Track 9

(通常.ver) 09.布団に潜り、添い寝の状態で乳首を舐めながら手コキ。

◆9  昼過ぎからしとしとと降り続いていた雨は、本降りに  変わっていた。 【京子】 「はぁぁ……。まったく、どこのどいつだ、終日晴れマ  ークなんてのたもうたのは。お昼から雨続きじゃない  か」  どんよりと薄暗い外模様。  雨音で満たされた室内に、自分の溜息が拡がる。 【京子】 「せめて、曇り時々雨マークを付けてくれれば、洗濯な  んてしなかったのにー……」  リビングのカーテンに沿って並ぶ洗濯物。  天日干しを期待して午前中に洗っていたのに、結果部  屋干しに打って変わっている。 【京子】 「……一人暮らしの社会人は大変だな。天気予報を信じ  て布団を干しでもしてたら、帰ってから冷たい濡れぞ  うきんで寝る羽目になるぞ」 【京子】 「その点では引きこもりは安心だな。一家に一人引きこ  もりがいれば、突然の雨にも対応できる」 【京子】 「やっぱり利点はあるんだなぁ……」  水たまりができた庭を眺める。  雨足が強くなってきた。 【京子】 「……」 【京子】 「この雨だし……今日は……」  ――ピンポーン 【京子】 「っ、んぇ。……まさかっ」  ……  玄関を開ける。 【男】 「どもーっす」 【京子】 「お、お前っ! 馬鹿っ、こんな雨なのにどうして来た  んだ!」 【男】 「あ、うん。お届け物を……」 【京子】 「全身びしょ濡れだぞっ、傘は!?」 【男】 「あ、うん。傘は……」 【京子】 「ない!? 馬鹿っ……なんでそんな無茶なこと……。  っ、いいから、中に入れっ!」 【男】 「話を聞いて……」  ……  …  濡れ鼠なアイツにシャワーを貸し、濡れぞうきんな衣  服は乾燥機の中に入れた。  普段は母さんに操作を任せてるため、少々手間取った  が、どうにかセット完了。  しばらくして出てきたアイツを自室に招き入れた。 【京子】 「いま制服とか乾燥機にかけてるからな。そう長い時間  は掛からんと思う。……風呂上りのバスタオル一枚で  悪いが、もう少しだけ待っててくれ」 【男】 「ん」 【京子】 「……それで。どうして傘も差さずに家に来たんだ」 【男】 「今日は天気がいいと聞いてね」  あ、こんなところにも被害者が。 【京子】 「んぁー……、そっか。天気予報を鵜呑みにしたんだな、  馬鹿――……あいや、私も同類か」 【京子】 「家までそう遠くはないんだから、車を呼べばよかった  だろう。お母さんは?」 【男】 「生憎、家を空けててね」 【京子】 「……じゃあ、同じ方向の友達と相合傘とか……」 【男】 「周りに友達住んでる?」  訊き返されて、口を噤む。  同じ地区出身のクラスメイトはいない。  いないからこそ、幼馴染のコイツが毎日プリントを届  けてくれるんだから。 【京子】 「むぅん……八方塞がりか」 【京子】 「……災難だったな。私に連絡を入れてくれれば、迎え  に行ったけど」 【男】 「いいって。外に出られないんでしょ?」 【京子】 「う、うむ。そうなのだ。簡単には、外に出られない…  …という設定だ。……でも、こういうときは例外……」 【男】 「もういいって、な?」  屈託なく笑う。 【男】 「たまにはこうやって、雨の中を走って帰って、童心に  返ってみたくなるときもあるでしょ」 【京子】 「……そうか。なんだか私のほうが慰められてるな。  『童心に返って、雨の中を帰ってみたくなった』とか  いう、妙な慰められ方だけど。……くすっ」 【京子】 「教科書類は無事か? 私にプリントを届けるために遠  回りして、駄目になっていたら申し訳ないぞ」 【男】 「大丈夫、入ってないから」  ほっとした直後に、あきれた。  まったくこいつは……。 【京子】 「……そうか。まあ、大丈夫なら気にしないぞ」  毛先だけを乾かした雑な扱いの頭髪を見つめる。 