シーン9 木曜日 7時50分
ふあぁ。
…お、来ましたね。
待ってましたよー。
おはようございます、先輩。
実は、今日はちょっと委員会の報告会?打ち合わせ?がありまして。
授業に出られないのはもちろん、放課後まで先輩の相手もできなそうなんですよね。
…っていう連絡がしたくて呼びました。
…へ?
まぁ、たしかに。
電話とかで伝えれば済む話ではありますね。
ただー…。
ちょっと先輩の様子を見ておきたくて、ですね。
もし欲情しちゃっているようなら、朝のうちに1回出しておいてもらうおうかなー…と思って。
こんな朝早くに来てもらったのはそのためです。
…で、どうですか?
…あれれ、珍しいですね。
なんか最近の先輩、いっつも欲情しちゃってるイメージだったのに。
もしかして先輩も私と同じで、早起きするの苦手だったりします?
まだ寝ぼけちゃってるのかにゃ。
…まぁ、それならとりあえずは安心かな。
でも、他の女の子に手を出したりしちゃだめですよ?
ちゃんと放課後まで我慢していてくださいね?
…寝ぼけていてちゃんと聴こえてなかったかもしれないので、念のためもう1回言っておきますね。
私以外の女の子に手、出しちゃだめですから。
終わったら迎えにいくので、放課後、先輩の教室で待っていてください。
あ、万が一のことを考えてもう1回。
私以外のー…。
…くすくす。
冗談ですって。
それじゃ、またね先輩。
朝一番に先輩の顔を見られてうれしかったです。
たまには早起きも悪くないですねー。