第8話 サキュ姉と恩返し
ドアが開く
サキュ姉 「……ただいま返りました~(小声)……誰かいますか~……誰もいませんね」
サキュ姉 「はー、まずは作戦成功です!あれから1週間……今日こそは少しでもご恩返しをしなければ!」
サキュ姉ビニール袋をごそごそ
サキュ姉 「ふふふ、今日はお休み……作戦はこうです。私が美味しいごはんを作り、普段はお任せしている家事を終わらせておきます……そしてダイガクから帰ってきたところに『いつも本当にありがとう御座います』ととっておきの笑顔で迎える……完璧です!(完璧はサキュ姉からサキュ子に移った口グセ)」
サキュ姉 「……本当は買い物からすぐ帰って実行のハズでしたが……公園でぼーっとしていたら遅くなってしまいました……鳩さんがいけないんです……あんなに美味しそうにエサを求めるから……えーっと予定は」
紙切れを開く
サキュ姉 「炊事…洗濯…掃除……仕方がありません掃除はまたの機会にしましょう!」
歩いて洗濯機まで行くサキュ姉
サキュ姉 「まずは洗濯ですね……これは簡単です。洗濯機に既に衣類とお水は入っているので、洗剤を入れてボタンを押すだけですね」
サキュ姉 「洗剤は……ありました!んー、どのくらい入れればいいのでしょうか……いっぱい入れた方がキレイになりますねきっと!ではドバドバー」
サキュ姉洗剤を大量にぶち込む
サキュ姉 「わー真っ白……ちょっととろみもついててアレみたいです……こっちは……柔軟剤…念のやめこちらも沢山入れておきましょう」
ドバドバブチ込むサキュ姉
サキュ姉 「完璧です!ではボタン押して……スタート……動きません……んーここでしょうか…」
適当にボタンを操作
サキュ姉 「あっ!動きました!……それでは後は機械にお任せして私は料理をしましょう♪」
場面転換
料理をしてるサキュ姉、フライパンがじゅうじゅう
サキュ姉 「~♪ステーキならばお肉を焼くだけだから私にも出来ますね……マツザカギュウ、8千円もしたならばきっと美味しいハズです……そろそろフライパンも温まりましたし……お肉を投入です!えい……」
肉をフライパンで焼く
サキュ姉 「ふふふ……いい音ですね……じっくり焼きましょう……あれ焼く音に混じって何か変な音がしますね?……洗濯機の方です」
歩いて洗濯機へ向かうサキュ姉
洗濯機異音がして泡がブクブクとあふれ出している。
サキュ姉 「あああっ、泡が、泡がブクブクと溢れています!……早く拭かなくていけません!このバスタオルを使ってしまいましょう……んっ……泡だから中々拭けません……んっ……はっ!そうです、まず泡を止めないと!……洗濯機のスイッチを……あれ?どうすれば止まるのでしょうか」
またスイッチをガチャガチャ
サキュ姉 「……止まりました、故障でしょうか?……とにかく拭きましょう……んっ……はー、泡であわあわしてしました……はっ、今のはダジャレ……こんな高等文化が自然に出るなんて私も人間界に馴染んできましたね……へ?焦げ臭いです……くん、くんくん……あ、お肉!」
ダッシュで台所へ、肉が焦げて煙が上がっている
サキュ姉 「あああっ、お肉が焦げています……これは大変まずいです……は、今のもまずいとマズイがダジャレに…そんな場合ではありません火、火を消さないと……」
火を消すサキュ姉
サキュ姉 「あ~、お肉が真っ黒です……酷い惨状です……せめてお片付けしないと……あ、足音帰ってきてしまいました……」
ドア開く 主人公帰宅酷い惨状 涙目で迎えるサキュ姉
サキュ姉 「おかえりなさい……いつも本当にごめんなさい、ごめんなさい…ぐすっ…ぐすっ」