【京子】 「んー……髪がまだ湿ってる……。寒くないか? バス  タオル一枚を腰に巻いてるだけだ。なんなら、私の中  学時代のジャージを貸してやろう」 【男】 「入らないから」 【男】 「あと、心遣いは嬉しいけど、寒くないよ。充分温めさ  せてもらったし」 【京子】 「ん……だけど、そんな恰好じゃ湯冷めして余計に悪く  なるぞ。強がりはよせ」 【京子】 「ほら、ベッドを使っていいぞ? 布団に潜れば寒さも  凌げる。……な? ほれ、遠慮するな」 【男】 「ホントに大丈夫。嘘ついても仕方ないでしょ?」 【京子】 「……利かん坊め」  意気地の悪いやつだ。 【京子】 「……かくなる上は、っ、ん……しょ。っ……ぼふ、ぼ  ふー、っと」  布団をマントのようにして体に巻く。 【男】 「……なにしてんの」  バッ!  モモンガの飛躍するポーズ。 【京子】 「がおーっ、お布団お化けだぞーっ。がおー、がおーっ」 【男】 「……」  目を丸くしている。  ふふん、怖気づいているな。  気にせず続行。 【京子】 「我の前で神妙にせーいっ、とーうっ、がばーーっ!」 【男】 「んぶっ」  布団をまとわせるように抱き付き、ベッドに押し倒す。 【京子】 「っ、ん、んふっ。ほらー、大人しくするのだー。この  まま私と一緒に布団に包まれているがよいぞー。っ、  ほら、抱き締めてやるのだー」 【京子】 「んふーっ。私がお前を……温めてやるからなー?」 【男】 「け、結構です」  無視する。 【京子】 「ん……、ん……ん。ん、ぁ……体、おっきいなー……。  抱き付いてみると、よくわかるーぞー……んんぅ~」 【京子】 「すぅぅ……っ、はぁぁ~……。……石鹸のいい香りが  するのだー……。律儀に体まで洗ったのかー……?」 【男】 「あ、えぇっと。一応、念のために」 【京子】 「……? なんだそれ、なんのための念の入れ方だ。ま  ったく……よくわからんやつめ。すぅ……はぁぁ……」  下半身のみをタオルで覆っているコイツの身体は、ほ  とんど素肌を晒している。  どこに触れても、どこに頬を当てても体温を直に感じ  られる。  ……ん、いつも腕に身体を預けているときよりも、何  倍も心地いい。  穏やかな心具合と、眠くなるような微睡んだ雰囲気。  あー、幸せなり。 【京子】 「んん、んぅ~……♪ ん……んん…………んー………  …はむ、ちゅぴ」 【男】 「ちょちょ」 【京子】 「ん、ぁ……あぁ、すまん。目の前に耳たぶがあったか  ら、つい……」 【男】 「いや……」  無言。  お互いの胸を合わせ、口元を耳に寄せている。  唇が居場所を求めて、自然と耳の下へ移動する。 【男】 「っ……」 【京子】 「ん、んん……。みゅぁ……ぅ、んんぅ……耳の下……  くぼみ……。はぁぁ……鼻の下がぴったりくっつくぞ  ー……ぬふふぅー」 【京子】 「んー……。……顎の下のライン……。ほぉぉ……なる  ほど……ん、ぁ……」  無意識だった。 【京子】 「……ん…………ん、ちゅ。ちゅ、れる……れろ」 【男】 「ちょちょちょ」 【京子】 「ん、ちゅ……っ、んんっ、逃げるなー……ん、ちゅっ  ……れろ、ぺろ……ぺちゅ、んぇる……ちゅっ、ん…  …はぁぅ……ちゅっ」  肩を押してくる動きを押さえ付けようと、抱き締める  腕に力を込める。  脇の下に腕を通して、首筋を舐めた。 【京子】 「ちゅ……ん、はぁぁ……はふ……ちゅ、ちゅっ、チュ  っ、ん」  顎のラインに沿って口づけを続け、次第に口もとへ近  づいてきた。  おもむくままに口を開く。 【京子】 「ちゅ、ぅ……ん、はぁ……。…………口開けて……、  ん、ちゅ、ちゅる……へる、ちゅぴ……んむ、はぁむ  ……ちゅ……ちゅぅぅ……チュっ、んフ……」  唇をしゃぶり、舌をねじ込む。  