Track 3

わらべ汽車(観光汽車車内走行音ASMR)

;使用環境音:  :☆こども汽車車内走行音_車内放送なし_200126_1106.wav ;走行パートを伸ばしていただき、尺をあわせていただけますと幸いです ;*車内放送ありの音源をそのまま使えないので、車内放送なしの音源に、車内放送ナレーションをいただいて使う形を想定しております。 ;その車内放送ありで一周、車内放送なしで一周を行います。 ;車内放送ありのパートは 【放送】【汽子】で書きますので、二役でお願いいたします。(録り方はどのようにでも大丈夫です) ;SE 発車ベル→ブザー→笛→汽笛 ;7/左 【汽子】「あ!」 ;SE 発車 ;9/前遠 【放送】 「名護鉄(なごてつ)わらべの国。わらべ汽車をご利用くださいまして、ありがとうございます」 【放送】 「進行中は危険ですからデッキにはでないようお願いいたします。 なお、窓を開けられましても結構ですが、手や顔を出したり、物を投げないようお願いいたします」 【汽子】「ああ……車内放送――案内放送があるのですね。 汽子といたしましては……と、いいますか、音探しの第一歩としては――(ため息)」 【放送】 「この汽車は正和(しょうわ)29年8月につくられた、石炭を炊いては走る蒸気機関車です。 左手に見える山々は国定公園のヨンガネサンです」 【放送】 「まもなく踏切にさしかかりますが、この踏切を左下に下がっていきますと、中央広場へとつづいております」 【汽子】「(呼吸音)――ああ、そういたしましょう! 蒸気機関車の音そのものを楽しむのは、車内放送を切っていただて、二周目に。 うふふっ、そう決まりましたら、車内放送もしっかり楽しまなくてはもったいないですわね」 【放送】「このわらべ汽車の一周は約1000メートルありまして、左に右にとカーブをしながら、森を、トンネルを抜けていきます」 【放送】「蒸気機関車の運転整備重量は8.3t。蒸気圧は最高13気圧で、約40tのものを牽く力をもっております」 【放送】「運転整備重量とは、蒸気機関車に、水・石炭をいっぱいに積んだときの重さです」 【放送】「蒸気機関車の後ろの黒い箱型の車両は電源車といいまして、ディーゼル発電機により、車内の放送、照明などができるよう装置がしてあります」 【汽子】「……今日のわらべ汽車の牽引蒸機(けんいんじょうき)。 『B13』のレイルロオド――『しおじ』」 【汽子】「姉であるB12レイルロオド『まつの』とふたり、汽子たちの一番の後輩にあたる存在です。きっと、このくらいのお願いは聞いてくれることと思いますし……」 ;あら、は窓の外の景色が開けたことへのリアクション 【汽子】「もしも諸事情で無理といわれてしまったら、ね マスタア。 2周めは窓を思い切りあけはなちましょう。 そうすれば、蒸機(じょうき)の音を、今よりはよく聞けましょうもの――あらっ」 【放送】「左下に広がりますのが、おへその広場。 この広場には管理棟をはじめ、園内エアクラバス乗り場もあります。 広場に続いて連なる山をあさひの岡といいまして、芝生エリア、遊具エリア、キャンプ広場、湧き水の池などがあります。こちらもあわせてご利用ください」 【放送】「このカーブを曲がりますと、国定公園の美河(ミカワ)湾が見えてまります」 【放送】「近くにみえる半島は、二四浦(ニシウラ)半島です。 その左手、二四浦の町並み越しに見える島は、樺郡の、美河大島と、美河小島。 また、すぐ下に見える駅が、名護鉄(なごてつ)わらべの国駅で、ここから一番近い駅となっています」 【汽子】「あ――駅に列車が! うふふっ! (わくわくとした呼吸音)*4」 【放送】「遠くに細長く見える半島は、お花畑や"日いづる石門(せきもん)"などで親しまれております、常春の里、厚美(アツミ)半島です」 【放送】「この先のカーブをおおきく曲がりますと、左手近くには興ノ島(オキノシマ)がみえてまおります。遠くには日間家島(ヒマカシマ)、志野島(シノジマ)などがみえてまいります」 【汽子】「! オキノシマって、今日汽子たちが行く島ですわよね! ここから見える――どれ、どの島でしょう マスタア、おわかりに――ああっ」 【放送】「汽車はトンネルに入りました。 このトンネルはくらやみトンネルといいまして、長さが約40mあります」 【放送】「ご乗車くださいましてありがとうございました。 まもなく駅に到着いたします。 車内にお忘れ物のないよう、お支度を願います」 【汽子】「……なのですね。 あっという間の一周ですわね」 【放送】 「なお、汽車がとまってから席をお立ち下さい。 