Track 6

放課後の教室で、後輩と

//ダミーヘッド位置・16(左前・遠い) //SE 水道の蛇口をひねる→水が出る //SE 水道で布巾を洗っている 【若菜】 「癒やし部の道具を使った後は洗ってねって、  先輩に言われてて」 【若菜】 「なので、色々洗い終えるまで少し待ってて下さい」 【若菜】 「あ、先輩は手伝わなくていいですから。  そのへんで、ぼーっとしてたら良いのです」 【若菜】 「ふんふふん、ふ~ん……♪(鼻歌)」 【若菜】 「私、今機嫌が良いです。何でかわかります?」 【若菜】 「お気に入りの先輩と二人きりで居るので、ドキドキしてるんです。  だから柄にも無く高揚しているのです」 【若菜】 「あ、冗談ですから本気にしないで下さいね」 //SE 蛇口を閉める。水が止まる //SE おしぼりを手でひねって水気を切っている 【若菜】 「私、たぶん先輩が思っている以上に無愛想なんですよ、普段は。  友達とかもほとんど居ませんからね」 【若菜】 「でも、先輩を見てるとどうにも構いたくなってしまって。  なので、世話を焼いてしまうんです。不思議」 【若菜】 「女の子が男の子にそういう感情を抱くのって、  一体どういうときなんでしょう」 【若菜】 「あ、重ねて言いますけど、これは冗談ですからね。  変な期待はしないでくださいよ」 【若菜】 「毎朝電車に乗って、ぼーっと眠そうにしてる先輩を毎朝見て、  なんとなく、ただ本当になんとなく、その人の事が気になって」 【若菜】 「いつの間にか話すようになって、仲良くなって、  先輩だけに感じる特別な感情を持て余してるとか、そういう事はありませんので」 【若菜】 「くすくす、勘違いしちゃいました?  まさか、私が先輩の事を女の子として好きだと? ふふ、おめでたい人ですね」 //SE 足音 //SE おしぼりを窓際に干している //ダミーヘッド位置・10(右前・遠い) 【若菜】 「よろしくないですよ、先輩。自意識過剰と言うものです。  もう、男の子ってすぐに勘違いするんだから」 【若菜】 「くすくす」 【若菜】 「まあ、私はひねくれた嘘つきなので?  どこからどこまでが嘘なのか分かりませんが?」 【若菜】 「試してみても良いんですよ」 【若菜】 「二人きり。夕暮れの放課後。空き教室。  んー。麻雀なら12000点ぐらいですか」 【若菜】 「ぷーくす。先輩。ワタワタしないで下さい。とっても可愛らしいですよ」 【若菜】 「……さて」 //SE 足音(ゆっくり。長めに取って下さい) //ダミーヘッド位置・3(右・近い) //声 ささやき 【若菜】 「お片付け終わりましたので、帰りましょうか」 //声 ささやき 【若菜】 「もちろん、お家まで送ってくれますよね……? せーんぱい♪」