戸惑うような動きをする舌を唾液と一緒に絡める。  息苦しさを覚えて、口を放した。 【京子】 「ちゅ、ぅ……ん、ぷっ、ぁ……はぁ……はぁ……ん、  はぁ……」 【男】 「はぁ……っ、突然、どうしたの……?」 【京子】 「ん、ぁ……。えぇっと……んん、とくに深い意味は…  …ないぞ。ただ、したかったら……しただけ……。だ  って、幼馴染なら……してもいいんだろう?」 【男】 「ぅ、それは……そう、ですね」  曖昧な返事をしてくる。  胸に引っ掛かる物言いだけど、すぐにその疑念は消え  ていった。 【京子】 「ん……だから、もっとだぁー……。ん、むぅ……ちゅ、  チュプ……ちゅ、ぅ……ん、ふ……ちゅ、ちゅぴ……  んはぁむ……んむ……ちゅるるっ」  身体をすり寄せる。  身体が触れ合っていることが嬉しい。  股にアイツの脚を挟み込む。  そのままお互いの隙間を埋めるように、深くまですり  上げていく。  バスタオルが厭わしい。  すり上げる太腿にずり上げられていく。 【男】 「っ、むーっ……」 【京子】 「ちゅ、む……ん、んっ? っ、ぷぁ、…………これ」  太腿に感じる硬いモノにキスを止めた。 【京子】 「また……硬くなってる」  脚を動かして、タオル越しにすりすりと撫で上げる。 【男】 「っ、あっ……!」 【京子】 「んんぅ……仕方ないやつなのだ。私に抱き付かれて、  キスされて……そんなに、興奮したのかー……?」  顔が熱くなる。  コイツは私のことをスケベな目で見てる。  普通なら、他人にそんな目で見られるのは嫌なはず…  …  けど、コイツにそんな目で見られるのは、不思議と嫌  じゃない。  胸が熱くなる。  駄目だ、口角が上がってしまう…… 【京子】 「ん、んんむ……。これは……私のせい、なんだよな」 【男】 「そうなるかな……」 【京子】 「うん、じゃあ……私が鎮めてやらないと」 【男】 「え……」  布団の奥で持ち上げられたタオルを肌蹴てやる。 【京子】 「っ、よ、っと……。ぅ……ぉぁー……でたー……」  感嘆に息を漏れる。  そのまま、お汁の垂れる幹に手を伸ばす。 【京子】 「んぁ……こんなに、カチカチっ。んっ、んんぅ♪ こ  らぁ、暴れるなっ……。っ、ぁ……ビンビンに上向い  て……っ、すごい……逞しいぞー……」 【男】 「ぅ……ぁあっ!」 【京子】 「っ、ん、もう……腰浮かせて、どうした。私の手に甘  えてきてるのかー? んふ……馬鹿みたいだぞ」  戸惑う心を隠すように、悪態を吐く。  手のひらに拡がる潤滑油の感触。  この前のコイツがしていたことを思い出しながら、ゆ  っくりと上下に動かしていく。 【京子】 「っ、にちゅ……にちゅ……。……ホントに粘っこいん  だな。この、先っぽから垂れてくるお汁……。おちん  ちんの上で、クスッ、よく滑る」 【京子】 「……こんな感じか……? もっと強く握ったほうが、  気持ちいい?」 【男】 「っ、あ、っ……もっと、強く握っても……ぅあっ」 【京子】 「ん、わかったぞ。……ん、っ……ぎゅ、ぅぅ……。っ  ……ちゅく、ちゅくっ……ふふっ、良い音だ」  ぬめり気を帯びた水音が手元から響く。  先端の膨らみとの段差で、いい具合に空気が抜けてい  くみたいだ。 【京子】 「……やっぱり、このくぼみのとこがよく鳴るなぁ。笠  の段差のとこ……ん、それっ、それっ。くちゅっ、く  ちゅぅーっ。んふふっ♪」  気持ちよさそうな声と反応に、自然と笑みがこぼれる。  ちょっとばかし嬉しくなっていた。 【京子】 「ぉあー……。すごくビクビクしてる……。ここ、気持  ちいいのかー? ん……笠の下側に沿って……指を回  して、小刻みにっ、っ、ん……ふぅっ、どう、どう?」 【男】 「あっ、ぅっ、は……!」 【京子】 「んぁ……スケベな声……。……気持ちいいんだな。腰  もビクビク震えてる……。