03そうわよ!
【華乃】「ねー……えっ」
【華乃】「ちょっと。ねえ、ちょっと。あんたさ」
【華乃】「愛しのカノジョと二人きりなのに、さっきから
ずっとPCの画面見てて楽しい?」
【華乃】「いやお仕事なのはわかってるよ? あんた会長だ
し、やることいっぱいあるよね」
【華乃】「もちろんお仕事は真面目にやるけどー……でも
今、お仕事って言ってもほとんどないんだし」
【華乃】「それに、お仕事はみんなが来てからもできるんだ
しー……私と二人きりの時間はそう長くないんだ
から、ちょっとはこっちを見なさいよ」
【華乃】「それで少しはこっちに構ってよ」
【華乃】「午後の授業の間、あんたと二人きりになれる、こ
のほんのちょっとの時間を楽しみに過ごしてたん
だから……」
【華乃】「忙しいときなら邪魔しないし、真面目にお仕事し
てるあんたの横顔見てるのもときめくけど、やっ
ぱり少しはお話ししたいじゃない」
【華乃】「1回だけ……私の目を見て好きって言って欲しい
し……ひよりん来るなら、明日まで二人きりには
ならないんだし」
03そうわよ!
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【華乃】「あ、今日ひよりん来ないんだ? あっいや、来て
ほしくないわけじゃなくて……そ、そんなつもり
なくて、むしろ来ると思ってたから、ほんの少し
の時間を大切にしたかったって言うか……! う
うぅごめん」
【華乃】「えっ錦さんも今日お休み? あ、ご両親帰ってく
るからお迎え……あっ、空港まで行くんだ。それ
なら仕方ないね……」
【華乃】「は? 詩桜先輩も今朝から旅に出た? 旅ってど
こ? 石川? 輪島塗見に行く? はー……卒業
大丈夫なの、あのひと」
【華乃】「はあ? ミリ先生もいないの? 他校との打ち合
わせ? いつ帰って来るの……18時? はああ
ああああ?」
【華乃】「ちょっ、あんた……そういうことは早く言いなさ
いよ」
【華乃】「はあ? あんた今ちょっと笑ってない? はああ
ああ!? 意味わかんないんだけど!」
【華乃】「ちょっ、なにニヤニヤしてんのよ! もう ーっ!」
【華乃】「あんたね、それが最初からわかってれば、私だっ
てあんたの仕事の邪魔なんてせずに、どころか、
早く終わるように手伝って……もうっ!」
03そうわよ!
3 / 14
【華乃】「なにまだ笑ってるのよ、もうっ……意地悪」
【華乃】「もう頭きた。もー許さない」
【華乃】「お仕事、あとでちゃんと手伝うからね……」
【華乃】「れろっ」
【華乃】「えへへっ、くすぐったい?」
【華乃】「あんたが先に意地悪した罰……れろっ」
【華乃】「れろ、れろ……ふーっ……えへ、困った顔かわい
い……」
【華乃】「ま、続きはお仕事終わってからね!」
【華乃】「そのあとで、あの、ちょっとでもくっつけたら嬉
しい……」
【華乃】「は? 相談? あ、会報に載せるポエム書いてた
の、そう……」
【華乃】「まあ確かに、会報に載せる記事のチェックするの
私だし、それなら二人きりで打ち合わせするのは
お仕事……と言えるかもね?」
【華乃】「なら、うん……打ち合わせの邪魔が入らないよう
に、隣の部屋……移動する?」
03そうわよ!
