■02
失礼しま~す。
あっ……やっぱりここでしたね。
他の先生はいない、っと♪
セ~ンセ、準備室に籠って何を……あぁ、採点ですか。
テスト明けですもんね。
手伝いましょうか?
あぁ、大丈夫です。
私は満点ですよね?
他の人の点数には興味ありませんし。
んもうっ、せっかく部活解禁なんですから、早く活動したいんですよ。
文芸部の方じゃなくて、歴史研究会の方に決まってるじゃないですか。
私と、先生だけの同好会♪
好き合う者同士の会、と書いて同好会。
私と先生が愛し合う時間を持つための、大切な会じゃないですか。
ね~、先生?
たった一人の部員なんですから、大切にしてくれないと……。
あ、あぁん。
んも~っ、先生ったら~。
そんなに焦らされたら、私、意地悪しちゃいますよ?
採点を手伝うフリして、適当なマルバツを付けちゃったり……。
あ。
駄目だ。
それじゃ本末転倒ですね。
早く終わらせてもらって、二人きりの時間を過ごしたいんですから。
とにかく、早く終わらせて下さい。
私、待ってますから。
あぁ、いいですよ?
いつも通り、読書してますからね。
勿論、文芸部の書架じゃなくて、先生の愛読書から……。
まぁ、それよりも……採点してる先生の横顔を見つめてるだけで、時間なんてアッという間に過ぎちゃいますけどね~♪
好きな人を眺めていて、暇になることなんてありません。
あれ?
今日はずいぶん、軽く受け流すんですねぇ……ふふ、んふふ。
先生?
私、今日、誕生日なんです。
勿論、知ってますよね~?
あれ~?
どうして、目を逸らすんですか?
お話しする時は、人の目を見ましょう……まぁ、ずっと目を見てると威圧感ありますからね。
それとなく視線を外したり、胸元を見たり……あ。
胸、見ますか?
じゃなくて~♪
先生、私が今日、何を言いたいのか……察してますよね?
この日が来るのを、ずーっと待ってたんです。
それも言っておきましたよね……私が、大人になる今日のコトを、ね。
これでもう、子供扱いできなくなっちゃいましたよ?
あぁ、教師と教え子だから、っていう言い訳は無駄ですって、何度も言ってますよね。
私、いつでも退学しますよ?
私みたいに成績優秀な女子を放逐するなんて、できないですよねぇ。
それに……先生としても、困るでしょ?
今となってはただ一人の歴史研究、会員なんですから……んふふ。
先生?
セ~ンセ♪
ほら、こっち向いて?
どうしても今日、伝えないといけないコト、聞いてもらわなくっちゃ。
ねぇ、先生……先生ぇ、私の、目を、しっかり見~て。
ふふ……んふふ。
先生……好きです。
一人の、大人の人間として、アナタのことを愛してます。
一生、先生だけを愛してあげますからね。
私の一生をかけて、アナタを幸せにしてあげます。
先生は、私に会うために、生まれてきたんですよ。
私も、先生を愛するために生まれて、やっとここまで来たんです……もう、私が本気なの、とっくにわかってくれてましたよね。
先生だって、私のこと……好き、でしょ?
あぁん、余計なことは考えなくていいですよ?
年齢差とか、立場とか……これまで、先生がどんな恋愛をしてきたのかも、忘れて?
これからは、私だけが先生の恋人……先生の思いのすべてを、受け止めてあげますからね。
大丈夫。
私、心が広いんですよ。
私との年の差の分、色んな人間関係はあったでしょうけど。
これからを共に過ごしてもらいますから……先生の心の中を、私だけにしてあげますから。
ね?
先生……あ、あぁん。
年の差なんて、倍もないじゃないですか~。
余裕余裕♪
むしろ、この年の差あってこその、愛ですから。
背中から漂う哀愁あってこその先生♪
落ち着いてて、包容力があって、知性的な先生だからこそ、好きになったんですよ?
私を満足させるなんて、簡単なことです……例えば、こうして。
唇を、重ねるだけで……。
んっ、んん、んぅん……っちゅ、んっふ、うちゅ。
ちゅっちゅっ、んん、んぅん。
あふっ、うっ、ちゅむ。
ちゅ、ちゅ、ちゅうちゅう、んん、んちゅ、ちゅぷぷ、んぅう。
んっふ、ふー、ふー、ふー、んぅう……っちゅ、ちゅむむ。
じゅぷ、ちゅぶぶぶ。
んむっ、んむっ、んぅう……っぷはぁあああ!
んはっ、あっ、はぁっはぁっ、あっふ、うぅう。
んっは~、は~、は~、はぁはぁ、あぁ……んっく、んん、ごっくん。
はぁ、はぁ、んはぁ~……こ、こうして、はぁはぁ、キス、するだけでぇ、あぁ、はぁ、んぁああぁ~……あ、あれ?
はぁ、はぁはぁ、膝が、カクカクしてぇ。
あっふ、んん、んぁあ。
あっ、だ、大丈夫大丈夫っ、んん、んっふ。
こ、これしきの、ことでぇえ~……っくぅう。
はふぅ、ふぅ、ふぅふぅ、んん、んっふ、はふぅう~……。
え、えっと……何でしたっけ?
あぁ、そう。
それ。
キスだけで幸せになっちゃうって話、なんですけどね?
はぁ、はぁ、でもほら。
大人の恋愛と言えば、ここからが本番で。
ふっ、ふふふ……勿論わかってますよね?
私、本気ですよ?
はぁ、はぁ、せっかくの誕生日なんですから、キスだけで終わりだなんてコトは……んっひゃあ!?
あ、あ、あぁ……。
せ、センセ?
わっ、わたっ……はぁ、はぁはぁ、あぁ、んん、ごくん!
あ、あはは。
やだも~……私、すっごいテンパってる。
ふぅ、ふぅ、んん、キスだけで、こんなに♪
はぁ、はぁはぁ、んん……んえぇ!?
ですから大丈夫ですってば!
わ、私、今日、先生にあげるつもりで……あぁ、もらうモノももらいますけど。
ですから、先生の童貞……。
えぇえ~?
ですから本気ですし、誕生日ですし~っ……うぅ、んむぅう。
本当に?
逃げませんか?
まぁ、確かに緊張感ヤバ過ぎですけど……これもまた、イイって言うか。
今なら、んん、ごくん……すっごい初体験、できちゃうんじゃないかって、思って♪
鍵かけておけばっ……うぅ、うぅう。
そりゃ、誰かに見られたくはないですけど~。
心の準備、ですか?
私はもうできて……うぅ、ですから、ファーストキスなんですから、それは~っ。
ホントに?
ホントのホントに?
ぜーったい、ですよ?
絶対、絶対!
ふぅ~っ……わかりました。
物わかり、いいんです。
大人ですから。
ですけど~……んむ!
んっ、んっ、ん~っちゅ、ちゅむ、じゅぷぷ。
ちゅうちゅう、じゅるん。
ちゅぶちゅぶ、うっぷ、んぅう、うちゅる。
ちゅも、ちゅも、ちゅろちゅろ、じゅるるる……ぅう、んっぷ。
ふっはぁ~、はぁ、はぁ、はぁはぁ、はふぅ~……ですけど。
私の思いは、しっかりと受け取ってもらいますからね?
年の離れた中年で、教師でも、私はアナタを愛してるんです。
これからはちゃんと、大人の女性として扱ってもらいますからね♪