第2話「大きなハンバーガー」
[しっかりしたハンバーガー屋さんで大きめのハンバーガーを頬張る少女]
はむっ、はむはむ、むぐ……もきゅもきゅ……んむ……
んふぅ……最高~……v
正直最初は、ハンバーガーにこんな値段払うのかって思ってたんだが……
お皿に乗ったハンバーガーは、ファストフードのものとは全く別の食べ物だな……
はむ、んむ……んむんむ……んふふ……お肉もジューシーで、野菜もシャキシャキで……
はむ、むぎゅむぎゅ……ソースがすごくて零してしまいそうではあるが……んむ……
(集中して食べてるので鼻の頭にソースがついてるのに気付いてない少女)
んー……これはハマってしまいそうだな……もくもく、んむ……ん……
(主「顔にソースついてるよ」)
ふえ?どこだ?
(主「鼻の頭」)
ん……あ、ほんとだ……
(触って確認し、おしぼりで拭き取る少女)
ふふ……なんか子供みたいだな。
初めての食べ物にはしゃいで、ソースで顔汚してるのに気づかないなんて。
なあ、お前はこういうの、作れないのか?
(主「やろうと思えばできると思うけど、かなり手間がなぁ」)
ふーむ、やはりなかなか手間がかかるよな。
普通の料理みたいに鍋とかフライパン一つでできるようなものでもなさそうだし。
材料も、ソースとかピクルスとか、他に使い道も限られてくるから割高になってしまうか。
(主「食べたいなら作ってみるよ」)
本当か?んふふ……それは楽しみだな。
(付け合わせのフライドポテトをつまむ)
はむ、むぐむぐ……んふ……こっちも美味しい。
皮付きの丸っこいフライドポテト、結構新感覚かも……わたし的スタンダードは細い四角のポテトだし……
この皿の中で一つの世界が出来上がっているような、箱庭ものの作品のような感覚……
うむ……なかなか悪くない……んふふ……
(主人公がほっぺにソースつけてるのに気付く)
って、お前も口の横、ソースついてるぞ。
全く、お前だって子供みたいじゃないか。ふふふ。