……そんなに、動かしてほ  しいのかー……? んもう、まったく、仕方ないなぁ」  緩み切った顔を誤魔化すように、胸に頬を乗せる。  視線の先にビクビクと跳ね回るおちんちんが見えた。 【京子】 「じゃあ、ここを重点的に擦ってやるぞー? ……っ、  それ、それっ。ちゅく、ちゅくっ……ん、んフ………  …ふ……ん……んんぅ……っ」 【男】 「っ、ぅぅ……!」 【京子】 「はぁ…………は、っ……ん……ふぅぁ……ぁっ、っ…  …ん……。ん……んふ、くすくすっ♪ ん……ん、ん  ……ぁ……くちゅくちゅ……、あはっ、気持ちよさそ」 【京子】 「ふぅん……こんなのが気持ちいいのか……。こんな単  調な動きが……っ、んはふぅ……んん……単純なやつ。  馬鹿チンポぉ……」  憎まれ口を続けても怒る素振りすら見せず、馬鹿みた  いにだらしなく声を上げて腰を震わせた。  理知的なコイツも、人体の本質的な性能に対してはこ  んなにも素直になる。  普段とのギャップに、胸がくすぐられる。 【京子】 「っ、わ。……ビクビク跳ねて……。もう……びんびん  だぞー……。ん…………ん、はぁ……、はふ……ん、  先っぽ……ぷっくり、ぷにぷにして……はぁぁ……」 【京子】 「はぁ……ふぅ……ん、んふぁ……んっ、んっ……くち  ゅくちゅ……くちゅくちゅっ……。はぁぁ……すごい  音だぞ……」 【京子】 「ん……もっと、出るのか……? ん、はぁ……先っぽ  手で包み込んで……全体に塗り拡げて…………あはっ、  どんどん出るな……」  先端から涎のように垂れ続けている露。  いくら塗り拡げても、止めどなく溢れ出てくる。 【男】 「っ、そこ……! きもちっ……!」 【京子】 「はぁ…………ん、ん……ふぅぁ……、はぁ……はぁ…  …。……私が、扱き始めてから……ずーっとビクビク  してるぞ……」 【京子】 「難しいかと思ってたけど……そうでもないんだな。…  …優しく動かしても、キツく握って搾り上げても……  ふふっ、嬉しそうに跳ねてる……。もー、単純め……」 【男】 「だって、ホントに……きもちよく、てっ」 【京子】 「……ほんとーか? ホントに、気持ち……いいか?  私の手で……こんな、小さな手でも……気持ちよくな  って……くれてるのか?」 【男】 「んっ、うんっ」  顔をだらしなく弛緩させて答えた。  嘘を言っているとは思えない。  無意識に本音がこぼれてるようだ。 【京子】 「……、そうか……。それなら……よかった。お前のお  ちんちんは、カチカチに興奮して……見るからに気持  ちよさそうに……ビクビクしてるけど……」 【京子】 「お前自身の口から、『私の手が気持ちいい』って言っ  てもらえて……。……嬉しいぞ、んふふっ」  胸にじんわりと広がるぽかぽかとした感覚。  また自然と口角が上がる。  私のほうも、馬鹿みたいにだらしない顔をしていそう  だ。 【京子】 「んぁ……、はぁふ……ふぅ、ん…………ん、……はぁ  ……はぁ……ん、んっ……ん…………はぁ……くす、  ん……はぁ…………ん、しょ……ほぅ……ほはぁ……」  気持ちよさに跳ねる様子と蕩ける顔を交互に見遣りな  がら、無言で捏ねる。  絶え間なく反応を示してくれる謙虚なそこを、愛しさ  を込めて丹念に扱いていく。 【男】 「っ、ん……っ! や、ば……っ」 【京子】 「ん、ぅ? もう、出るのか? くすっ、簡単に出ちゃ  うんだなぁ……。初めて触ってるのに、こんな適当な  動きで射精するなんて……ふふっ、子供みたいだぞー」 【男】 「むり、っ……イクっ……!」 【京子】 「……ん、いいぞ。好きなときに、好きなだけ出せっ。  っ、ほら、きつく搾ってやる、か、らっ……んっ!  んっ、っ! ぁっ、わっ、あ、あっ!」  びゅるるる! びゅっ、ぴゅっ!  ひと際大きく跳ねると、精液が飛び出してくる。  