C12 67、キャブ内。乗務中
;乗務中、ふたりきりなので素のすずしろ
;キャブ(運転台)の中は常にかなりの喧騒につつまれてるので、もし可能であればこのトラックは基本、声張り気味でお願いできると幸いです。
;3/右
;(基本、マイクと同じ視線。そうした方が自然なところはマスター=マイクの方に顔を向けていただけますと幸いです)
【すずしろ】「時刻よし。はい発車。出発・進行!」
;SE 出発の汽笛
;環境音 F.I. C12 67 キャブ内走行音。
;基本的には、■キャブ内2 25:27 以降&■キャブ内3の、営業運転の音で組み立てるのが好適かと思います
;投炭と給水とブレーキだけ、個別の音タイミング合わせのSEでお願いします。
;(汽笛等、そのほかの音は流れっぱなしで混じって大丈夫です。また、投炭給水も、指定以外のときに流れてきてもまったく問題ございません)
【すずしろ】「この音、絶対。万岡の沿線で、一番素敵な音って。
運転台ーーキャブの中で聞く、C12 67の走行音」
【すずしろ】「(一分ほど無言で呼吸)」
【すずしろ】「……だから、どうしても紹介したかった。
紹介したかったけどーー鉄道に興味とかない普通の人にどう聞こえるかは、すずしろ、ちょっと心配で……
あ」
【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうふふっ。嬉しい。マスターにそういってもらえると。
だよね、うん。
御一夜で、あのハチロクさんから直々の依頼で、ランさんとか、汽子さんとか、名だたるレイルロオドたちを前に、第一回レイルロオド・サミットの進行役を見事に……かどうかは自分では判断むつかしいけど、とにかくトラブル無く演じきれて」
【すずしろ】「っ! 北万岡(きたもおか)通過! 定時」
【すずしろ】「いよさん、りいこさん……すずしろよりずうっと大先輩のレイルロオドたちが、うふふっ、まるで少女みたいにかわいらしく素直に振る舞われてるのを目近に見て」
【すずしろ】「紅ちゃんや西瓜さんのまっすぐで迷いない行動に触れて。
かかあさんもしろがねちゃんも、自分たちのペースで堂々としてて」
【すずしろ】「……学んだ……ううん、影響されたんだと思う。多分。
すずしろの一番深いところが、すずしろ自身でも制御できないタブレットの一番深い部分が。きっと、わずかに。だけど確かに」
【すずしろ】「少しだけ、なにか、変わって……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーあ」
;うつむいてはにかむ(独り言)
【すずしろ】「なの、かな。成長。……素顔のすずしろが、少しでも成長できたんならーー
それは結構……かなり、相当うれしいかもーーっと」
【すずしろ】「ううん。なんでも、それより、ほら」
;SE ブレーキ →減速。停止
;環境音、停車中
【すずしろ】「西台(にしだい)、停車。停止位置よし。
おしゃべりで気をちらしちゃってたのに、お見事。さすが!
