第6話 サキュ姉とどうぶつ園デート
あれから1週間程、やっとお休みが貰えたサキュ姉だが
朝寝坊してサキュ子達はどこかに出かけた様子。
仕方がないので、主人公を誘って昔から行って見たかった
どうぶつ園にデートに行くことにする。
多分上野公園、動物園まで歩いている二人
サキュ姉 「今日はどうぶつ園とっても楽しみです!…あ、いえ……今日はとっても残念です……すいません、1週間ぶりの休日でやっとあの子の観察にいけると思ったのに寝坊をしてしまいました……これでは居候させて頂いている意味が…」
パーッと明るくなるサキュ姉
サキュ姉 「はーっ!そう言っていただけると私も有難いです!私、ずっとドウブツエン行って見たかったんです。人間が他種族を見世物にする業深き娯楽の園と魔界ではもっぱら評判なんですよ」
サキュ姉 「はぁ、もっとまったりとしたところですか?……あ、着きましたね、ここがどうぶつ園、立派なゲートですね!券売機は……ありました、えー、入場料は…600円ですか、んー、年間フリーパス……2400円、わぁっ、こっちにしませんか!毎日通えばお得ですよ!」
券売機で大人二人分買う主人公
サキュ姉 「そんなに来ませんかねー……あ、入場料出していただけるんですか……あの!あの!これは、人間界におけるデートという行為ですよね!」
サキュ姉 「男性が女性をエスコートする行為はデートだとサキュバス学校では習いました…ではこちらも作法に従って…はい!」
手を繋ぐ
サキュ姉 「手を繋ぎました…さぁ、行きましょう!大丈夫ですよ、姉と弟でもお互いが同意さえすればデートになるはずです…ね?(ニッコリ)」
サキュ姉 「はい!私デートってはじめてだからわくわくします!サキュバスにはない習慣ですから、あ、パンフレットありますね……人気はジャイアントパンダですか…やはり強さの序列で人気が決まるのでしょうか?……とすればこのペンギンやカピバラという動物も相当な強さなのですね…あれ?全然違いますか?(フェードアウト)」
場面転換
大体人気は回ってベンチで休憩中
サキュ姉 「はー、どうぶつ園はこんなに素敵なところだったんですね。私、ゾウが気に入りました!いつか魔界で飼育してみたいです」
サキュ姉 「はぁ、いえ多分飼えますよ?家(うち)、お庭広いですから」
サキュ姉 「お金持ち…ですか?んー、そこそこ…でしょうか?あ、ベンチありますよ。座りませんか?」
サキュ姉 「はい!…んしょ……あ、手そろそろ離しましょうか…んっ、ふふっ、手を握られるというのは何とも言えない安心感がありますね……迷子になりませんし」
サキュ姉 「わーっ、見てください。あそこで飼育員さんがエサをあげていますよ?動物達も楽しそうです!……そろそろお腹空きました……あ、そうです!お菓子食べませんか?この前のまだ食べきれていなくて持ってきたんです」
お菓子を取り出すサキュ姉
サキュ姉 「んー、はい!それでは私が餌付けしてあげます(ニッコリ)はい、口を開けてください」
サキュ姉 「……あの、もしかしてお腹空いてませんでしたか?(不安そう)」
サキュ姉 「……!美味しいですか?ふふっ……うめい棒のやきとり味です……食べる姿かわいいですね……そうそう、あ、あれみたいです……さっきみたビーバー!…あなたを飼うっていうのは楽しそうですね……わー完食です!」
サキュ姉 「では私にも食べさせてください(ニッコリ)」
サキュ姉 「はい……あーん……はむはむ……シュガーラスク味もおいひいれす…もっとたふぇさふぇてくらはい……はむはむ……んぐ……んっ…んっ、はー、食べました!勢い余ってちょっとビニールの部分も噛んでしまいました……口の中もパサパサします……」
サキュ姉 「あ、飲み物……ありがとうございます!…んぐ…ごくっ…はー、やっぱり私はあなたに飼われる方が向いているのかもしれませんね」
場面転換
どうぶつ園からの帰り
サキュ姉 「今日は一日お付き合い頂きありがとうございました」
サキュ姉 「はい!とっても楽しかったです……パンダのぬいぐるみまでプレゼントして頂いて……これ大切にしますね!」
サキュ姉 「私もお返しをしないといけませんね」
止まるサキュ姉
ごそごそバックを探るサキュ姉
サキュ姉 「はいどうぞ!どうぶつ園の年間パスポートです……さっきこっそり買っちゃいました」
サキュ姉 「女性が男性をエスコートしてもデートになると教わりました……また行きましょうね♪」
サキュ姉 「はい!あ、それと……ちゅっ、デートで満足した場合は接吻をするとも教わりました……唇にするつもりが頬になってしまいました…もう一回…」
主人公逃げる
サキュ姉 「あー、どこに行くんですか!早いですよー」