第二話 腐女子サキュバスさんとの共同生活一日目
テレビでアニメ(腐女子系)を見ている 既に視界歪曲は完全に解いてリラックス やや遠
サキュ美「くっはー、まじマサムネ様いいわぁ……なになにまさかここで敵のアヤタチと絡んじゃうわけ、アニオリだけどこの組み合わせ……イケる」
主人公 「あの」
通常位置
サキュ美「あぁ、荷解き終わった?なによ?……今私は研究で忙しいの」
主人公 「け、研究?」
サキュ美「そっ、『真実の愛』の研究。私はこれをするために人間界に来たの……くっはー、かばっちゃうわけ?そこで敵なのにマサムネ様かばっちゃうわけ?……くうーっ、これが愛よね」
主人公 「え、え?」
サキュ美「アンタもそう思うでしょ?絶対このアト傷の手当とかしちゃうわけよ……そんでそんで……はぁはぁ……だめだもうたまらん」
主人公 「こ、これはまさか世に聞く『腐女子』というやつでは」
サキュ美「『腐女子』?あぁ、確かこの国ではそういうカテゴライズされるらしいわね……でも違う。私は真の愛の探求者だと思ってるの」
主人公 「なにこいつマジで意味わかんねぇ(サキュバスだし)」
サキュ美「はぁ、わかってないわねぇ。横からうっさいから後でじっくり見るわ……どうせ録画してるし」
テレビを消す
サキュ美「いい、あんた達人間……特に雄の愛っていうのは詰まるところ生殖……セックスの衝動によるところが大きい訳でしょ?」
主人公 「そ、そんなことは(なくはないけど……)」
サキュ美「これは魔界での長年における人間研究による定説よ……実際たった一人の若い女のために国が滅んだなんて話ザラにあるじゃない」
主人公 「うっ、そういう話もなくはないような」
サキュ美「でもね、彼らは違う!雄と雄なのよ!生殖行為は意味をなさないわけ!つまり純粋な愛、そして神聖なスキンシップだと思うの」
主人公 「うっ、筋が通っているようで何か決定的にダメな気がする」
サキュ美「っていうのが私の主張ね……魔界で『愛』について研究しまくって辿りついた結論。私、サキュバス学校では主席なのよ」
主人公 「い、いや違っ……(こいつ何かを決定的に勘違いしてる!?)
近づいて
サキュ美「違う、とは言わせないわよ……だってアンタ今も私をいやらしい目で見てる……太ももとか谷間とか……たまに顔かしら……私、サキュバスだからそういうの敏感なの」
サキュ美「ふふっ、別に怒ってないわよ?露出してるのは私だし……アンタは好きに目に焼きつけるなりしてシコればいいじゃない……あぁ、精液だけはあとで提出ね、この紙コップにでも出しておいて」
主人公 「はい!?」
サキュ美「さっき言ったでしょ?上下関係をわかって貰うって……アンタがここに格安で入居できたのは私のエサになるため……つまり私が上ってわけ」
主人公 「だから何一つ納得出来ねーよ!」
サキュ美「あんたが納得するかしないかなんか関係ない……何度だってわからせる……魔眼発動」
魔眼発動
サキュ美「ふふっ、じゃあわからせてあげる……ちょうど小腹が空いているの」