Track 7

アルジェの精密耳掻き・右耳(ピンセット、スプーン、スパイラル)

;このトラックから安眠導入を意識いただき、大きな声を出さない方向にてメリハリつけていただけますと嬉しいです ;1/前 「ふうっ」 ;室内環境音 和室 F.I. ;1/前 「海でたっぷり遊んだあとの温泉は最高。アルジェにまた一つ新しい、素晴らしい知見が増えた」 「このあとは出てくる夕ご飯を食べて、お部屋に戻って休めばいい。なんとしあわせなことだろう」 「マイスターも、今日はゆっくり休んでほしい。 暑い中、アルジェがひっぱりまわしてしまったあげく、ボディーボードにも何度も何度もつきあわせてしまった。 さぞやくたくたなことだろう」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ふふっ、マイスターも楽しんでくれていたなら、アルジェもうれしい。 しかし、楽しかったからといって疲れが消えるわけでも――ああ、そうだ」 ;SE 膝ぽんぽん 「マイスター、アルジェはマッサージなどの疲労回復ケアは残念ながら学んでいないが、ご存じのとおり、耳掻きだったら大変精緻に行える。 最近耳掻きをしてあげられてなかった気もするし――アルジェの膝を枕に耳掻きを受けるだけでも、少しは休息をとれるのではないかと思うが、どうだろうか」 「(呼吸音)(呼吸音)――ふふ! なら、アルジェはマイスターを耳掻きしよう。 まずは、右耳。右耳を上にむけて、アルジェの膝に、ゆったり頭をあずけてほしい」 ;1/前→;3/右 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――グート、いい子だ」 ;3/右 「それでは、耳掻きをしていこう。まずは現況を確認する。 くすぐったくとも、どうかじっと動かずにいてほしい」 ;3/右(接近・吹きかけ) 「(ふーーーーーーーーーーーーーーっ)」 ;3/右(接近) 「ん……(いろんな角度から右の耳の穴をしばらく無言で観察してください)……ふむ」 ;3/右 「なるほどなるほど。アルジェは現況を把握した。 まずはピンセットで大きなものを取り去り。次にスプーンでこまかなものをかき寄せ、拾い。 最後にスパイラルで微細なものをこそげ取るプランですすめていこう」 「では、ピンセットから進めていく。 アルジェは精緻な作業が得意だ。安心しきって、体を全部まかせてほしい」 「(微笑)――ああ、もしも眠くなったら寝てしまってもかまわない。 むしろそのほうが、耳掃除はしやすくなるしな」 「それでは、はじめる。 ん……」 ;SE ピンセットで耳掃除 「観測したとき――(呼吸音)(呼吸音) 最適な――(呼吸音)(呼吸音) よごれ除去のプランも――(呼吸音)(呼吸音) 立案――(呼吸音)――してある――(呼吸音)」 「まずは――この――(呼吸音)(呼吸音) 大きな、ものを――(呼吸音)(呼吸音) 慎重に――慎重、に――(呼吸音)(呼吸音) 除去――して――(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;SE ティッシュで耳掻きふき 「ここが、開放――(呼吸音)(呼吸音) された、なら――(呼吸音)(呼吸音) 耳穴、深くも――(呼吸音)(呼吸音) もっと、アクセス――(呼吸音)――しやすく、なって――(呼吸音)」 「っと……(呼吸音)(呼吸音) ん……(呼吸音)(呼吸音) あ、つまめた――(呼吸音)(呼吸音) これを、慎重に――(呼吸音)――取り去っ、て――(呼吸音)」 ;ティッシュ拭き 「ピンセットは、あと、ひとつだけ――(呼吸音)(呼吸音) この、上側の――(呼吸音)(呼吸音) ボコッと、ひときわ――(呼吸音)(呼吸音) 目立つ、のを――(呼吸音)(呼吸音)」 「並の、耳掻き、技術なら――(呼吸音)(呼吸音) スプーンで、崩したい――(呼吸音)(呼吸音) ところ、だろうが――(呼吸音)(呼吸音)――んっ。 