手や腕に掛かる熱い感覚。  手のひらの中で何度も膨らんで、脈動した。 【京子】 「ぁぁ……でた。こんなに……たくさん……ん、はふぅ  ……はぁぁ……はぁ……」 【男】 「っ、ぁ……はぁ……はぁ……っ」  ピクピクと痙攣を続けてる。  中に残ってる精液を搾り出そうと手を窄めると、大袈  裟に二、三度大きく跳ねた。 【京子】 「こんなに元気なんだな……。手の中で何回も膨らんで  ……手のひらを押し返してきたぞー? ……精液が中  を通っていく感覚も、伝わってきた……」 【男】 「っ、ん、ぅ……っ」  ちゅくちゅくと何度か上下に動かして、手を止めた。 【京子】 「はぁ…………、ん……気持ちよかったか?」 【男】 「う、うん……とても」  嬉しさに喉が鳴る。 【京子】 「……♪ そっか、よかった……」 【男】 「もっかい、してくれない……?」 【京子】 「ん、んぇ。も、もう一回……か?」 【男】 「めちゃくちゃ気持ちよくて……。一回だけじゃもった  いないし、もっとしたい」 【京子】 「めちゃくちゃ気持ちよかったから……。んんぅっ、欲  張りめぇ……。何が『一回だけじゃ勿体ないー』だ」 【京子】 「んんむ……そ、そんなに、私の手……気持ちよかった  か?」  無言で頷く。 【京子】 「ん、んんっ……。褒めても無駄なのだー……。お前が  ただスケベなだけだろー……。ん、んん……」  ……手が勝手に動く。 【男】 「っ、ぁっ、ぅあっ!」 【京子】 「っ、こ、こら。そんな甘えた声を出すなっ、……うぅ、  変な気分になるだろう……」  ……コイツにお願いされると弱い。  昔から、コイツに頼られる人になりたかったからだろ  う。  口にするのは恥ずかしいけど、続けるのは満更でもな  い。 【京子】 「ん……ぅ、ぁ……。精液でにゅちゅにゅちゅする……。  滑って……あ、こら、暴れるなっ。滑りやすいんだか  ら……手から逃げちゃうだろうっ」 【男】 「そんなこと言われても……ぅあっ」 【京子】 「んん……もう、仕方ないなぁ。……ん、ょ…………は  ぁ……はふ…………ん、んふぁ……」  根元のほうを重点に手を動かす。  これなら多少ビクつかせても手から逃げることはない。  位置を定めるために、手首をお腹の上に置く。 【京子】 「ん、ぁ……。手首を固定して動かすとラク……。これ  ならもっと早く動かせそうだ……」  言う通りに手を速める。 【男】 「ぅくっ……!」 【京子】 「ん、ん……っ、はぁ……。せ、精液をせいで……ぐち  ゅぐちゅ……ふふっ、すごいぞー……」 【京子】 「っ、ん、はぁ……。まったく……あんなに出したとい  うのに、どうしてまだこんなにカチカチで……。どん  だけ興奮してるんだ……ふふっ、変態めー」 【京子】 「……とことんお前は……スケベなんだな。人の手を使  って……無駄な子種を、吐き出させて……。…………  もったいないぞー……」 【男】 「っ、もったい……?」 【京子】 「ん……興奮したからって、こんな……。ん、はぁぁ…  …、……性欲処理を……続けて頼むなんて……。スケ  ベだぞ……」  言いながら、頬が火照ってくる。  スケベ……。そうだ、こいつはスケベだ。  そんなスケベの相手をしている、私は……一体なんな  んだろう。  一蓮托生……。スケベと同罪なんじゃ…… 【京子】 「……わ、私は……お前が望むから、こうしてるんだぞ。  最初は……一回目のほうは、お前を助けるためで……。  今してるのは……つ、ついでなのだ」 【京子】 「だから……お前がスケベなのであって、私は……違う。  ……違うのだー……」  違う……違うんだ。  頭がぽうっとしてくる。  手を無心で動かしていく。  卑猥な音に突き動かされるように、手首のスナップを  利かせて扱く。 