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3-1-第1章[序章]のシナリオ

第1章[序章]・ユズハの秘密と交換条件 --------------------------------------------------------- ユズハの話を聞いてみましょう。 「ミサキが落として割ってしまった古伊万里(こいまり)のお揃いの大皿10枚、私はとても気に入っていたのよね。お揃いの大皿はすごく珍しいから10枚で2千万円もしたのよ。」 「ミサキはこの屋敷のメイドなのだから、高価な品物はもっと慎重に運ぶべきだったと思うのだけれど。」 「でも、まぁ、大皿10枚を一度に運べって言ったのは私だからミサキに2千万円全額を弁償しろとは言わないわ。半額の1千万円で許してあげようかしら。」 ユズハの話を聞いた〔あなた〕は1千万円と言う金額に動揺しました。〔あなた〕もミサキも貧しい家庭で育ち、自分の家にお金を入れるためユズハの屋敷で働くことにしたのです。ミサキにも、〔あなた〕にも1千万円もの大金をすぐに用意できるわけがありませんでした。 〔あなた〕は正直にそのことをユズハに伝えました。 「ユズハ様、僕達にそんな大金はありません。こちらのお屋敷で一生懸命に働かせていただきますので、少しずつお金をお返しすると言うことでお許しいただけないでしょうか。」 ユズハは冷徹な表情で言いました。 「そんなことしなくても、ミサキならすぐに1千万円くらい払えるんじゃないかしら。」 「裏風俗(うらふうぞく)の店ならミサキを喜んで雇うと思うわ。あの子はまだ少女だけど、そう言うのが好きな男は沢山いるはずよ。ミサキはあれで器量もまあまあだし。着る物を何とかすれば客はいくらでも取れるんじゃないかしら。」 〔あなた〕はユズハの言葉を聞いてさらに動揺しました。〔あなた〕はミサキとは幼い頃からずっと助け合って生きてきました。そして、〔あなた〕もミサキも互いを恋愛の対象として意識し合っていました。〔あなた〕にとってはミサキを裏風俗で働かせるなんてことは絶対にあってはならないことだと思い、ユズハに必死に懇願しました。 「ユズハ様、僕もできることは何でもしますから、それだけは許してもらえないでしょうか。本当にそれだけはどうかお許しください。お願いします。」 ユズハは不機嫌そうに言いました。 「ふぅーん。そこまでミサキのことを庇う(かばう)んだ。まあ、いいけど。」 「そうねぇ。ミサキをこのままメイドとして働かせる方法もないではないのだけれど。どうしようかしら。」 〔あなた〕は言いました。 「ユズハ様、どう言うことでしょうか。教えていただけませんか。」 ユズハは意味ありげな笑みを浮かべて言いました。 「ミサキのようなメイドやお前のような園丁(えんてい)が家にお金を入れながら1千万円を弁償するなんて、何年先のことになるかわからないわ。」 「やはり、お前は園丁でなく、当初の予定通り、私の専属の執事にならないとだめね。」 ユズハは〔あなた〕の住んでいる街に大きな屋敷をかまえる資産家の令嬢でした。彼女は可愛らしく学業も優秀なのですが、いささか性格に問題がありました。彼女は自分の父親の女癖(おんなぐせ)の悪さから極度な人間不信・男性不信に陥っていました。 〔あなた〕とミサキもユズハとは近所に住む同い年(おないどし)の幼馴染で幼い頃はいつも三人で遊んでいましたが、小さい頃は純粋だったユズハも少しずつ捻くれた(ひねくれた)性格になっていき、〔あなた〕もミサキもユズハとは距離を置くようになりました。 ユズハは幼い時から〔あなた〕に惹かれ(ひかれ)ていました。ですが、彼女が男性不信になってからは〔あなた〕を慕う自分の気持ちを素直に認められないでいました。 そして、ユズハの〔あなた〕への愛情表現は屈折していて、〔あなた〕の関心を自分に向けさせることに手段を選びませんでした。彼女は今までも〔あなた〕にしばしば無理難題を押し付けてきました。 結局、ユズハも自分が恋慕(れんぼ)する異性への接し方は自分の父親と同じように強引なものでした。 先日も、ユズハは〔あなた〕に庭仕事では腰を屈める(かがめる)ことが多く、前立腺炎(ぜんりつせんえん)などにかかりやすいと無茶な理屈で〔あなた〕にエネマグラを使うように執拗に言ってきました。 〔あなた〕もユズハの屋敷では働きたくはなかったのですが、〔あなた〕のような少年を雇ってくれるところはユズハの屋敷以外にはなく、ユズハに誘われるがままミサキと一緒にユズハの屋敷で働くことになりました。 ユズハが言う専属の執事になると〔あなた〕はユズハと二人きりで過ごす機会が多くなるので、ユズハのことが少し苦手な〔あなた〕は、そのような仕事はできるだけ避けたいと考えていました。 ですので、〔あなた〕はユズハの言葉を聞いて憂鬱(ゆううつ)になりました。 