アルジェに――(呼吸音)――かか、れ、ば――(呼吸音)――うんっ」 ;SE stop ;SE ティッシュで耳掻きふき 「(満足の短い吐息)我ながら見事なものだ。アルジェはここまでの進捗に大変満足している」 「とはいえ、ここからの仕上げを仕損じては意味がない。 スプーンも、慎重に丁寧につかっていこう。いくぞ、マイスター……」 ;SE スプーン耳掻き(浅い・継続) 「スプーンは……いわゆる普通の――(呼吸音)(呼吸音) 耳掻き、だから――(呼吸音)(呼吸音) 誰にでも、それなりに――(呼吸音)(呼吸音) 扱えそうな、気がする――(呼吸音)――だろう、が――」 「こうした、耳の――(呼吸音)(呼吸音) めくれた、ところや――(呼吸音)(呼吸音) 折り重なった――(呼吸音)(呼吸音) ところ、まで――(呼吸音)(呼吸音)」 「見落とすこと、なく――(呼吸音)(呼吸音) 精緻に、耳掻き――(呼吸音)(呼吸音) していく、ことは――(呼吸音)(呼吸音) やはり、技術が――(呼吸音)――必要と、なる――(呼吸音)――っと」 ;SE stop 「(ふーーーーっ)(ふっ)(ふっ)」 「……(耳穴観察)――うん。浅い所はこれでいい。 今度は、深い所へ行こう」 ;SE スプーン耳掻き(深・継続) 「ん……(呼吸音)(呼吸音) っと――(呼吸音)(呼吸音) マイスター、の――(呼吸音)(呼吸音) 耳の、穴は――(呼吸音)(呼吸音)」 「その性格と、おんなじで――(呼吸音)(呼吸音) アルジェに、とっては――(呼吸音)(呼吸音) とても素直で――(呼吸音)(呼吸音) 扱い――(呼吸音)――やすい――(呼吸音)――」 「他の、者には――(呼吸音)(呼吸音) どうだか、しらんが――(呼吸音)(呼吸音) この狭く細い――(呼吸音)――耳、奥、も――(呼吸音) アルジェに、とっては――(呼吸音)――実に、たやすく――(呼吸音)――うむ」 ;SE stop ;SE ティッシュで耳かきふき 「ふふっ――自分の部屋の電気のスイッチなら、目をつぶっていてもつけられる。 アルジェにとってのマイスターは、だいたいそんな存在だ」 「馴染んでいる。親しんでいる。安心できる。 あるいは、うん――相性がハマっている、とかそういう、な」 「ゆえに、耳掻きもいつでも極めてスムーズだ。 最後の仕上げも油断せず、きれいにきれいに整えていこう」 ;3/右 接近囁き 「スパイラル――螺旋状の耳かきに、細かな汚れを全部吸着させていく。――いくぞ」 ;3/右 「(集中して耳掃除する呼吸とニュアンス。40秒ほど))――っと」 「あとは、ぐりぐり――(呼吸音)(呼吸音) 浅い、ところも――(呼吸音)(呼吸音) 全部、丁寧に――(呼吸音)(呼吸音) こそいで――(呼吸音)――こそいで――(呼吸音)――っと」 「(ふーーーーーーーっ!)(ふっ!)(ふっ!!)」 ;角度いろいろ変えつつ観察 「ふむ……(呼吸音)(呼吸音)――ふぅむ――(呼吸音)(呼吸音)――なるほど――(呼吸音)(呼吸音)――ふむ。よし!」 「喜んでほしい、マイスター。右耳掃除は完璧だ。 左耳掃除も同様に整えたいゆえ、もうひとつだけ、アルジェは協力を依頼したい」 「オーケーならば、アルジェの『ぐるーん』という声にあわせて、体制を入れ替えてもらいたい。 もちろん今度は、左耳が上になるように、だ」 「準備はいいか? なら、いこう。 ドライ、ツヴァイ、アインス」 ;3/右→;1/前→;7/左 「ぐるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 ;環境音 F.O.