。
そうしてまこも確かに嗅いだ、お客さんの奥底……きっと、たましいの奥底からただよっている、
『懐かしい、海の、匂い』」
;SE 薪爆ぜる
;3/右 接近囁き
【まこ】
「それは――もしかすると、遠い昔に……遠い、遠い昔に――
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【まこ】
「もしか、したらね? おにいさまの遠い祖先に、お坊様って」
;15/左遠
【こま】
「まこー! おきゃくさーん、全部さばけたー!」
;3/右みっちゃく ”うふふ”でぱっと離れて ;3/右(通常)
【まこ】
「あっ!!!
うふふっ。こまちゃん、お疲れさま」
;SE こま足音 ;15/左→;7/左
;7/左 →”黒焦げ”から;8/左前
【こま】
「まここそ、火を見ててくれ――って!?!
黒焦げになっちゃう!!? なにしてたの、まこもおにいちゃんも!!」
【まこ】
「なにって――あわわ、その……ええと――ねぇ?
(呼吸音)(呼吸音)――ああ、おはなし。そう。ただ、お話をしてただけ」
;8/左前 ”こまがこのタイミング”から;7/左
【こま】
「お話もいいけど――はい。
<;SE 串打ちしてあるイワナ手にとる→まこに渡す>
おにいちゃんのも、はい、どうぞ」
;SE 串打ちしてあるイワナ手にとる→お客に渡す
【こま】
「……こまがこのタイミングで来たからよかったけどさ、
もう一分おくれたら黒焦げだったよ。気をつけて」
【まこ】
「うん。ごめん、こまちゃ――って――(くんくん――くんくん!)
ああ、すごい、いい香り~~
ね? こまちゃん、これ、もう今すぐ食べていい?」
【こま】
「もちろん。っていうか、こまも食べるし――おにいちゃんも……(呼吸音)――えへへ、だよね」
【まこ】
「それじゃあみんなで、『いただきます』しましょ?」
【こま】
「そうだね。せーの」
;同時
【まこ】
「いただきまーす!」
;同時
【こま】
「いただきまーす!」
;↑言ってから
;同時
【まこ】
「(はむっ!!)」
;同時
【こま】
「(がぶっ!!!)」
;環境音 F.O.