02_それじゃあ……お口の中から♪
「それじゃあまずは……キスが大好きな貴女のために……お口の中を、マッサージしてあげますね?……貴女のお口の中、ぜーんぶ……私の舌で、気持ちよくしちゃうんですから」
「さっきもキスはしたけど……貴女があんなキスで満足するわけ、ないもの。ね?」
「どうしたの? そんな恥ずかしそうにモジモジして。そんなに付き合い立ての女の子みたいになっちゃって♪ あ……もしかして……」
「……これから何をされるのか、想像しただけで……熱くなっちゃったり、したの?」
「もう、貴女ったら……どうしてそんなに可愛いの? そんな風にされたら……めいいっぱい、ご奉仕したくなっちゃう」
「さ、こっちへ来て?……貴女が期待しているより、もっともっとすごいこと……してあげるから♪」
「ねーえ、あ・な・た♪」
「んっ……」
「ちゅ……んく……はぁ、やっぱり貴女の唇……ホント、美味しい……♪ 軽いキスなのに……私も蕩けちゃいそう……♪」
「唇、ぷっくりして、柔らかくて……」
「んっ……あむっ……ぺろ……、弾力も、艶も……もちろん味も、全部私好みで……完璧♪」
「……ふふ、そうよね♪ 私のために毎日、お風呂でこっそりリップパックしてるのよね……?」
「知ってるわよ、言ったでしょう……? 貴女の事はなんだって分かっちゃうのよ……?なんてね♪」
「ふふ、唇が熱くなってきてる……これって、貴女が興奮しちゃってるから……? それとも、単に私の温度が移ってる……のかしら?」
「……そうよ? 私だって貴女にこれから色々してあげることを考えたら……ふふ、ほら、こんなふうに熱くなっちゃうの」
「んっ……そんなに口をぱくぱくして、どうしたの……? もしかして……唇だけじゃなくて……お口の中、してほしいの?」
「私はもっと貴女の唇を味わっていたいんだけど……」
「ふふっ、そんなに切なそうな目で見なくても大丈夫よ……。貴女が欲しがることなら、なーんでもしてあげるから……」
「んっ、はぁ……あんまり焦らしてもいけないわね? うふふっ」
「ん、そうじゃなくて……少し嬉しくなっちゃって」
「ほら、貴女がこうして素直に甘えてくれるようになったのも……確か、仕事であの上司さんとモメた時だったでしょう?」
「貴女の頑張りにケチをつけるのは許せないけど……そう考えたら私としては、ちょっとは感謝しないといけないのかなあ、なんて……」
「うふふっ、ごめんなさい……でも、こんなふうに嬉しくなっちゃうくらい……私はこうして貴女を甘やかすのが好きで好きで仕方ないの……許してくれる……?」
「本当は毎日だって……こんなふうに……ね?」
「ほら……力を抜いて、口を開けて……?」
「そう、上手よ……歯が当たらないように舌を……」
「ん……はぁ、ん……ああ、貴女のお口の中、すっごく熱い……とろとろに溶けちゃいそうじゃない……どうして軽いキスをしてただけなのに、こんなに熱くなってるのかしら? ふふっ、ねえ? どうして……?」
「ほら、もっと舌、絡めて……」
「ん……どう? 私の舌も、ちゃんと味わえてる……? ふふ、良かった……。ん、いいのよ……? 貴女が満足するまで、好きなだけ味わって……」
「もう……そんなに激しくしたら、疲れちゃうわよ……? じゃあ……お口の疲れを取るように、マッサージしてあげようかしら♪」
「貴女ったらいつも、表情筋が硬くなって帰ってくるんだもの……。お外ではよほど気を張ってるのかしら?」
「可愛い笑顔を見せてもらうためにも……お顔の、特にお口周りのマッサージは入念にしないとね?」
「……ふふっ、そう、口の力を抜いて……貴女は何もしなくていいの。ぜーんぶ、私に任せて……受け入れてね……?」
「舌だけじゃなくて……口の中全部、私の舌で撫でまわしてあげるから……♪」
「……んっ、もう……だめよ、体が硬くなってびくびくって震えちゃってるわ。大丈夫……ほら、もう一回力を抜いて……?」
「そうそう、呼吸を整えて……リラックスして……そう、良い子ね……」
「……うふふ、すっかり力が抜けちゃって……どう、お口のマッサージ……気持ちよかった?」
「それは良かったわ。私も貴女のお口の中、たくさん味わえて幸せ……♪」
「私は……結構満足しちゃったりするかな♪」
「え、なあに……? ふふっ、はいはい、分かってるわ♪」
「ちゅっ」
「貴女を癒してあげるの、これで終ったりするわけないでしょう? 次は……ふふっ、どうされちゃうか楽しみ?」
「次は……ふふっ」
『どんな風にされて癒されちゃうのかしら?』
『ちゅっ』