【京子】 「ん、はぁ……はぁぅ…………、ん……ふぁ……はぁ…  …びんびんだぁ……はぁ……ん、ぅぁ……。ぅ……ん、  んっ、んんっ……っ」  お尻にさわりとした感覚。  気のせいかと放っていると、そのままむにむにと揉ま  れていく。  こ、こいつ――ッ。 【京子】 「っ、ん……は……、……ほ、ほら、勝手に……お尻を  触ったりす、る……し……。スケベ……すけべぇ……」 【男】 「ごめん、っ」  謝りながらも止めようとはしない。  私のほうも止める気にもならなかった。 【京子】 「んんぅ……。こっちのほうも、なんか……もっとおっ  きくなってるぞ……。んん……はぁぁ……、ぅ……ん」 【京子】 「はぁ……ぅ、ん……んはぁぅ……ん……ん、んんっ?  こ、こらっ、どこ撫でて……っ」  アイツの指が後ろから内側に回っていく。  お尻の割れ目に沿って、奥へ奥へ……っ。 【京子】 「ん、んゃっ。ば、ばかものっ、そこはお尻じゃな……  ぃ、ぃっ……ん、ふゃぁ……」  力が抜けていく。  すりすりと優しく撫でられる。  なんだ……この感覚。 【京子】 「ぅ、んん……っ、こおらっ、そこ……ホントに大切な  とこ……んぁっ♪」  ピリッと電気が走る。  思わず上擦った声を上げてしまった。 【男】 「あ……」  驚いたように手を引く。  い、今のうちに……。 【京子】 「っ、と……っ! ……掴まえたぞ。イタズラする手は、  押さえ込むに限るっ、な……!」  身体の前に遠し、腕を抱いて手首を股座でガッチリと  くわえ込む。 【京子】 「……大人しくしているのだ。お前が無理に言うからし  てやってるんだぞー? このままやめても……いいの  か?」 【男】 「それは……困る」 【男】 「……非常に」 【京子】 「ん、なら……じっとしてろ。……ちゃんとしてやって  るんだから……変なことをするなー」  止めていた手を動かしていく。  五指の一つ一つを別々に動かし、揉み扱くようにして  やる。 【京子】 「ん……ん……はぁ……、はぁ……。……変なことをし  つつも、ここはおっきくさせたまま……。というか…  …さっきよりも硬くなってるぞー……?」 【男】 「だって……腕が、胸に」 【京子】 「ん……、ん? むね……。んぁ……そ、それは……仕  方ないのだ。お前が悪さをするから、腕を抱きしめて  ……押さえ込むしかないだろう」 【京子】 「ん……っ、はぁ……はふ……。また、あれか……女の  子の、身体の……柔らかさが興奮する……とかってい  う……」 【男】 「……うん、そんな感じ」 【京子】 「ん……もう、お前はホントに……。女性の身体なら、  なんでも興奮するのかー……? ……ど変態めー」 【男】 「い、いや……そんなことは」  ……。 【男】 「あるかも」 【京子】 「んむぅ……また否定しない。……今のお前を知ってい  けば知っていくほど、段々と変態なんだっていう認識  になっていくぞ……」 【京子】 「……まあ、昔から変態ではあったけど……。こんなど  スケベになってるなんて……」 【男】 「……ごめん」 【男】 「失望した?」  スケベと知ったとき、失望はしなかった。  むしろ、嬉しかったくらいだ。  コイツにも、動物たる人間の俗物的なところがあるん  だと思えた。  けど、ここで『失望しなかった』と答えたら、私がス  ケベを求めてるみたいだ。  ノーとは答え辛い。  けど、イエスというのもコイツを否定するみたいだし  ……ここは…… 【京子】 「ん……。む、む……。その質問は、ノーコメントだ。  ……ただ、『お前のことを嫌いになってはいない』…  …とだけ答えておくのだ」  返事の代わりに含み笑いが聞こえた。  どうやらちゃんと伝わったみたいだ。 【京子】 「……ほら、スケベなお前は、こんな無駄話をしててほ  しいのかー? もっと、キツくっ……ん、ふぁ……精  液を搾り出してほしいじゃないのかー……?」 