シーン3 土曜日 14時30分
…お。
出た出た。
もしもーし?
こんにちは、先輩。
私ですよー。
急に電話なんてかけて、びっくりさせちゃいましたか?
ちょっと声が聞きたいなーと思って。
先輩は今なにしてたんです?
…そうですか。
私はねー、先輩のこと考えてました。
先輩も同じだったら…って期待してたんだけどなあ。
…あは。
なんだか恋人みたいな会話ですね。
でも、先輩のことを考えていたのは本当ですよ?
ちゃんと我慢してくれているか心配で…。
…ああ、いやいや。
なんでもないです、こっちの話。
…それよりも。
先輩、電話越しでもなんだか緊張してますねぇ。
何回かおしゃべりしているんだから、そろそろ慣れてくれてもよくないですかー?
もっと仲良くしましょうよう。
私、怖くないですよ?
それともー…。
気になる女の子相手だと、いつもどおりに振る舞えない…みたいな?
…もしそうなら、かわいいからそのままでもいいかな。
でも、私に遠慮はしなくてもいいですからね。
暇なときに連絡してもらえれば、話し相手くらいにはなりますし。
もちろん無理にとは言わないですけど。
…えー?
別にこれは、委員会のこととは関係ないですよ。
さっきも言いましたけど、ただ先輩と仲良くなりたいだけです。
まぁ仲良くなれば、結果的に委員会の仕事もやりやすくなるでしょうけどね?
してほしいこととか、話してもらいやすくなるでしょうし…。
実はこの電話も、半分は仕事の一環だったりするんですよ。
…ああ、いや。
声が聞きたかったのも、仲良くなりたいのも本当です。
ただー…。
もうひとつ、とっても大切な用事がありまして。
金曜日に言っておくべきだったんですけど、すっかり忘れてたんですよねー…。
あのね、先輩。
最後に私と会ってから、ひとりでしましたか?
…えっと、もう少しストレートに言うならこうですね。
「あの後、興奮して抜いちゃいました?」。
…くすくす。
正直に答えるのはちょっと恥ずかしいかな。
まぁ、私はどっちでもいいんですけどね?
月曜日に出してもらったときの量で、なんとなく答え合わせはできますし。
でも、できれば溜めておいてほしいなーと思ってるんですよねー。
…そのほうが先輩にもっと気持ちよくなってもらえるし、私も楽しいですから。
もう出しちゃったなら、今から月曜日の間まででも大丈夫です。
言い忘れていた私にも責任ありますしね。
どうしても我慢できない…って言うならあきらめます。
ただ、私が「溜めてほしい」って思っていることだけは伝えておきますね?
…あ。
ちなみに月曜日からは、私の許可なく出すのは禁止ですよー。
当たり前ですよね?
だって、「射精管理委員会」ですもん。
性欲を解消するのはもちろんですけど、それ以外もきちんと管理させてもらいます。
…「本来の目的からズレてる」?
うん、ズレてますよ?
でも先輩が自分で処理してたら、私のやることなくなっちゃうじゃないですか。
それだと全っ然楽しくないです。
委員会の役割はもちろんこなしますけど、私が楽しめないのはだめですよー。
…ふふ。
まぁまぁ、安心してください。
ひとりでする気なんて沸かなくなるくらい、いっぱい気持ちよくしますから。
よしっ。
これで本題はおわりーっ…と。
先輩、このあと用事とかあります?
暇ならもうちょっと話し相手になってくださいよー。
あっ、聞いて聞いて。
この前ー…。