Track 7

・トラック07「お坊ちゃま、引き続き耳かきのお時間です」

;ボイス位置 11 【千代】 「では、反対側も行ってまいりましょう」 【千代】 「こちら側に向いていただけますか」 ;SE 頭を半回転させる音 ;ボイス位置 9 【千代】 「ああ、いえ、私の顔ではなく、お腹の方に向いてください」 【千代】 「ふふっ。このまま見つめあう、というのも悪くはないですね」 【千代】 「いっそ、どちらかが照れて目を逸らすまで続けますか? ふふっ」 【千代】 「ん、んん…………~~~~~~っ!」 (最初は平静を装うように、やがて照れを我慢できなくなるようにお願いします) 【千代】 「で、ではっ」 ;SE さらに頭を半回転させる音 ;ボイス位置 15 【千代】 「先ほどと同様に、こちら側のツボを刺激しながら耳かきをしてまいりますね!」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「今度は、膝、首の痛み、腸を整えるなど効能があるツボを中心に刺激しております」 【千代】 「同じ体制のまま耳かきをする為の処置です」 【千代】 「それでも血の巡りは滞り、体の節々は凝ってくるもの」 【千代】 「ですので、もし体が凝ってきた場合はお申し付けください」 【千代】 「その際はストレッチをいたしましょう」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「では、そろそろ内側の施術に移行いたしますか」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「お風呂と塞がっていた影響でこちら側は蒸れておりますね……」 ;ボイス位置 7 【千代】 「すぐに、すっきりとさせて差し上げますね。ふふっ」 ;SE 耳かき 中 ;ボイス位置 15 【千代】 「まるで豪雪時にニュースで見る雪かきのようにドバっと取れていきますね」 【千代】 「今後はもう少しこまめに耳かきをいたしましょう。私にお任せください」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「ふう……根こそぎ、取ることが出来ました」 【千代】 「軽く風を送ってリフレッシュいたしましょうか。……いきますよ」 ;ボイス位置 7 【千代】 「すぅぅぅ……ふぅぅぅぅぅぅぅぅっ」 【千代】 「では引き続き、カリカリしてまいりますね」 【千代】 「坊っちゃまに、気持ちよくなっていただくために」 ;SE 耳かき 中 ;ボイス位置 15 【千代】 「今度は最近の話をいたしましょうか」 【千代】 「近頃の坊っちゃまは、大変頑張っていらっしゃいますよね」 【千代】 「高校までは私が起こすまで一切お目覚めにならなかった坊っちゃまが、大学に入ってから自分で起きるようになり、他の事もご自分でなさるようになられました」 【千代】 「坊っちゃまの成長を嬉しく思う反面。私が坊っちゃまのお世話をあまりできず千代は少し寂しゅう存じます……」 【千代】 「本当に、本っ当に! いつでも私を頼っていただいて大丈夫ですからね」 ;ボイス位置 7 【千代】 「頼ってくださいね! ぜひ、ぜひ!!」 【千代】 「千代はいつだってお待ちしておりますよ」 ;SE 耳かき 中 ;ボイス位置 15 【千代】 「こほん。先ほどは失礼いたしました。少々取り乱してしまいました」 【千代】 「あのような事を言いましたが、坊っちゃまが大学を卒業し、他の会社へ社会勉強に出た際には、許嫁とご自分の力だけで身の回りの事を全て行わなければなりませんからね」 【千代】 「その為の練習なのですよね。千代は涙をこらえて見守らせて頂きます」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「許嫁、の……話ですが」 【千代】 「不自然ですよね……。これまで一度もその許嫁を私と坊っちゃまは見ておりませんし、どこの誰であるのかも聞かされておらず、ただ、許嫁がいるとだけ言われ、早数年」 【千代】 「一体どちらにいるのでしょうね。その許嫁は」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「さて、内側はこのような塩梅でしょうか」 【千代】 「では、こちら側も奥の方をお掃除いたしますね」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「いかがでしょうか。心地良いですか?」 【千代】 「私がこうして坊っちゃまの耳かきをできるようになるのも、残りわずかでございますね……」 【千代】 「社会勉強の後は再びお世話をすることになりますが、その頃には、許嫁もとい奥方にしていただく役割にございましょう。耳かきなどは特に」 【千代】 「もしも、千代のこの耳かきを恋しく思われましたら、奥様に奥義を伝授いたしますのでご安心ください」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「坊っちゃまが家を継いだ際には、呼び方も坊っちゃまから変えた方がいいかもしれませんね」 【千代】 「何が良いでしょう。ご当主様……主殿……、旦那様」 【千代】 「旦那様……旦那様かぁ……」 (ここはちょっと夢見る乙女のようにお願いします) 【千代】 「失礼、言葉が崩れてしまいました」 【千代】 「旦那様とお呼びするとなるとなんだか結婚したみたいで少し気恥ずかしいですね」 【千代】 「坊っちゃまが社会勉強から帰ってくるまでには慣れておきますね」 ;SE 耳かき 中 【千代】 「さて、そろそろ奥の方も仕上げといきますか」 【千代】 「息を吹きかけながら耳をかいていきますね」 ;SE 耳かき 中 ;ボイス位置 7 【千代】 「(耳かきと交互になるような形で耳吹きをお願いします)」 ;ボイス位置 15 【千代】 「はい。お疲れ様でございました……と、言いたいところなのですが」 【千代】 「ここからさらに、坊っちゃまの耳をお掃除いたします」 【千代】 「準備がありますので、少々お待ちくださいませ」