【京子】 「こんなにビクつかせて……。んふ、お前は……口だけ  じゃなくて、おちんちんも欲張りなんだな……。こん  なに私の手に甘えて……快感を求めてるぞー」 【京子】 「ん、ふぁ……はぁ……はぁぁ……ふぅ……。……もっ  と、ストロークを大きくするぞ? 根元からっ、先っ  ぽまで……ちゅくちゅく、ちゅくっ……」  手首を浮かせて可動域を広げる。  幹を強く握り、決して放さないようにしながら扱いて  いく。 【京子】 「ん、んふふっ。相変わらず、すごい音だ……。こんな  に卑猥な音を響かせて……、射精のお手伝いをさせる  ……」 【京子】 「まったく、いやらしいやつ。……馬鹿チンポめぇ」  軽く微笑みながら悪態を吐いてやった。  照れ隠しではない。  からかうつもりの悪口だ。 【京子】 「……っ、ほら……どうだ? くすっ、先っぽが気持ち  いいんだろう? っ、あ、腰が浮いたっ♪ んん~ぅ、  健気に反応をしてくれるのは、嫌いじゃないぞー……」 【京子】 「っ、はぁ…………はぁ……、この……くぼみ。くすっ、  わざと指が引っ掛かるようにして……っ、くちゅっ、  くちゅくちゅっ……」 【男】 「んっ、ぅ、はぁっ……」 【京子】 「ふふっ、情けない声……。……おちんちん、気持ちい  い? 気持ち、っ……いいのか? くすっ」  手首をくいくいと動かす。  手の平を巻き付けるように回転させ、搾り上げていく。  快感に上がる声が震えていた。 【京子】 「はぁ……ん、ふぁ……はぁ……。なんか……、おちん  ちんを扱かれて、気持ちよさそうなお前を見てると…  …」 【京子】 「お前を……私の虜にさせたみたいで……」  胸に頬を寄せる。  鼓膜に届く、アイツの鼓動。  こんなにも……傍にいる。 【京子】 「……ちょっぴり、嬉しいな……」  こぼれる呟き。  ……聞こえてしまっただろうか。  まあ、聞こえても気にしない。  隠す必要のない本音なのだから。 【京子】 「ん……。……んぁ、……乳首、立ってるぞ……」 【男】 「あ……」  顔に触れる突起物。  健気にもその存在を主張していた。 【京子】 「くすっ、女性と比べたら……可愛いサイズだな。……  こんなに小さくても、ピンと上を向いて……」 【京子】 「……。……ぁ……ぁむ、ん……ちゅ、ぴ……んぇるぅ  ……」 【男】 「っ、あ……!」 【京子】 「ちゅ、る……、ん……しこりがある。舌で弾いても、  ちゃんと押し返してくるぞ……れる、ちゅ……ちゅぅ」  乳首に舌を這わせ、陰茎を扱いていく。  よほど気持ちいいのか、腰だけでなく肩までビクつか  せ始めた。 【京子】 「ん、ちゅぅ……っ、ん……? ひもひーのか……?  ちゅ、れるれろぇろ……れりゅ、ちゅ……ん、やっぱ  りお前は……えっちなのだー……」 【京子】 「ちゅ……ちゅっ……れる、ちゅッ……ん……お前は、  弱点が多いんだな……」 【男】 「っ、え……」 【京子】 「んっ、ちゅ……はぁむ……ちゅ、ん……女性の柔らか  さが苦手だったり……乳首も、ちゅ……んぇる、ちゅ  っ……んふふ、敏感だったり……」 【京子】 「おちんちんは……くすっ、全体が敏感そうだけど。で  も、特にこの……笠の内側のとこ……」  優しく指を掛ける。 【男】 「っ、く……」 【京子】 「こうして……指で輪っかを作って、くぼみに這わせて  ……こうっ、してっ……回転させるとっ……、ん、ふ  はぁ……」 【男】 「ぁっ、あっ!」 【京子】 「っ、んふ、くすくすっ。ほら、気持ちよさそうだ。…  …先っぽ全体も敏感なんだよな……。……なら、こう  して……」  手のひらを先端まで持ち上げる。 