4 / 14
【華乃】「もちろんお仕事はお仕事でするからPCは持って ……うん」
【華乃】「ただまあ、お仕事中に雑談するのはよくあること
だし、まあちょっとは……ね。完全にサボってな
ければ。うん」
【華乃】「あんたも書きかけのポエム見られるの恥ずかしい
だろうから、鍵はしっかりかけて……と」
【華乃】「っていうか、ちょっと寒くなーい? まだ秋だけ
ど寒くなーい?」
【華乃】「あー人肌恋しい季節だな! お仕事前に身体温め
たいな!」
【華乃】「あー……えへへ、抱きしめられるのちょっと期待
してた」
【華乃】「やっ、耳……噛んじゃだめっ!」
【華乃】「んッ……へへ、甘い気持ちになってきた……」
【華乃】「でもとりあえず、あんたの仕事の途中経過も見た
いし……抱きしめられながらだとPC見られない
し……うーん」
【華乃】「そだ、じゃあ、膝枕してあげよっか」
03そうわよ!
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【華乃】「あんたの膝の上に私がのせてもらうのもいいけど ……今日は私があんたをのせてあげたい気分」
【華乃】「ね? 床に座って。いいでしょ?」
【華乃】「私、こういう膝枕とかって……あんまり、イメー ジないだろうけど」
【華乃】「その、癒やし系の性格ではない自覚はある、し… …」
【華乃】「あ、あはは、だからたまには、うん。いいかなっ
て」
【華乃】「うん、こんな風に……恋人の頭のせると、愛しい
よ」
【華乃】「学園内で膝枕ってすごく憧れるし……ちょっと夢
が叶った気分」
【華乃】「人前でやる勇気はないしね、あはは……あんた
だって無理でしょ」
【華乃】「は? 無理無理恥ずかしい、ここでいい」
【華乃】「ここでいいって言ってるでしょ! 私、他の人に
いちゃついてるところを見せびらかしたい欲とか
ないんだから」
03そうわよ!
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【華乃】「それに、まあ……膝枕くらいはギリ耐えられて
も、こうして頭撫でたり……手を握ったりは人前
だと無理かなあ」
【華乃】「ほっぺたにキスも……ね」
【華乃】「んっ」
【華乃】「はあ……こういう恋人っぽいシチュはいいね」
【華乃】「は? いや別にシチュとか言うのオタ臭くないで
しょ」
【華乃】「はああ? シチュエーションって、多分普通の人
でも使いますけど? いや使うでしょ……え、ど
うなの? 使わない? 私たちだけ?」
【華乃】「えちょっとムカつくんだけど」
【華乃】「はあ? 私怒ってんの見え……そこからじゃ見え
ないか」
【華乃】「私怒ってんの聞こえてないわけ? はあああ?」
【華乃】「あーわかった、あーあんたに私の怒りが伝わって
ないのはよくわかった」
【華乃】「あー……えっと、じゃあ……私の声がよく聞こえ
るように……み、耳掃除とか、してあげよっ
か?」
03そうわよ!
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【華乃】「あーうるさい! 違う、うるさい、ぜんぜん話の
流れ不自然じゃない!」
【華乃】「あーも……そう、ちょっと憧れてたの! わかる
でしょ? 耳掃除」
【華乃】「してみたい……してあげたいなとはずっと思って
た」
【華乃】「なんか定番ってかんじするし……私の使ってる耳
かきが嫌ならやめるけど」
【華乃】「は、私? ううん、ぜんぜんヤじゃない」
【華乃】「自分の耳かきで掃除してあげられるの嬉しいくら
い」
【華乃】「これ私の耳かき。たこ焼き付いてるの、かわいい
でしょ」
【華乃】「はー、じゃあ……動かないでね」
【華乃】「人の耳かきなんて初めてだから、痛かったら言っ
てね」
【華乃】「あーでも耳の中よく見える」
【華乃】「上からだと人の耳の中ってこんなによく見えるん
だね」
03そうわよ!
