Track 6

優しが浦でボディーボード!(海の音、ボディーボードの音)

;3/右 「写経にずいぶん夢中になってしまったが、日が沈む前にお宿の近くにこれてよかった」 ;環境音 矢指ヶ浦海岸 F.I. ;SE 砂浜を歩く足音(継続) ;3/右 「せっかく新聞社さんがお金を出してくれる取材なのだもの。家に戻って寝るよりも、宿泊した方がずっといい。 とはいえ、犬吠のお宿はとても高級なところ揃いだ」 「だから隣町、お安くてお得な船宿の多い朝日市(あさひし)まで足を伸ばしたわけだけれども……アルジェの判断は大正解だったと言わざるを得ない」 「優しが浦海水浴場――この時間には海水浴客の姿もなく、夕日の赤に照らされる砂浜と海とを、思う存分堪能でき――(呼吸音)――ん? んん?」 「マイスター。あの遠くに見えるのは、ひょっとして――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ああ! やはりか! やさしが浦では随分サーフィンが盛んなのだな。猫吠では時折みかけるくらいな気がするものだけれど……(呼吸音)――おそらくアレだな、ここはいい波が来るスポットというヤツなのだろう」 「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――こうしてじっくりと眺めてみるのははじめてだけれど、眺めれば眺めるほどに、面白そうに思えてくるな。サーフィン。アルジェはいささかの興味を抱いた」 「とはいえアルジェはレイルロオド。浮き輪の類がなければ水へと沈んでいく身。 どれほど興味をいだいていようと――っ!!?」 「(呆然となにかに見入る呼吸とニュアンス10秒ほど)――ま、ま、マイスター。あれは……あのお腹で乗っかるミニサーフィンみたいなものは、いったいなにかを――もしも知っているならアルジェに……(呼吸音)」 ;1/前 「ボディボード! ボディーボード!!! あれなら――あれをマイスターと一緒できれば、アルジェにも安全に海を、波を楽しめそうだ。 アルジェはチャレンジしてみたく思う。 マイスター、道具の貸し出しなどをやってる場所がないかの検索を――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――おおおお!!!」 ;SE 砂浜駆け出す足音数歩→振り返り ;9/前遠 「マイスター! 早く早く!!!! 日が沈むまでの短い時間であろうとも、アルジェはぜひ! ボディーボードをしてみたい!!!」 ;参考動画 https://youtu.be/--OREA5IU5s https://youtu.be/Kqta0nLWj_s ;5/後(密着距離) ←マイスターがアルジェをボディーボードを腹の下で、アルジェはその背中にしがみついてるようなイメージ 「うん!!」 「このウエットスーツというのは窮屈だけれど、それだけに強い信頼感があるようにアルジェは思う。 そのうえマイスターと一緒だ。きっとアルジェは、ボディーボードの楽しさを、少しは体験できるだろう」 「行こう、マイスター、海の中へと。 ショップの方からレクチャーいただいたそのとおり、まずはボードに腹ばいになり、足ひれをばちゃばちゃやって、波をしっかり受け止められるところまで」 ;SE 足ひれバチャバチャ(継続) 「お……おおおお――ボディーボードの浮遊感は……ふわふわ、ぐらぐら、不安定だがそこが大変おもしろく感じるものだな。 アルジェは、レイルロオドは心臓という機関ももたないけれど――それでも、わかる――これはドキドキという感覚だ」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ああ、かなり砂浜から離れてしまった。 この辺はもう、アルジェでは足がつかないのではなかろうか――(ごくりっ) 間違ってもアルジェが沈んでしまわないよう、マイスター、アルジェをしっかり助けてほしい」 ;環境音は海の只中(波音サラウンド) ;;$=SE stop 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――$ !!? この辺で波を待てばいいのかな……(呼吸音)――おお、おお―― こうしてじっとしているだけで、波が――うう――アルジェの体を上に下にとゆすり動かす―― これは……特殊な感覚だ」 ;5/後密着 ”うわ”でずれて ;3/右(密着) 「(呼吸音)――うわっ!? ちょっとずれた、こわい。(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ああ、そうだった。 そうアドバイスされていたか。体をボードの中央に、ずれることなく横たえさせる……」 ;3/右密着 4つ呼吸の間にじりじり ;;5/後(密着) 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ……さっきよりずっと安定した。これは……いい」 「(体全体で波を楽しむ呼吸音、30秒ほど)――ふふっ」 「グート。この調子で、ええと……ここまでこれたら後は、確か――(ごくり)」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん。いい波が来たら、足ひれで蹴り出して勢いをつけて、テイクオフ――波に、乗る。 ……言葉ではとても簡単そうにきこえるけれども、実際その感覚をつかめるかどうか、アルジェはとても不安に思う」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――(うん、を息だけで言う感じのニュアンス)――そうだった。いままでもずっとそうしてきた。はじめてのことにマイスターとチャレンジするときは、手探りで、なにもわからなくって――それでもふたりで、必ず最後にはなんとかしてきた」 「ボディーボードもきっと同じだ。アルジェは、そう思えるようになった。 ありがとう、マイスター。マイスターが近くにいてくれるだけで、アルジェはとても――っ!!!!」 「マイスター! 来る! 見て! すごい、すごい大きな―― アルジェにもわかる――あれが! これが! いい波っ――っ!!!! テイクオフっ!!」 ;SE 足ひれ、ばちゃん! 力強く ;SE サーフライド(継続) 「わっ!? ひあっっ!? あっ!? えっ!? わ、わ、わ、わっ!!?」 「(思いもかけずうまく波に乗れて、言葉も見つけらぬほど驚愕の呼吸→理解が追いついて、だんだん楽しくなってくる。)――ふっ! ふふふっ! ふふふふふふふっ! あははははははははっ!!!!」 「なんだこれは! 楽しい! アルジェはとても楽しい!!! マイスター! アルジェたちはいま! 波に! 波に乗っている!!!」 「これは! すばらしい! まさか一発でうまくいくとは!!! 縁起がいい! 最高だ!!! これなら銚電の経営も――っ!!!?」 ;SE ざぶんっ! と波にもぐってしまって、数秒、水中環境音 ;1/前 →二回目の!?のとこで密着(引っ張り上げてもらう) 「(!!!!? んんっ――~~~~~~~~っ――!!! !!?)――ぷあっ!!!」 ;1/前(密着) 「あっ……うぁ――あー! アルジェは、アルジェはいま一瞬海の中にいたのか――ふぁ―― マイスター、ひっぱりあげてくれてありがとう」 「…………アルジェは、大変ドキドキしている。興奮している。 情報の、感情の処理がおいつかなくて、熱暴走を起こしてしまいそうだ――あぁ」 「(長く深い吐息)」 「…………けれども今、この瞬間にも。ひとつだけは、明快に得られている解がある。それはな、マイスター」 ;7/左(密着、囁き) ”あはは”で→;1/前 「貴君とふたりでのボディーボードは、この上なく楽しいということだ――あははっ!」 ;1/前 「というわけでもう一回! もう一波!! アルジェと一緒に、ボディーボードを楽しんでほしい!」 ;環境音 F.O.