Track3 ;ご開祖ちゃんの耳かきっス!(右耳。ASMRパート)
;環境音。静かな和室内。電気ストーブ+ファン音
;このパートから安眠方向にもっていきたいので、
;メリハリ大きくつけすぎず、全体穏やかにいただけますと幸いです
;3/右
「……電気ストーブ。ファン、止めるッスか?
こんなに狭い部屋ッスし……」
;3/右 密着
「こうして……ふふっ。ふたりぴったりくっついてたら。
お互いの体温だけでも、結構あったかいッスし――」
;3/右 ("んと"から、足そのままで顔をそむけて手をのばすイメージ)
「ん。なら、ファンだけは止めるッスね――んと……
ん――」
;SE 回転タイプのスイッチ切り替え
;環境音 電気ストーブのみ
;3/右
「(呼吸音)……ファンとめただけで、随分静かになるッスね。
だまっていると……(呼吸音)――ふふっ、キミの心臓の音まで聞こえそうッス」
「それとも、自分の心音ッスかね。
とくんとくんて、ちょっぴり早くなっちゃってるッス」
;SE 頭を撫でる
「(呼吸音)」
「……本当に、よく頑張ってくれたッスよね。
”責任感”を、あんなに深く――
たましいの中にまで食い込むくらいに、
しっかり深く、根を張らせて」
「祓わなければ、囚われていた……
責任感がキミの魂を、キミそのものを縛って狂わせかねなかった……
そこまで追い込んでしまっていたこと、
それをいままで気づけなかったことは、本当にもうしわけないッス――」
;ぼそりと超小声で独り言。感情を抑えて
「なな公の――七面頬(ななつらお)の警告で気付かされたのは……
この星辰ひめみや、一世一代の不覚として、恥入りばかりの失態っすが――」
;もどって
「ああいや。なんでも。なんでもないッス。
ともかく祓えは成功し、君の憑き物は落とせたわけッスし……」
「それに、そこまでキミが頑張り抜いてくれたおかげで、
自分の計画、どうやらうまく運びはじめたっス――
キミが招請してくれた、あやかしたち……」
「静岡の洗濯狐(-きつね)。
和歌山の送り雀。
北海道のコロポックル。
熊本の雪御嬢。
秋田の三吉鬼」
「――このこたちはもうすっかり、
茂伸に暮らし、馴染み、人との縁(えにし)を結んでるっスし……」
「京都の縄のうれん。
滋賀の目玉しゃぶり。
神奈川のマコ。
群馬の囁き石――」
「このこたちもきっと、茂伸に少しずつ馴染んで、
信頼にたる人間を――パートナーを、
やがては見つけていく筈っス」
;SE 頭を撫でる
「そうなっていけば、あやかしたちがあやかしたちを呼ぶようになる――
いや、確実に、流れはそのように運んでいくッス」
「だから自分は、キミに憑かせてしまっていたものを。
その責任を安心して祓えたのッスよ。
またいずれ……べつのお仕事、必ず頼むことになるけど――」
;SE 頭ぽんぽん叩く
「あやかし招請は、今日で一区切りっス。
本当によく頑張ってくれたこと。
自分、こころから感謝してるッス」
「あ……ふふふっ。お顔、ほーってゆるんだッスね。
カミゴトよりもこっちの方が、大きな祓えになってるッスか?」
「ともあれ、お疲れ様っした。
……憑き物を落としたキミの隙間を、
佳いかやりだけで満たせるように」
;3/右 接近囁き
「自分。ご褒美あげるッス。
なにか、してほしいこと、あるッスか?」
;3/右
「……うふふっ、好きなんスねぇ、本当に。
いいッスよ? 他のこたちでは出来ない耳かき、
キミへのご褒美に、キミだけに特別にしてあげるッス」
「なんせ自分、アマテラス以来の大天才とまで呼ばれた身ッスから?
ふふ~ん。知ってる耳かきの方法も、百や二百じゃ聞かないッスよ!」
「とはいえ~耳の中にポップコーンつめこんでから取リ除くとかはエクストリームすぎっすからね~……ふふっ。
変わり種で、かつここちよさそうな、
エチオピア流と中国流に、日本の最新技術をあわせて行くっスよ!!」
「まずはエチオピア流。っていうか、
いわゆる”アフリカのツノ”のあたり一帯で、かなりベーシックだっていうやり方で、キミのお耳を綺麗にここちよくしてあげるッスね?」
;3/右 接近囁き
「まずはこうして~ とんっ」
;SE 筒状にした手を耳にあてる
;* ここは実際、ダミーヘッドに手をあててやっちゃってください
;3/右
「手を筒にして、お耳に隙間なく当てるッス」
「そしたら~ (ふっ!!)」
「んふふっ、ビクってしたッスね~
お耳に息が強くあたって、きもちいいっしょ?」
「このやりかたはこういう風に、口からの息の風圧で、お耳の中を揺らして耳かす、飛ばしちゃおうっていうお掃除方ッス」
「気に入ったッスか? まだわからない?
