Track 5

【海宮の癒し:時忘れの耳かき(左)】

時を忘れるほどの心地よさ。 緩やかな幸せの時間。 それをさらに高めるため…こちら…左の耳もお借りしますね。 ふぅ(息を吹きかける)。 ふっ。 ♪ 耳への吐息は直接触るよりも、妙に……感じますよね。 ゆっくり、耳を撫でるように。 ふ~~~~~。 ふ~~~~っ。 ふ~~~~ぅ。 やさし~く、撫でるように。 ふ~~~~。 ふぅ~~~。 ふ~~~~。 吐息の愛撫で、 耳も…嬉しそうに震えます。 震えてしまいます。 ふ~~~っ。 ふっ! ふふ。 緩急でございます。 緩やかとみせかけて、 ふっ。 ふっ。 ふっ! 激しく続くと見せかけて、 ふ~~~っ。 ふっ! 惑わすように吐息を続けます。 ふ~~~~~っ。 ふッ! ふ~~~~~っ。 ふッ! ふっ! ふっ! ふっ! ふっ! ンふふ。 吐息の愛撫で十二分に…ほぐしましたら、 いよいよ、 耳かきでございます…。 中の具合がどうなっているのかは…すでに確認済み。 こちらも、なかなかの溜まり具合で、楽しくなってしまいます。 (SE) ひとかきで、ひとやま。 ひとかきで、ひとやま。 あっという間に、黄金(こがね)の珊瑚の築山(つきやま)の出来上がり。 これは、 興奮を隠せません…っ。 さくさく、さくさく。 耳かきの剣先が…小気味よく跳ねてしまいます。 (SE) さくさく、跳ねて。 さくさく、踊って。 あれだけの耳垢が…みるみるうちに。 そうして、 心地よさも…ぐんぐん、上昇。 耳かきは…それほど奥まで潜りませんが、 心地よさは、体の奥まで…届きます。 心地よさは、心の奥まで…届きます。 奥の奥、奥の奥まで…、届きます。 そうして、 そして、 …、 耳の中に…綺麗がやって参ります。 (SE) ふふ。 やはり、耳の中は綺麗な方が何倍も素敵でございますね…。 見違えた様子に、 私も…目を奪われてしまいます……。 あとは…、 細かいものを…、 一掃すれば…、 そう、 そう、 これで…、 完璧で…、 ございます…っ。 (SE) ふぅ…/// お疲れ様でした…。 これにて、 お耳のおもてなしは……終わりでございます。 両のお耳、お貸しいただきましてありがとうございました♪ 耳のおもてなしは終わりでございますが、心地よさは終わりません。 私がおそばにいる限りは続きますので、ご安心下さい。 ふ~~~っ。 ふっ! ンふ♪