お出口は乗られました反対側のホームです」 【放送】「ありがとうございました。またのお越しをお待ちいたしております」 ;SE 列車停止 ;SE ドア空き ;環境音。蒸機の走行待機音 ;以降、ふたたびセリフはすべて汽子 【汽子】「マスタア。少し待っていてくださいましね。 汽子はしおじと――この機関車のレイルロオドと少しお話して、車内放送を切ってもらえるか確認してまいります」 ;7/左→;1/前→;3/右 【汽子】「ん……ちょっと前、失礼しますね。 よ……っと――」 ;SE 汽子足音 ;3/右→;10/右前遠 ;10/右前遠 ;騒音うずまく運転台の中にいるのを呼び出すので、声張る 【汽子】「しおじ! しおじ! おひさしぶりね。 少しだけ、お話いいかしら」 ;近くに来たので、普通に話しかけて、そのあとは耳打ち(ので、リスナーにはもう声として聞こえない) 【汽子】「あの、ね ………………。…………。」 【汽子】「…………。うふふっ! オッケーならよかったわ。 ありがとうね、しおじ。お礼は今度、必ずするから。 まつのにもよろしくね!」 ;小走りに汽子もどってくる ;10/右前遠→;3/右 ;3/右 【汽子】「おまたせいたしました、マスタア。 また前を失礼いたしますね――んっ」 ;SE客車内にもどってきて 足音 ;3/右→;1/前→;7/左 でもとの座席に座る ;7/左 【汽子】「ふうっ。うふふっ。しおじ、がんばってくれました。 しおじから機関士さんに、機関士さんから園の方にとお問い合わせいただいたうえで、無放送での走行、許諾いただけました」 【汽子】 「うふふっ、ご安心くださいませ。 先輩風なんて少しもふかせてませんわ。 むしろ、ね。しおじからは感謝の言葉を――」 ;SE 発車ベル→ブザー→笛→汽笛 【汽子】「あっ」 ;SE 発車 【汽子】「……うん。やっぱり上手な機関士さん。 2回連続、完全無衝動(かんぜんむしょうどう)での引き出し―― おわかい方に見えましたが、なかなかの技量ですわね」 ;しばらく無言で、列車の音に耳を楽しませる 【汽子】「(呼吸音)(呼吸音) (呼吸音)(呼吸音)……んふふっ」 【汽子】「とても素敵な響きですわね。 蒸機と客車が奏でる音は……」 【汽子】「(呼吸音)*4」 【汽子】「シュッシュッシュッシュとシリンダアから蒸気を吐き出すブラスト音。 ガタンゴトンとレエルの継ぎ目を車輪が叩くジョイント音」 【汽子】「ボッボッボッと、煙突が煙をあげるドラフト音は……(呼吸音)――このこではほとんど聞こえませんのね。 小さなボイラアだからでしょうか、それは少しだけ残念ですけれど。それでも、うふふっ」 【汽子】「(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE 汽笛 【汽子】「ああ! ねぇほら! 汽笛の音まで重なれば、もうこれはひとつの小さなオオケストラです」 【汽子】「(呼吸音)*4」 【汽子】「……あるいは、うふふふっ――マスタアの呼吸のようにも聞こえますわね。 のんびりとしているときには気にもなりませんのに――」 ;編集で可能ならここで04:06秒あたりからの走行音 【汽子】「――坂道をのぼるときなどにはとても早くなりぜぇぜぇあえいで」 【汽子】「(呼吸音)――蒸機は、あるいは。 汽子たちのようなレイルロオドより、よほど生き物に近いのかもしれませんね――ああ、そう」 【汽子】「レイルロオドで思い出しました。 話の途中でしたわよね しおじに先輩風を吹かせなかったか――っていうお話の」 【汽子】「先輩風どころかね しおじ。 『そっかぁ。いわれたらそうじゃんねー。 音を楽しめる列車もいいじゃん』って!」 【汽子】「『一日一便は走らすように、上とかけあってみますねー 素敵な提案をありがとね~! センパイ!』って ――うふふっ!」 【汽子】「……若い子……といってももう50近くですけれど。 それでも若い子はいいものですわね。 自由で、闊達で、新しいことをどんどんとりいれて。 あら」 【汽子】「二周目は一周目より、ずうっと早く感じましたね。 ……マスタアと一緒に音風景をめぐる旅。 楽しくなりそうと直感いたしましたけど――」 【汽子】「うふふっ! 予想の何倍も楽しいですわ!」 ;SE 列車駅へ到着 【汽子】「っと、到着いたしましたわね。 一周ぐるり、同じ駅ではございますけど。 乗りこむまえと、乗ったあととで――」 ;7/左→(くすっ)で顔をよせて ;7/左接近囁き 【汽子】「(くすっ)――きっと少ぉし、なにかが変わりましたわね」