【京子】 「手のひらで、先っぽを包み込んで……小指をくぼみに  沿って、引っ掛け、てっ……はぁ……」 【京子】 「はぁ……、は……このまま……手を回転させなが、ら  っ……んっ、ぁ……先っぽだけを、搾り上げてっ、ん  ……はぁっ……」 【男】 「あっ、ぁっ、ぁっ、あ!」 【京子】 「あは……♪ ふふっ、やっぱり……気持ちよさそうだ。  体ふるわせて……声も、っぁ……我慢、できないみた  いだなっ……んん」 【京子】 「はぁ……、……いいぞ。好きなだけ気持ちよくなって  くれ……れる、ちゅぷ……。んふ……お前が、我慢で  きなくなるまで……ずっと、扱いてやるから……」  目を閉じて、乳首を咥える。  跳ね回る陰茎の動きを頼りに、手で搾り上げていく。 【京子】 「ん……れる、ん……はぁむ……ちゅ、チュプ……んぇ  ろ……ぴちゅ、ちゅる……ん、れろぇろれろぉ……ち  ゅ、チュルルッ……」 【男】 「っ、ぅあ」  親指で先端の穴をくりくりとほじると、声を上げて戦  慄いた。 【京子】 「ん……ちゅ……んぅ……んはぁむぅ……ちゅる、ちゅ  ぴ……、……ん……んぇろれろぉ……ちゅっ、チュッ、  チュっ」 【京子】 「ちゅ……んぇる……ん……ちゅ、ちゅぴ……れりゅ、  ちゅ……ん、んん……ん、はぁむ……ん、んんっ……  ん」 【京子】 「んはぁ……はぁ……はぁ……はぁ……、……くす。…  …ぁ……ん……ん…………ふ、ぁぁ…………ぁ……」  じっと顔を見上げる。  苦悶の表情。  手のひらに伝わるビクビクとした動きと、腰の突き上  げ方……  限界なのは見て取れた。 【京子】 「……もう、っ……はぁ……出すのか?」 【男】 「っ、あ……、もうイクっ……」 【京子】 「んっふふ、そうか……。ずっと手で扱いてもらってい  たからな……仕方ない」 【京子】 「ん……いいぞ。このまま、出して……。最後の一滴を  吐き出すまで、ずっと……手を動かしててやるから…  …」 【京子】 「っ、はぁ……はぁ……くすくすっ、びくびくして……  ん、ほらっ……出せっ、精液……出してっ……、っ…  …はぁ…………は、ぅ、ん、んっ、んっ、んっ――♪」  びゅるるっ! どびゅっ、ぴゅっ、びゅくっ! 【京子】 「んっぁ、ぁ……はぁぁ……。は、ぁぁ…………はぁぁ  ……はぁ……でたー……。ふふふっ、気持ちよさそう  な声が出てるぞー?」 【京子】 「ん……、最後まで搾り取ってやるな……っ、ん……ん  ……っ、はぁ……ん、んん……んはぁ……はぁ……」  精液でまみれた手を動かしていく。 【男】 「ぅ、ぁ」  余韻に浸るペニスには心地よいようで、声を上げなが  ら身震いをしていた。  その様子に軽く心をくすぐられる。 【京子】 「……射精、止まったな」 【男】 「っ、あ……。……そう、だね」 【京子】 「くすっ、どうしたんだ、そんな蕩けた顔をして。そん  なに気持ちよかったのかー?」 【京子】 「……それとも」  くすぐったい心内のまま、酔ったように言う。 【京子】 「ホントに……私の虜になったのか?」 【男】 「っ、え……」 【京子】 「……私の手で、こんな簡単に射精して……」 【京子】 「こんな気持ちよさを知ったら……もう、自分の手で処  理することなんて……できないんじゃないか……?」 【男】 「……それは」  言葉を濁す。  ……それで構わない。  返事なんて期待してない。  思考が麻痺したような感覚の中、ただ言葉をぶつける  だけ。 【京子】 「……だから、な。ぅー……その」 【京子】 「……も、もっと、私を頼ってくれ」 【京子】 「私はっ、お前の力になりたい」 【京子】 「ずっと……ずっと昔から、お前に頼られたかったんだ」 【京子】 「どんな些細なことでもいいから……。私を……必要と  してくれ」 【京子】 「私は、お前の……大切なモノに、なりたいから……」 【京子】 「だから、もっとたくさん……色んなことを……教えて  くれ。……な?」