〔あなた〕は取り合えずユズハに何か言わなければならないと思い、ぎこちない口調で答えました。 「あ、あの、ユズハ様、僕がこのお屋敷で働かせていただくと決まった時、僕は自信がないからと専属のお話をお断りしたと思うのですが…」 ユズハは平然とした様子で言いました。 「あら、そうだったかしら?」 「でも、私の専属の方がお給料も何もかも園丁よりずっと待遇がいいのよ。お前が私の専属になれば、お前が家に仕送りしても、1千万円なんて数ヶ月で返せるはずよ。」 〔あなた〕はユズハの専属の執事にはなりたくはありませんでした。ですが、ユズハの専属にならないと、〔あなた〕には1千万円もの大金をミサキに代わって返せそうにありませんでした。 〔あなた〕はユズハに何と言って良いのかがわからず、暫く(しばらく)俯いて(うつむいて)黙っていました。 ユズハはイラついた様子で言いました。 「お前、何、さっきから黙っているの。この私がお前を専属にしてあげるって言っているのよ。それなのにその態度はなんなの。そんなにイヤなのかしら。」 ユズハの専属になる覚悟がない〔あなた〕はユズハのイラついた言葉を聞きながらも下を向いて黙っているしかありませんでした。 ユズハは怒り出しました。 「この街で仕事を見つけられないお前達を誰が雇ってあげたのか覚えていないのかしら。この私がお前とミサキを助けたのよ。」 「私はお前に仕事を与えた上でさらにもっと待遇が良い仕事をさせてあげると言っているのよ。それなのにお前の態度は何なの。」 「もういいわ。ミサキを呼んできてちょうだい。私があの子と直接弁償の話をするわ。」 ユズハを怒らせてしまった〔あなた〕は内心「シマッた。」と思いました。 ユズハは以前からミサキに辛くあたってる時がありました。ユズハの強引な性格を考えると、ミサキが1千万円を用意できなければ、ユズハはミサキに本当にとんでもないことを要求するかもしれません。 〔あなた〕はミサキを助けるためにはユズハの専属になることを了承する以外に方法がないことを悟りました。 〔あなた〕は強張った(こわばった)表情に無理やりに笑顔を作ってユズハに媚びる(こびる)ように言いました。 「あ、あのユズハ様、僕は専属のお話を聞いたので、ちょっと驚いただけなんです、へへへ。」 「だから、別にイヤとかじゃないんです、へへへ。」 ユズハは〔あなた〕に疑いの視線を投げかけて言いました。 「あら、別に無理しなくていいのよ。皿を割ったのはお前ではないのだから。お前には責任はないのよ。早くミサキを呼んで来てちょうだい。」 〔あなた〕はユズハに媚びへつらうように言いました。 「じ、実を言いますと、僕はお美しいユズハ様に以前から憧れておりまして、すごく綺麗な人だなぁと思って。ですから、ユズハ様の専属になれることは本当はすごく嬉しいんです、へへへ。」 ユズハは〔あなた〕に、再び、疑いの眼差し(まなざし)を送りながら言いました。 「あら、そうだったの。嬉しいことを言ってくれるのね。でも、そんな話、初めて聞いたわ。それなら、お前の言葉が本当かどうか確かめてみることにするわ。もし、お前の言葉が嘘だったらミサキに責任をとってもらうわよ。いいわね。」 〔あなた〕はミサキのためにユズハの専属になる覚悟を決めて言いました。 「は、はい、よろしくお願いします。」 ユズハは少し機嫌が良くなったようでした。そして、彼女は言いました。 「これから私の部屋でゆっくりと話しましょう。私の後(あと)に着いて来なさい。」 〔あなた〕はユズハの部屋で彼女と二人きりになることにはやはり抵抗がありました。ですが、ミサキを守るためにはユズハの言うことに逆らってはいけないと〔あなた〕は自分に言い聞かせてユズハの後(あと)を歩いてユズハの部屋に行きました。 〔あなた〕がユズハの部屋に入ると、ユズハは部屋のドアを内側からロックしました。それを見た〔あなた〕は不安になりました。 ユズハは一瞬意味ありげな表情をして言いました。 「お前に私の秘密を見せてあげるわ。」 ユズハはそのように言うといきなり〔あなた〕の前で黒のフリルブラウスと真っ赤なレザーのミニスカートを脱ぎ始めました。 〔あなた〕は驚いて言いました。 「ユ、ユズハ様、どうかお止めください。」 でも、ユズハは〔あなた〕の方を一瞥(いちべつ)し笑みを見せただけで、〔あなた〕の言葉を無視し、Tバックとブラだけの姿になりました。 そしてユズハは〔あなた〕に言いました。 「私の方を見なさい。命令よ。」 ユズハの言葉を聞き、下を向いていた〔あなた〕はゆっくりと顔を上げてユズハの方を見ました。 ユズハの体はホクロ一つない真っ白い肌でスレンダーな体型にも関わらず同年代の少女よりも胸も大きく形も良さそうなのですが、他(ほか)の女性と決定的に違っているところがありました。 ユズハの秘部を隠しているTバックからは、大きなペニスがはみ出していました。 