それなら、も少し試してみるッス」
「知識はあっても、自分も実践ははじめてッスから……
弱いとこから、だんだん強くで、やってくッスね?」
「ん……(呼吸音)」
「(ふっ)(ふっ)(ふっ)」
「(ふーっ)(ふーっ)(ふーっ)」
;3/右 接近囁き
「どっすか? 良さそう? ん。なら、もうちょっと強めていくッス」
「(ふっ!) (ふっ!) (ふっ!)」
「(ふーーーっ!)(ふーーーっ!(ふーーーっ!)」
;3/右
「うふふっ、気持ちよさそうな顔してるッスよ?
じゃ、もーちょっとだけサービスっす」
「(*強弱長短任意で、たっぷりめにふーふーお願いします)」
;3/右 接近囁き
「うふふふふっ。はぁい、おしまいッス――
効果の方はどうスかね~??」
「ん~……(呼吸音)
おおお。効果てきめんってヤツっすね。
見えてなかった耳かすが、見えるとこに出てきてるッスよ」
「そしたら次~ 中国式と、日本の最先端テクノロジーの融合ッスね」
「中国式は、”響き鐘”ッス――っていっても、四川省の一部だけでの風習らしいすから、中国式はおおげさすぎる言い方かもッスね~」
;SE 響き鐘 (クリアな音一度。ちりん)
;参) https://youtu.be/nKpEpWlNkg0
「ふふふっ。いい音っしょ?
この小さな鐘を――<SE 鳴らす>――
こういう風に、右手の小指と薬指で包み込んで――<SE 響き鐘>――
この状態で耳かきすると、鈴の音が耳かきつたって、
耳の奥で小さく響いて、気持ちいいって話なんスよ」
「で、肝心の耳かきは、これ!!
『ジェル状耳かき』ッス! 」
参)http://urx.blue/XVLM
「粘着ジェルが耳の汚れをくっつけてくれるし、耳の穴も傷つけづらくなるしで、いいこと尽くめの最先端テクノロジーっすね!」
;3/右 接近囁き
「で、このふたつを組み合わせると~」
;以下の耳かき全て 『ジェル状+ひびき鐘』で
;一分ほど
;SE 耳かき音
「ん……(呼吸音)」
「ふふふっ。ここちいいんスね?
瞳、うるんで来てるッスよ?」
;一分ほど
;<耳かき音>
「(短く幸せそうな息)――(呼吸音)」
;二分ほど
;<耳かき音>
「これ……簡単ッスね――(呼吸音)
とってる自分も……ぺたぺたいけて――きもちいい……
ん……(呼吸音)」
「っと! ん~」
;3/右 手を筒にして
「(ふ~~~っ)」
;3/右
「んんん……ん! 綺麗ッスね。
うふふっ、新品のおみみ、赤ちゃんのお耳みたいに、つやつやッスよ?」
「……まだ、物足りないッスか?
もうちょっとしてほしいッスか?
うふふっ、目がそう言ってるっすよ? わかるッス」
「けど……耳かきはやりすぎると耳に良くないッスから――
ああ! じゃあ、ひびき鐘にぎりこんだまま、お耳のマッサージ」
;以下耳もみ すべてひびき鐘ありで
;30秒ほど
;<耳もみ>
「ん……(呼吸音)」
;3/右 接近囁き
「こういう風に親指と人差し指とで。
耳たぶだとかお耳のふちとか、やさしくやわやわ、挟み込んで揉み込んでいってあげるスね?」
;一分ほど
;<耳もみ>
;3/右
「……((呼吸音)」
;一分ほど
;<耳もみ>
「軟骨のとこは、コリコリしてて――(呼吸音)
耳たぶにとこは、ふにふにしてて――(呼吸音)」
;一分ほど
;<耳もみ>
「揉んでる自分も――気持ち、いいっス……(呼吸音)。
ちょっとだけくせになりそうで……(呼吸音)」
「ん――っと、これでいいっスかね。ふふふっ」
;3/右 接近囁き
「たりないぶんは、左のお耳を、たーっぷり甘やかしてあげるっスから。ね?」
;3/右
「じゃ、体、反対向きにしてほしいっス。
自分、ごろーんって合図するから、声にあわせて、ごろおんて」
3/右 (ごろーんで ;3/右→;1/前→;7/左)
「いっすか? いくすよ? いち、にぃ、のぉ
『ごろーーーーーーーーーーーん』」
;環境音 F.O.