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【華乃】「んー……でも引っぱってもぜんぜん汚れてない… …」
【華乃】「い、いま耳かき入れてるけど、痛くない? 何さ
れてるかわからないレベル? 脅えすぎ? うる
ちゃい」
【華乃】「そういうこと言うと、ちょっと悪戯しちゃいたく
なるんだけど」
【華乃】「まあ耳掃除するだけが耳かきじゃないし……うる
さい、ぜんぜん矛盾してない」
【華乃】「こうして耳の回りをなぞってくすぐるのも耳かき
の一環……抵抗しないでね、危ないから。耳か
き、入ってるから」
【華乃】「あー、耳いじられて感じてる男の子、性癖にはま
る……性癖の誤用とかどうでもいいの、スラング
として定着したものを使ってるだけだから」
【華乃】「上からだと横顔しか見られないのだけが残念…… 正面に鏡置いていい? それだけはだめ? あ、
うん。そうだよね」
【華乃】「実際どうなの? ちょっと気持ちよくなってきた
んじゃないの?」
【華乃】「いや、うん……私だったら、今の時点でもう、声
出てるだろうし……いやっ、これ耳かきだけど」
03そうわよ!
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【華乃】「だって私、あんたに耳いじられて我慢できる自信
ないし……あーだめだめ、今はあんたの耳かきで
しょ。はい、ひっくり返って逆側!」
【華乃】「こっち向くと私のおなかしか見えないよね……お
へそに直接顔あてさせたげよっか。なんて」
【華乃】「まあ私、おなかにはそんな自信ないから……おデ
ブではないと思ってるけど、胸があるとね。他の
部分もそれなりだからね。まあ、胸は自信、あ
る」
【華乃】「え? おなかも綺麗? もー、そゆこと言われる
と嬉しいぢゃん……」
【華乃】「ちょっと待ってね、誉めてくれたからサービス… …はい、おなか。ぎゅっとしちゃうね。えへへ、
かわいいっ!」
【華乃】「やっ、ふぅ……ん、おへそくすぐったい、かも… …あっだめだめ、胸だめ! 今はまだ耳かきで
しょ! だめ!」
【華乃】「ふぅ……なんかこうして耳かきしてると、歯科衛
生士さんの気分になるね……えい、胸のっけちゃ
え」
【華乃】「はあ、愛しい……私の身体ぜんぶ使って抱きしめ
たくなる……はあ、いい……」
03そうわよ!
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【華乃】「はあ、この形、この感触、しっかり覚えておかな
いと……男の子の耳描くとき参考になるしね…… あと、私の趣味」
【華乃】「耳かき終わったら写真撮らせてねー。本当は録画
したい……できれば耳かきされてるところだけ
じゃなくて……顔も……耳かきされて感じてるあ
んたの顔見たい……あっ、隠さない! 逃げない
で!」
【華乃】「はい動かない、うーごーかーなーいー」
【華乃】「あんたの耳は人質にとられてるんだからおとなし
くしてなさい……れろっ」
【華乃】「あれ、おかしいな……初々しい恋人的な微笑まし
いシチュを想定してたのに、大人の耳かきに変貌
し始めてる……私が好きでやってるからやめるつ
もりないけど」
【華乃】「はーっカレシの耳いじり最高……あんたの身体が
震えるたびにときめく……きゅんきゅんする… …」
【華乃】「ね、ね~え? ちょおおおーっとお願いがあるん
だけど……」
【華乃】「あっ、逃げようとしないで! 待って、まだ耳か
きの途中でしょ! 起きないで! 起きない! 起きなわよ!」
03そうわよ!
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【華乃】「あんたが耳かき気持ちいいなら……耳かきされな
がら、いじってみない……?」
【華乃】「どこって……どこって、わかるでしょ」
【華乃】「私? じゃなくて、あんたが、自分で」
【華乃】「だって私は耳かきしないといけないでしょ、あん
たが自分でするの」
【華乃】「はあ、想像しただけでときめく……耳かきされな
がら自分でする男の子、ときめく……しかも私の
カレシ……ね、ね? あとでなんでも言うこと聞
いてあげるから、お願い!」
【華乃】「出すとき? だ、出すときは……汚れないよう
に、私が咥える……私の口の中に出して……」
【華乃】「あんた今、大きくなったでしょ」
【華乃】「じゃ、じゃあ、私は耳かきしてるから……あんた
は自分でしててね」
【華乃】「あ、とりだすくらいは私がしたげる」
【華乃】「はーっ、あんたもうめちゃくちゃ大きくなってる
んだけど……かわいい、好き」
【華乃】「じゃあ、あらためて……ふふっ、くすぐった
い?」
03そうわよ!
