Track 4

ハンドケア

//ダミーヘッド位置・1(正面・近い) 【若菜】 「先輩。今日は手をお借りしたいのです。  猫の手を借りたいもとい先輩の手を借りたい……ではなく」 【若菜】 「ハンドケア、してあげます。  癒やしの基本は手足の先からですもの。  最初は……爪切りから……」 //SE 棚を開いて、爪切りを出す //ダミーヘッド位置・2(右前・近い) *正面から右前へ移動しながら 【若菜】 「先ずは……こっちの手、お借りしますね……」 //SE 爪切り 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 【若菜】 「先輩の手、けっこおっきいですね……ふーん……」 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 【若菜】 「ぱち……ぱち…………ぱち……」 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 //SE 爪切りの中に入った爪をビニール袋の中に捨てるパラパラの音 【若菜】 「これなら……危なくないかな……?  うん。こっちの手はおしまいです。  次は……」 //ダミーヘッド位置・8(左前・近い) *右前から左前へ移動しながら 【若菜】 「そっちの手、貸してくださいな」 //SE 爪切りの音 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「あんまり深爪しないように……」 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 【若菜】 「ぱち……ぱち…………ぱち…………」 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 //ダミーヘッド位置・2(右前・近い) *左前から右前へ移動しながら 【若菜】 「どうですか、先輩。短さは……こんな感じですよね。うん。  次は……爪を磨いていきます。  ヤスリのざらざらって音気持ちいいから、たっぷり堪能してくださいな」 //SE 爪をやすりで磨く 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「……ふーっ(爪を吹く)。……なめらかな爪に……しましょうね……」 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「……うん、良いですね……だいぶ綺麗になってきましたけど……もう少し……」 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 【若菜】 「ふふ。とってもきれいになりましたね。  かっこいいですよ」 //ダミーヘッド位置・8(左前・近い) *右前から左前へ移動しながら 【若菜】 「さて、次は……こっち…………」 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「……ふーっ(爪に息吹き)。あ、そうだ。爪、この後ネイルとかします?  ……校則にひっかかりますね、忘れて下さい」 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「ん……もうちょっと…………」 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 【若菜】 「手の爪、きれいになりましたね。  このまま、ハンドケアしていきましょうか」 //ダミーヘッド位置・9(正面・遠い) //SE チューブの蓋を開ける //SE チューブに入っているハンドクリームを押し出す 【若菜】 「ハンドクリームの準備しますから少し待ってくださいね」 //SE ハンドクリームを手の上で伸ばす 【若菜】 「……これ、いつも私の使ってるやつなんですよ。  気に入ったら、あとで薬局で買うと良いです」 【若菜】 「んー。こんなもんですか。  先輩。手、失礼しますね」 //ダミーヘッド位置・2(右前・近い) //SE 手にハンドクリームを塗り込む音。 【若菜】 「はーい、先輩の手に……揉み込むみたいに……」 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 【若菜】 「ふふ。ほら、恋人つなぎ~。なんちゃって」 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「両手で……丁寧に……丁寧に…………爪の間まで、塗り込みます……」 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 *「私と手を~」耳元ささやき 【若菜】 「うん、こんなもんかな。……って、寂しそうな顔しないで下さい。  私と手をつなげて嬉しかったんです?」 //ダミーヘッド位置・8(左前・近い) *右前から左前へ移動しながら 【若菜】 「ふふ。もう反対の手もしますから、安心しなさい」 //SE チューブの蓋を開ける //SE チューブに入っているハンドクリームを押し出す //SE ハンドクリームを手の上で伸ばす 【若菜】 「(30秒ほど息遣い)」 【若菜】 「準備できましたので……手を握ってあげますね? ………………ぎゅっ」 //SE 手にハンドクリームを塗り込む 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「…………これ…………ちょっと、変な気分になって……きますね…………」 【若菜】 「(1分ほど息遣い)」 【若菜】 「ほら……指と指を絡めて…………ぎゅう…………ぎゅう…………。  恋人……みたいに……。  って……冗談ですよ……? これは、冗談ですので」 【若菜】 「(2分ほど息遣い)」 【若菜】 「……っ」 【若菜】 「は、はい。これでおしまい。おしまいです。手のケア、おしまいなので」 【若菜】 「次の『癒やし』をしてあげますから……少し待っててくださいね」