▼2.ラブホテルへ
■場所/公園(昼)
※JKリフレで麻里奈と知らずに彼女を指名した主人公、公園で待ち合わせする。麻里奈、制服姿で駆け寄ってくる。(源氏名:レナ)
※SE:主人公の背後から駆け足で来る麻里奈(2、3m)
//DMH⑤
麻里奈:「あのぉ、はじめましてー、レナです」
※SE:主人公振り返る。
//DMH⑤→①
麻里奈:「(ニコッとし)こんにちは。今日はよろしくお願いしま……って、えええ!?」
※SE:一歩後ずさる麻里奈
主人公:「……」麻里奈!?
//DMH①と⑨の間
麻里奈:「お、お兄ちゃんっ、うそでしょ。なんで!?」
主人公:「……」なんでって、おまえこそ。
麻里奈:「それはこっちのセリフだしっ。えー、ちょっと待って」
※SE:スマホをブレザーのポケットから取り出し、画面を操作。
麻里奈:「服装はジーンズと青のTシャツ……うっ」
麻里奈:「やっぱ私を指名したのお兄ちゃんじゃん!」
主人公:「……」そうだけど、お前が来るなんて思わなかったよ。
※SE:麻里奈、一歩前に出る
//DMH①
麻里奈:「それはこっちのセリフだよぉ! お兄ちゃんがうちのお店を予約するなんて思わなかったし」
//DMH①→⑧立ちで⑦(耳元でささやく)
麻里奈:「ていうか、これ、JKリフレだよっ。なにするのかわかってんの?」
主人公:「……」知らずに予約するわけないだろ。
麻里奈:「ほんとにわかってる? 制服着た私と、あーんなことやこーんなことしちゃうんだよ? わかってるの??」
主人公:「……」わかってるよ……。
//DMH①
麻里奈:「わかってるんだ。ふーん。ふーん……」
麻里奈:「……って、自分で言ってて恥ずかしくなってきた(ため息)」
麻里奈:「えっと……とにかく時間限られてるし、そろそろいこっか」
主人公:「……」いいのか?
麻里奈:「だって仕方ないじゃん。あ、家族だからって特別扱いしないからね。期待しちゃダメだよ」
主人公:「……」わかってるよ。
麻里奈:「そ? ならオッケー」
※SE:麻里奈、主人公の左隣に移動(3、4歩ほど)
//DMH①→②と③の間(主人公の顔をみつめる)
麻里奈:「(恥ずかしそうに)じゃ、まずはお散歩しよっか」
※場面切り替え
■場所/街中(昼)
※SE:ガヤ
※主人公にぬいぐるみを買ってもらい、大喜びの麻里奈。
//DMH①
麻里奈:「やったー! おねだり成功♪ お兄ちゃんありがとー」
麻里奈:「ふふふ。クマちゃんのぬいぐるみかわいー。今日から一緒に寝ようね」
主人公:「……」子供みたいだな。
麻里奈:「え、子供みたい? 失礼だなぁ。でもまあ、機嫌がいいからスルーしてあげる」
//DMH①から③に移動しつつ
麻里奈:「そうだ。近くにカフェがあるから、少し休憩しようよ。お兄ちゃん、甘いもの平気?」
主人公:「……」うん。
麻里奈:「よかったぁ。超おいしいスイーツがあるんだ。行こっ♪」
※場面切り替え
■場所/カフェ店内(昼)
※カフェでスイーツを食べる二人。テーブルを挟んで対面で座っている。
※SE:カフェの雑音(あれば)
//DMH①と⑨の間
麻里奈:「いっただきまーす……(一口食べ)おいしいっ。幸せー」
麻里奈:「季節限定のタルト、食べたかったんだ。あ、写真撮るの忘れちゃった」
麻里奈:「スマホスマホっと……」
※SE:制服のジャケットからスマホを取り出し、操作
※SE:カメラのシャッター音
麻里奈:「うん、いい感じ。きれいに撮れたよ。ほら」
※SE:椅子から立ち上がり、麻里奈、腰をかがめてスマホを主人公に見せる。
主人公:「……」そうだな。
//DMH①と⑨の間の上
麻里奈:「ふふ、イケてるでしょ? あとでSNSにアップしとこー」
※SE:麻里奈、椅子に座る。
//DMH①と⑨の間
麻里奈:「あ、そうだ」
麻里奈:「お兄ちゃん、こっち見て」
主人公:「……」えっ?
※写真を撮るためにスマホをかまえ、画面タップする麻里奈
麻里奈:「えい」
※SE:カメラのシャッター音
麻里奈:「えへへ。お兄ちゃんの写真、初ゲットー」
主人公:「……」勝手に撮るなって。
麻里奈:「(首をかしげ)あれ、なんで不機嫌になっちゃうの? 撮られるのダメだった? 嫌なら写真消すけど」
主人公:「……」別に消さなくていいよ。
麻里奈:「やったぁ。そう言ってくれると思ったー。あ、もしかして不機嫌になったんじゃなくて、照れてるの?」
主人公:「……」違うよ。
麻里奈:「あはっ。否定しても顔に出てるよぉ。お兄ちゃんって、けっこうシャイでかわいいんだね♪」
主人公:「……」からかうなって。
麻里奈:「からかってませーん。単純にいいなぁって思っただけだよ。そうだ、今度二人で写真撮ろうよ」
主人公:「……」いま撮ってもいいけど。
麻里奈:「いま撮ろうって? ダメダメ。私、制服姿だし、お店のルールで写真はNGなんで」
主人公:「……」そっか(少し気まずい)
麻里奈:「……あ、なんか気まずくしちゃった? やっぱ、なんでこんなバイトしてるのか気になる?」
主人公:「……」まあ、そりゃ……。
麻里奈:「実はさ、私、学費稼ぐためにこのバイトやってるの」
主人公:「……」学費?
麻里奈:「そうそう。高校卒業して、しばらくバイトしてたんだけど、お母さんが再婚決めたときに、自分も一歩前に進みたくなっちゃったんだ」
麻里奈:「まずは大学で勉強したいなぁって。そのためにがんばってるの」
主人公:「……」そっか。偉いな。
麻里奈:「えらい? そっかな……ふふ、なんか照れる」
麻里奈:「一応言っとくけど、私がこういうバイトしてるの、お母さんには内緒にしてね? 余計な心配けかたくないの」
主人公:「……」言わないよ。
麻里奈:「はあ、よかった。ちょっとドキドキしちゃった」
麻里奈:「てかさ、写真撮ったときに思ったけど、お兄ちゃんって意外とイケメンだよね」
主人公:「……」意外とってどういう意味だよ(苦笑)
麻里奈:「だって、間近で顔を見たことなかったんだもん。あと、やっぱ優しいなぁ。しゃべっててホッとするし」
主人公:「……」おだてても無駄だぞ。
麻里奈:「おだててないってば。素直な気持ちを伝えてるだけだよ……あ、やば。けっこう時間経ってる」
麻里奈:「お兄ちゃん、わかってると思うけど、このあと……ホテルだよ」
麻里奈:「何度も言うけど、お仕事だからね」
麻里奈:「(恥ずかしそうに)このケーキ食べたら、お店、出よ……」
※F・O
※2.ラブホテルへここまで