12 / 14
【華乃】「はあっ、はあ……耳かきされながらオナる男の子 ……ここっ、興奮する……えっちょっと理想的す
ぎてヤバい、ててっ、手が震えないようにしなく
ちゃ……」
【華乃】「はーっ、はーっ、かわいい……私のカレシ愛しい ……尊い……ときめく……えっ好きすぎて無理な
んだけど、男の子にする耳かきってこんないいも
のだったの?」
【華乃】「ごめんね、耳かき動かしてるから、思い切りこす
れないよね……そそっ、そのもどかしそうな手つ
きがまた……最高」
【華乃】「は、はーい、耳の中綺麗にするため、息吹きかけ
るからねー……合法、これは合法、耳かきのため
なんだから合法」
【華乃】「ふーっ」
【華乃】「はあっ……ゾクゾクした? はあ……カレシの感
じてるところ最高すぎてもう……」
【華乃】「みみ、舐めるね……」
【華乃】「れろっ、れろ、れろっ……れろ、ふっ……あむ… …れろっ、れろ……ふっ、ふーっ……れろっ」
【華乃】「ちゅっ、あむん……れろっ、ちゅっ、ふーっ…… れろっ、ふうっ……ちゅっ、れろっ……」
03そうわよ!
13 / 14
【華乃】「はあっ……」
【華乃】「はいじゃあ耳かき続き……なんて、もう耳かきす
る場所なんて残ってないけど……」
【華乃】「今はもう、あんたの耳の中イジりたいだけ……耳
かきで……耳の中まさぐられて、オナるカレシ最
高……好き……愛しい……」
【華乃】「はあっ、はっ、イキそう……? イクときは言っ
てね、すぐ咥えないといけないから……」
【華乃】「いま、口でシてあげてもいいんだけど、耳をイジ
るのが楽しすぎてやめられない……はあっ、はっ ……」
【華乃】「ああ、好き……好き好き、やあもう、好きすぎて
ヤバい……耳かきしてるだけでこんなに愛情感じ
られるなんてすごくない……?」
【華乃】「イキそう? イク? イクの? 耳かきされなが
らイッちゃう?」
【華乃】「はあっ、はっ、好き……イッて、イクところ見た
い、イッてほら、イッて……ちゅっ、れろっ…… 好き……ふーっ……好き」
【華乃】「あっ、イク? イクんだ? 待ってね、いま…… いいよ、手を速く動かして!」
03そうわよ!
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【華乃】「あむっ! んむっ、ちゅっ、れろっ、ちゅうっ、
ちゅっ、ちゅううっ!」
【華乃】「んむっ!? んむっ、んむむむむぅ……んむっ、
んむ、ごくっ……んむ、んむぅ……はっ、はあっ ……ごくっ、ごっくん……」
【華乃】「おいし……私の耳かきで出した、好きな人の…… 普段の数倍おいしい……」
【華乃】「はあ……ガッコの中ですごいことしちゃったね」
【華乃】「ごめんね、私、ヘンタイで……引いてない?」
【華乃】「引いてない、よかった……今なら、さっきよりさ
らに愛情込めて膝枕できそう」
【華乃】「好き……大好き、もうずっと膝の上へのせて、あ
んたの顔を抱きしめてたい」
【華乃】「でも口の中へ出しちゃったから、キスはできない
ね……あとでゆすいでくる」
【華乃】「だからそれまでは……こうして抱きかかえさせて
ね」
【華乃】「また耳かき、しようね」