トラック2:和風マカロン? カルメラ焼き作り
;SE:10/右上遠方 お盆を持つ
;10/右上遠方 通常
【水星人】
「ういー、これでいいかなー、いいねー。ではー」
【水星人】
「であえであえー。水星人さまのおとーりだー。
お疲れの者はどこにおるー?」
;SE:10/右上遠方→1/正面へ足音
;SE:1/正面 足音停止
;1/正面 通常
【水星人】
「……おお、目の前に来たらー、
ソファへのだらーん具合がすごいなー。
これは、そーとー、お疲れなもよー」
【水星人】
「だからこそ、とっておきのものを持ってきたよー。
今から、キミの疲れをスッキリバッチリ取っちゃうー、
めちゃんこおいしーものを作ってあげるからねー」
【水星人】
「というわけでー、まずは準備からー!」
;SE:1/正面 道具一式を乗せたお盆を置く
;SE:1/正面 お盆からカセットコンロ、おたま、ボウル、
箸、卵、重曹、グラニュー糖、水、スプーン(普通・計量)・ハサミを置く
【水星人】
「(物を並べる音:少し長めの息遣い)」
【水星人】
「……用意したものはー、これで、ぜんぶー。
作業しやすいよーに、このまま座るねー」
;SE:1/正面 座る音
;SE:リスナー身じろぐ音
【水星人】
「さーて……わたしは一体、なにを作るのでしょーかー?
まあ、このまま、お答えに移るのも悪くないけどー」
【水星人】
「その前に、今から作るものはー、
わたしが地球に来た目的と、ふかーくかかわってくるのでーす」
【水星人】
「いいー? わたしのおしごとはー、
地球の技術や文化をー、水星にほーこくすることなのー」
【水星人】
「たとえばー、地球のあまーいお菓子のレシピとかー、
実物とかをー、水星にかこーして送ったりしてるのねー」
【水星人】
「甘いものは、身体を冷やす効果があるからねー。
むちゃんこ熱い昼の水星にー、地球の甘いものはー、
至高そのものなんですよー」
【水星人】
「さーて、ここでクエスチョーン!
水星人が使えなくてー、地球人が使えるものってなーんだ?」
【水星人】
「せーかいはね……こ・れ・だー!」
;SE:1/正面 カセットコンロのつまみを回して火を付ける
;SE:1/正面 点火する音
;SE:1/正面 火の音
【水星人】
「やっべぇー、軽くつまみをひねったらー、
火が点いちゃったー。
ねーねー、これ、どうやって消すのー?」
;SE:リスナー身じろぐ音
【水星人】
「……逆ー? さっきと逆に回せばいいのねー、そーい」
;SE:1/正面 カセットコンロの火のつまみをひねる
;SE:1/正面 カセットコンロの火が消える
【水星人】
「……おおー! 消えましたー。
テッテレー、水星人は火を使えるようになったー」
【水星人】
「もー答えはわかったねー?
そー、答えは火でーす」
【水星人】
「およー? 火なんて誰でも使えるでしょって顔だー?
うーん、水星人は使えないのよね、これがー」
【水星人】
「そもそもー水星はね、火を使うどころかー、
火が点かない環境なんですよー」
【水星人】
「なので、水星人にとってー、
今、とーっても注目されているものなのー」
【水星人】
「火が使えるようになればー、
水星はパネェぐらい発展出来るんじゃねぇ?
って、えらい人も思ってるぐらーい」
【水星人】
「だから地球に来た水星人はみーんな、
火を使えるようになりましょーって、言われてきてるんだー」
【水星人】
「でも、正直めんどーと思うのも、乙女心というものー」
【水星人】
「そしたら、奥さんー。なんとなんと火を使ってー、
簡単に作れちゃう甘いお菓子があるそうじゃないですかー」
【水星人】
「そう、それが……」
;SE:1/正面 身じろぐ音
;SE:1/正面 スマホを取り出す音
;SE:1/正面 スマホをタップする音
;SE:1/正面 スマホを前に見せつける音
【水星人】
「……カルメラ焼きだー!! ババーン!」
【水星人】
「そう。このーぷくぅ~って膨らむお菓子ねー。
いつか作ってみたいなーと思ってたんだー」
【水星人】
「そしたら、なんとなんとー、今のキミはお疲れモード」
【水星人】
「疲れた時にー、甘いものを食べるとー、
地球人は元気もりもりになれると聞いたでござるー」
【水星人】
「つまりー、今からキミは甘いものをいっぱい食べられるー。
わたしはカルメラ焼きをいーっぱい作って、火を操れるー」
【水星人】
「これでふたりともにっこにこ! ぶいっ!」
【水星人】
「……というわけでー、これからー
なにを作るかわかったかにゃー?」
;SE:リスナー身じろぐ音
【水星人】
「……納得してくれて助かるよー。
まあ、イヤと言ってもー、食べてもらうけどねー」
【水星人】
「ほんじゃ、ペチャクチャ喋るより、手を動かそー。
ああ、作り方はきちんと調べたからー、だいじょーぶ」
【水星人】
「えーっと、最初はー、卵白? を取り出しまーす」
;以下参考動画:https://youtu.be/AxDP8e8YMNA
;SE:1/正面 テーブルから卵を取る音
;SE:1/正面 卵を机に数回ぶつける音
;SE:1/正面 卵の殻を開く音
;SE:1/正面 卵をボウルに入れる音
【水星人】
「(卵割り:短めの息遣い)」
【水星人】
「……殻は……入ってないねー。
ふふ、わたし、やっぱ卵割りの天才だわー」
【水星人】
「……なーんて、自画自賛してるけどー、
似たような物を水星でよく作ってたからー、
たぶん、いけると思ったんだー」
【水星人】
「じゃあ、卵白をこっちのボウルに移すんだけどー、
この透明な液体でいいのー?」
;SE:リスナー身じろぐ音
【水星人】
「……オッケー。じゃあ、移すよー」
;SE:テーブルのスプーンを手に取る
【水星人】
「(卵白を取り移す:少し長めの息遣い)」
【水星人】
「……量はこれぐらいでいいかなー?