〔あなた〕はユズハのペニスを見た時、驚きのあまりあっけにとられ、すぐには言葉が出ませんでした。 ユズハは〔あなた〕が驚いている様子をまるで楽しんでいるかのように言いました。 「ふふふ、私のフタナリ・ペニスを見て驚いているようね。これは手術をしたり、作り物と言うわけではないのよ。私は生まれつきの両性具有(りょうせいぐゆう)なの。」 「私のフタナリ・ペニスはお前のような純真無垢(むく)な美少年のお尻が大好物(だいこうぶつ)なのよ、ふふふ。」 「お前が私の専属として私のペットになるなら、ミサキの仕出かした(しでかした)ミスは忘れてあげてもいいわよ。」 〔あなた〕は頭の中が混乱していてユズハにどのように返答したら良いのかがわかりませんでした。 しかし、ミサキを裏風俗など如何わしい(いかがわしい)ところで働かせることだけは絶対に阻止したいと考えた〔あなた〕は、これ以上、ユズハの機嫌を損ねることは出来ないと思い覚悟を決めて言いました。 「わかりました、ユズハ様。僕のことを好きなようにしてください。」 ユズハは〔あなた〕の言葉を聞くと一瞬嬉しそうな顔をしましたが、次の瞬間また不審な笑みを浮かべてわざとらしく嫌味な話し方で言いました。 「そう。殊勝(しゅしょう)な心がけね。でも、どうしようかしら。お前、さっき私がわざわざ専属にしてあげるって言ってあげている時、ずっと下を向いて黙っていたわよね。」 「実は、私、あの時にとっても傷ついちゃったのよ。この心の傷をどうやって癒してくれるのかしら。」 〔あなた〕はユズハに何と言ったら良いかわからず返答に困りました。〔あなた〕は取り合えずユズハの機嫌を直すために一生懸命に謝罪の言葉を口にしました。 「先ほどは本当に申し訳ありませんでした、ユズハ様。もう、二度とユズハ様を拒むことはしません。これからはユズハ様の言うことには何でも従います。どうか許してください。」 ユズハはニヤニヤしながら意地悪そうに言いました。 「そんな謝罪の仕方では全然ダメだわ。本当に済まないと思っているのなら、床に跪いて(ひざまずいて)で土下座をして私にお詫びの言葉を言いなさい。」 嫁をいびる姑(しゅうとめ)のような悪意に満ちたユズハの言葉を聞いた〔あなた〕はやはりユズハに近づくべきではなかったかもしれないと思いました。 でも、このような状況になってしまった以上〔あなた〕はもう後には退け(ひけ)ませんでした。ミサキのために〔あなた〕はユズハの我侭(わがまま)に付き合うしかないと思いました。 〔あなた〕は床に正座をしてユズハに向かって三つ指(みつゆび)をついて深々と頭を下げて言いました。 「本当に申し訳ございませんでした、ユズハ様。今まで僕が毎日元気に過ごすことができているのは僕をこのお屋敷で働かせくださったユズハ様のお陰です。僕は大恩人のユズハ様に大変失礼な態度をとってしまいました。本当に反省しています。どうかユズハ様の好きなようにお仕置きしてください。」 ユズハはニヤニヤと笑みを浮かべてながら芝居がかった話し方で言いました。 「私のペットがこんなに恩知らずな子だったとは、私は本当に悲しいわ。」 「でも、お前を躾ける(しつける)のはご主人様の私の仕事だから、今回だけは許してあげるわ。尤も(もっとも)、その前にお前にはたっぷりとお仕置きしなければならないけどね。」 「取り合えず、服を脱いで全裸になりなさい。」 〔あなた〕は動揺しながら言いました。 「い、今、ここででしょうか、ユズハ様?」 ユズハはイラついた様子で言いました。 「同じ事を二度も言わせないでちょうだい!」 〔あなた〕は仕方なく服を脱ぎ始めました。しかし、〔あなた〕は自分と同じ年(おないどし)の女の子の前で全裸になることには強い抵抗があり、なかなかブリーフを脱ぐことができませんでした。 〔あなた〕の様子を見て、ユズハは厳しい口調で言いました。 「何をグズグズしているのかしら!私が全裸になれと言ったら早く全裸になればいいのよ!早くしなさい!」 〔あなた〕はユズハの言葉を聞き、思い切ってブリーフを脱いで全裸になり、顔を真っ赤にしながら下を向いて立ちすくみました。 ユズハはほくそ笑み(えみ)ながら〔あなた〕の体をじっくりと眺めた後、部屋の隅の方からチェーン付きの首輪を取り出し、それを〔あなた〕の首に装着して言いました。 「お前もこれで私のペットらしくなったわね、ふふふ。」 ユズハは〔あなた〕の体を嘗め(なめ)回すように見た後(あと)うっとりとした表情で言いました。 「私の思った通り、お前の肌は白くて綺麗だわ。まるで、まだ誰も足を踏み入れたことがない雪原(せつげん)のようね。」 〔あなた〕はユズハの言葉を聞いた時、裸になるだけで済むはずはないと思いいっそう不安になりました。 --------------------------------------------------------- <「第1章[序章]・ユズハの秘密と交換条件」おしまい>