第7話 サキュ姉と家賃
ドアが開く
サキュ姉 「ただいま帰りしました~……えい」
早々に主人公に抱きつくサキュ姉
サキュ姉 「ふふっ、しばらくあっためてください。おねえちゃんの体は冷たいです……はー……お仕事もう少しだけかかっちゃいそうですね」
サキュ姉 「今、あの子のためにあるプランを人間界側に提案中なんです……それで毎日毎日会議をしてます……ニホンの方はお話と手続きが長くて疲れます……魔界だったらだいたいフィーングでおっけーなんですけどねー」
サキュ姉 「大分温まってきました……んー、とはいえ私も笑顔で話聞いて上に報告しているだけですから……キラクなものですよ」
サキュ姉 「それに私からお願いした事は大体皆さん聞いてくれますから(ニッコリ)」
サキュ姉 「んーでも、何故か皆さん私と食事をしたがるんですよね……今日も次長さんから高級ホテルのディナーに誘われてしまいました」
サキュ姉 「あ、いえ、私そういう肩肘が張る場所は苦手なので丁重にお断りしました…あのー?どうして焦っているんですか……体温が高くなりましたよ?もしかして…高級ディナー食べたかったですか?」
サキュ姉 「はぁ、違いましたか……あ、そうです!食べると言えば、実は私今すごく食べてみたいものがあるんです」
サキュ姉 「えーと、ギュウドンという食べ物なのですが、駅前で帰りに食べてみようとお店を覗くのですがいつも男性しかいません……女人禁制のお店なんですね」
サキュ姉 「……え、明日の晩ごはんにギュウドン作ってくれるんですか!わー、楽しみです♪……ふふっ、はー、温まりましたありがとうございます♪」
サキュ姉離れる
サキュ姉 「あ、はい、今日は珍しく何も買い物しませんでした……いえ、欲しいものはあったんですけど……ガマンしました」
サキュ姉紙袋を出す
サキュ姉 「……これをどうぞ!居候も2週間以上になってしまいましたし……お家賃です」
サキュ姉 「……」
サキュ姉 「あの……どうして受け取って頂けないんですか?…やっぱりえっちの方がよかったですか?ならおまけでえっちの方も」
サキュ姉 「違う……お姉ちゃんから家賃は受け取れないですか……」
サキュ姉 「私…感動しました!…この情に厚い素晴らしい人格…いい人では言い表せません…そう、サキュバス学校で習いました、あなたはまさしくエドッコです!」
サキュ姉 「あれ?これも意味が違いました?……んーニホンゴは難しいものです……ですけど……んーちゅ……私はあなたのような弟が出来て誇りに思います……頬にキスは姉弟でも普通にするんですよね?ちゅ、ちゅ」
サキュ姉 「ふふっ、私決めました!今日から全力でお姉ちゃんやります!」