すずしろも見習わなくっちゃーーっと」
【すずしろ】「発車一分前」
;SE 石炭投炭
【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーん」
【すずしろ】「はい。発車三十秒前」
;SE 石炭投炭
【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー時刻よし!」
;SE ブレーキ緩解
【すずしろ】「はい発車! 出発、進行」
;環境音 力行
;SE 空転 キャブ内1の33:49
【すずしろ】「わ!!? 今のは随分派手だったねー」
;環境音 力行
【すずしろ】「けど、慌てずすぐに線路つかみなおさせたのはさすが。マスター、運転うまくなったね。本当に」
【すずしろ】「もうすずしろの方がへたっぴかも。整備体での乗務も、投炭も、考えたら結構久しぶりだし」
【すずしろ】「こういう話、普段はあんまりできないもんね。
なんか、楽し。音をじっくり聞くために、助士さんに外れてもらっての乗務になったの、大変だけどーー」
;SE 投炭
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【すずしろ】「たまにはいいよね。マスターとすずしろとふたりだけでの……
って、よく考えたらふたりだけでの乗務っていう時点で久しぶりなのかも」
【すずしろ】
「前あったのがいつだっけ? ……(呼吸音)(呼吸音)ーーあ! ニ年くらいまえの冬かな。
ほら、みんなが牡蠣あたっちゃってマスターだけピンピンしてたとき」
【すずしろ】「(呼吸音)ーーあはっ! あったよね。懐かしい。あのときはほんっと、マスターもすずしろもかなりバタバタしちゃった気がするけどーー」
;環境音 惰行に
【すずしろ】「そっか……マスターも、すずしろも……確かに変わったところはあって。
それでもやっぱり成長できてないのかも? ってところもあって。
そういう全部をひっくるめて…………んーー(呼吸音)(呼吸音)」
;SE 投炭
【すずしろ】「(考えを整頓したくて体を動かす呼吸 * 4)」
【すずしろ】「ーーすずしろ、レイルロオドだから。
体はずっとこのままで。
ロールアウトの瞬間から、機能停止のそのときまで、成長だなんてできないけど」
;SE
【すずしろ】「それでもマスター、マネージャー。
ふたりで一緒に重ねた時間は、そこで教えてもらった全部は、
すずしろの考え方や行動を、ちょっとずつちょとずつ、素敵な方向に向けてくれてるんだなって気がする」
【すずしろ】「だって、例えば。マスターと一緒に『蓄音レヱル』で、御一夜の音探しをするまでは、このキャブ内の音だってーー」
【すずしろ】「(耳をすませる呼吸音)30秒ほど」
【すずしろ】「ただの“音”にしか聞こえてなかった。正常運転してる音。異音じゃない音。けど、今はーー(呼吸音)(呼吸音)」
【すずしろ】「蒸気たちの、煙の奏でるブラスト音とドラフト音が。動輪が線路の継ぎ目をリズミカルに叩くジョイント音が。火室の中で燃える石炭がパチパチたてる火の粉の音が。高らかに歌う汽笛が、マスターの操る加減弁の音が。ブレーキ音が。こんなに豊かに重なりあって、音楽……ってまでいっちゃったら、音楽をやってる人たちに失礼になっちゃうかもしれないけどーーそれでもーーっと!?」
【すずしろ】「喜多山(きたやま)通過。定時!」
;SE 石炭投炭
【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【すずしろ】「すずしろが火室の蓋を開け締めするガチャガチャや、投げ込まれる石炭がざくざく踊る音たちだって。聴覚センサに、すごくここちよく響くようになったから。
聞き分けられるようになったっていうかーー(呼吸音)(呼吸音)ーーああ、うん。そう。『音が意味を持った』。それ」
【すずしろ】「そういう変化も成長だって、言ってもいいのかもれないしーーん」
;SE ブレーキ →減速。停止
;環境音、停車中
【すずしろ】「益仔(ましこ)、停車。停止位置よし。定時」
【すずしろ】「発車一分前」
;SE 石炭投炭
【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーっと、給水もしとこうか。早め早めに」
;SE 給水 ■キャブ内2 40:26~の音。以降、そこからの音源でラストまで
【すずしろ】「発車30秒前。ああ、この音も気持ちいい音ーーボイラーがごくごく水を飲んで……」
;SE 石炭投炭
【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー時刻よし」
;SE ブレーキ緩解
【すずしろ】「はい発車、出発、進行」
;環境音 力行
【すずしろ】「ばっちり定時。うふふふふっ!」
【すずしろ】「聞き慣れてるキャブ内の音でもこれだけここちよく聞こえるんだもん。
ね? 単なるお客さんになれる帰りーー折返しの客車乗車は、もっと楽しみになっちゃわない?」
【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーあ、だね! ふふっ。もちろんその前もその後もお楽しみ。
茂樹(もてぎ)にまでこのこ運んでったら、そこでマスターとすずしろ、特別休暇にはいれちゃうんだから」
;3/右 近接
【すずしろ】「特別休暇をこころおきなく楽しむためにも。ね、マスター」
;3/右
【すずしろ】「茂樹に向けて定時運行、安全が第一の使命で!」
【すずしろ】「前進(ぜんしーーーん!) フルギア!!!!」
:SE 長汽笛(■キャブ内2の、☆50:02 素晴らしい長汽笛)