Track 3

■トラック3「混浴――一緒にお風呂に入るとしよう」(混浴)

//ボイス位置:2 【あやめ】 「眷属くんもようやく、満足に身体を動かせるようになってきたみたいだね。どうやら予想以上に、僕と君の相性は良かったみたいだ」 【あやめ】 「食欲も出てきたみたいだし……これなら外を出歩いても問題なさそうかな。うんうん、よろしい。君はもう、立派な僕の眷属だ」 【あやめ】 「ところで、よくよく考えてみれば……君は生き返ってから、まだ一度も湯浴みをしていないね」 【あやめ】 「もっとも、これまで身体を動かすのにも何かと不自由していたから、無理のないことなんだが」 【あやめ】 「よし、今日は一緒にお風呂に入ろう。僕としても、清潔な身体から血を吸う方が気分がいいからね」 【あやめ】 「お湯はもう溜めてあるから、先にシャワーを浴びていてくれたまえ。僕は準備をしてから行くから、それまで待っているんだよ? ふふ……」 //SE:歩く音 //SE:シャワーの音(30秒ほどオンリーで、その後セリフIN) //SE:ノック音 //ボイス位置:9 【あやめ】 「お待たせ眷属くん、入らせてもらうよ」 //SE:ドアを開ける音 //にやにやとした表情で、 【あやめ】 「……おや。随分と顔が赤いね? シャワーだけでのぼせてしまったのかい? それとももしかして……僕を見て興奮してしまったのかな?」 【あやめ】 「ふふ。自惚れるわけではないが……一般的な美醜の観点から見ても、僕の容姿はそれなりに優れているほうだろう?」 //からかうような感じで、 【あやめ】 「……沈黙もまた答えなり、というところかな? ……ふふ、悪い悪い。君の反応が可愛らしくて、つい意地の悪いことを言ってしまったよ。すまないね」 //優し気に、 【あやめ】 「うん。ちゃんとシャワーを浴びていたみたいだね、偉い偉い。じゃあ今から、君の全身の汚れを落としてあげよう」 //ボイス位置:1 【あやめ】 「最初は、頭から洗っていくよ」 【あやめ】 「シャンプーを手に取って……両手でよーく、泡立てていくね」 //SE:濡れた手を擦る音 【あやめ】 「……よし。頭をこっちに傾けてくれるかい?」 //SE:洗髪音(20秒ほどオンリー) 【あやめ】 「どうだい? 気持ちいいかい?」 【あやめ】 「痒いところがあれば、遠慮なく言うんだよ?」 //少し子供っぽい感じで、 【あやめ】 「……うーん、久しく洗ってなかったからか、なかなか泡立たないね。仕方ない。一度シャワーで流して、もう一度シャンプーをつけよう」 //SE:シャワー音(20秒ほど) 【あやめ】 「ちゃんと洗い落とせたね。じゃあ、もう一度シャンプーを手に取って、両手でよーく泡立てて……」 //SE:濡れた手を擦る音 【あやめ】 「洗っていくよ、眷属くん」 //SE:洗髪音(20秒ほどオンリー) 【あやめ】 「うん、今度はちゃんと泡立つね」 //少し子供っぽい感じで、 【あやめ】 「横の生え際から、頭のてっぺんに向かって。爪を立てないように優しく、しゃかしゃか……しゃかしゃか……」 【あやめ】 「ふふ。さっきより触り心地が滑らかになってきたね」 【あやめ】 「よし、こんなものかな。シャワーで泡を洗い流そう」 //SE:シャワー音(20秒ほど) //優し気に、 【あやめ】 「髪の毛がキラキラしているね。ちゃんと綺麗になったご褒美に、頭を撫でてあげよう。よしよし……なでなで……」 【あやめ】 「さて、次は背中だ。ボディタオルを濡らして、ボディソープをつけて、泡立てていくよ」 //SE:タオルを擦り合わせる音 【あやめ】 「うん、泡立ってきた。背中を僕の方に向けておくれ」 //SE:後ろを向く音 //ボイス位置:5 【あやめ】 「痛くないよう、最初はゆっくりと擦っていくね」 //SE:タオルで擦る音(20秒ほどオンリー) 【あやめ】 「肩から、腰の方に向かって、ごしごし……ごしごし……どう? 痛くないかい?」 【あやめ】 「ふぅ、擦れば擦るほど、垢が出てくるね。身体が眷属であることに適合して、代謝も良くなってきた証拠だ」 【あやめ】 「背中はこれで終わり。次は首から肩周りを擦っていくよ」 【あやめ】 「マッサージのときもそうだったけど、首や肩をこうやって刺激してあげると、血の流れが良くなって、味も深みが増すんだ」 //SE:タオルを擦る音(20秒ほど) 【あやめ】 「うん、首も肩周りも、すっかり綺麗になったね」 【あやめ】 「じゃあ、シャワーで泡を流していくね」 //SE:シャワー音(20秒ほど) 【あやめ】 「お湯は熱くないかい? 身体の汚れと一緒に、全身に溜まった疲れも、綺麗さっぱり流れ落ちていくだろう」 //SE:シャワー音(10秒ほど) //SE:蛇口を閉める音 【あやめ】 「うん、すっかり綺麗になったね、眷属くん。肌の色も明るくなったし、つやつやしている」 【あやめ】 「全身洗い終えたことだし、そろそろ湯船に浸かろうか」 //SE:湯船からお湯が溢れ出る音 //ボイス位置:3 【あやめ】 「おっと、凄い勢いでお湯が溢れてしまった。まるでプールみたいだ」 //からかうような感じで、 【あやめ】 「僕はこの通り華奢だから、一人でお湯に浸かってもこんなには溢れないんだけど……ふふ、眷属くんも、なんだかんだ男の子だなって思うよ」 //SE:蛇口から水が「ピチョン」と垂れる音 【あやめ】 「ふぅ……君と一緒に温まるのは気持ちいいな。誰かと一緒にいるのも、なかなか悪くないね」 【あやめ】 「おや、どうしたの? その顔は……他に一緒に入った男がいるのか、とでも聞きたいのかな? それについては……ふふ、ご想像にお任せするよ」 【あやめ】 「ただ、一つだけ……」 //真面目な口調で、 【あやめ】 「この世界に生まれ落ちてから、それなりの年月が経ったけれど。僕はこれまで、誰も眷属にしたことがなかった」 【あやめ】 「僕の人生……いや、吸血鬼生かな? ともあれ、僕が生きてきた中で眷属にしたのは、君が初めてだよ」 //恍惚とした感じで、 【あやめ】 「……また顔が赤くなっているね? お湯が熱くて、血の巡りがよくなりすぎたのかな。仕方ない……眷属を落ち着かせるのも、主人の役目だ」 【あやめ】 「ほら。首筋を、こちらの方に向けたまえ」 //艶めかしい感じで、 //ボイス位置:3(至近距離になって) 【あやめ】 「綺麗に洗った首筋……つやつやして、まるで林檎のように赤くなっているね……」 【あやめ】 「(首筋を舐める、15秒ほど)」 【あやめ】 「ふふ……それじゃ、いただきます」 【あやめ】 「(噛みつき、荒っぽいけれど優しさもある感じで、20秒ほど)」 【あやめ】 「ふぅ……どうだい? 少しは熱が冷めたかな?」 //からかうような感じで、 【あやめ】 「おや。血を吸ったばかりだというのに、まだ顔が赤いね。……ふふ、少し意地悪が過ぎたかな、ごめんごめん」 【あやめ】 「さて、綺麗になったことだし、湯冷めしないうちに上がろうか」