お次はー、重曹を入れまーす。
ほれ、袋をかいふー」
;SE:1/正面 スプーンを卵白の中のボウルに置く音
:SE:1/正面 テーブルからハサミを持つ音
;SE:1/正面 重曹の袋を持ちハサミを入れる音
【水星人】
「……開いたー。あとは、このスプーン一杯分でいいとかなんとかー」
;SE:1/正面 テーブルから計量スプーンを持つ音
;SE:1/正面 開いた重曹の袋の中に入れて軽量スプーンで重曹を取る音
【水星人】
「いやー取る量をスプーンで計れちゃうとか、地球パねぇー」
【水星人】
「(袋から重曹をすくいとる:短めの息遣い)」
【水星人】
「……すくったものはー、この卵白入りのボウルに、ごーる」
;SE:1/正面 計量スプーンを卵白入りのボウルに入れる
【水星人】
「(重曹を卵白入りのボウルに入れる:短めの息遣い)」
;SE:1/正面 スプーンをボウルに叩きつけ、しっかり入るような音
【水星人】
「……大分トントンしたので、きちんと入ったでしょー。
あとはー、お箸でまぜまぜたーいむ~」
;SE:1/正面 重曹の袋の中にスプーンを戻す音
;SE:1/正面 テーブルから箸を取る音
;SE:1/正面 ボウルの中の卵白と重曹を掻き混ぜる音
【水星人】
「(ボウルの中の卵白と重曹を掻き混ぜる音 少し長めの息遣い)」
【水星人】
「重曹ってさー、うちの星にはない物質なんだよー。
いやー地球は資源がほーふで、うらやましいですなー」
【水星人】
「(掻き混ぜる音 少し長めの息遣い)」
;SE:1/正面 ボウルの中の卵白と重曹を掻き混ぜる音停止
;SE:1/正面 箸をボウルの縁に叩きつけて、先についた卵白と重曹落とす。
;SE:1/正面 箸をテーブルに置く音
【水星人】
「……ふぃ~、けっこーな力作業だったぜー。
でも休んでても、カルメラ焼きは出来ないのでーす」
【水星人】
「というわけで続いて、本日の主役……
白い粉をかいふーだー!」
;SE:1/正面 テーブルからグラニュー糖の袋を持ち、軽く振る音
;SE:1/正面 鋏をテーブルから取る音
;SE:1/正面 グラニュー糖の袋に鋏を入れる音
【水星人】
「(グラニュー糖を開ける音 息遣い)」
【水星人】
「……甘ったるいにおいでしょー。そー、お砂糖だよー。
おたまがいっぱいになるまで、いれるんだってー」
;SE:1/正面 グラニュー糖の袋に計量スプーンを入れる
【水星人】
「(グラニュー糖を計量スプーンですくう:短めの息遣い)」
【水星人】
「……このぐらいー? 一度取り出してー、入れてみよっかー」
;SE:1/正面 袋から、グラニュー糖の入った計量スプーンを取り出す
;SE:1/正面 おたまにグラニュー糖を入れる音
【水星人】
「(おたまにグラニュー糖を入れる:短めの息遣い)」
【水星人】
「……ありゃりゃ、全然足りませんなー。レッツリトラーイ」
;SE:1/正面 グラニュー糖の袋に計量スプーンを入れる
【水星人】
「(グラニュー糖を計量スプーンですくい取る:短めの息遣い)」
【水星人】
「さっきもこのぐらいの量だったからー……あと、少し多めー」
【水星人】
「(グラニュー糖を計量スプーンですくい取る:短めの息遣い)」
【水星人】
「……悪くないでしょー。
そら、もう一度、あたーっく!」
;SE:1/正面 袋から、グラニュー糖の入った計量スプーンを取り出す
;SE:1/正面 おたまにグラニュー糖を入れる音
【水星人】
「……お見事ー。あとはー、かすいするよー。
かすいはねー、こーいうことー」
;SE:2/右上 グラニュー糖の袋&計量スプーンを置く音
;SE:8/左上 水の入ったコップを掴み、軽く揺らす音
【水星人】
「そー、かすいはお水を入れることでした……タラタラタラ~」
;SE:1/正面 おたまに水を少し注ぐ音
【水星人】
「……これぐらいかなー?
あまり入れるとダメみたいなのでー、ここに置くー」
;SE:8/左上 水の入ったコップを置く音
【水星人】
「……よっしゃ、完成ー。
これを火元に近づけて……」
;SE:1/正面 カセットコンロのつまみを掴む音
【水星人】
「……つまみオーケー、おたまオーケー」
【水星人】
「さあ、今、キミは宇宙史に残る目撃者となろうー……
あ、さっき火点けたよねーとかいう野暮なツッコミは受け付けませーん」
;SE:1/正面 つまみをひねる音
;SE:1/正面 点火する音
;SE:1/正面 火の音(継続)
;SE:1/正面 おたまをあぶる音
【水星人】
「(あぶる音:短めの息遣い)」
【水星人】
「いえーい、上手くあぶれたー。
そしたら泡立つまで……おたま、ふりふりー」
;SE:1/正面 おたまをあぶる音
【水星人】
「(あぶる音:少し長めの息遣い)」
;SE:1/正面 「おおっと」から泡立つ音
【水星人】
「泡、なかなか出な…………おおっと!
おいおい言ってる傍から出てきたぜ、こいつー」
【水星人】
「まったく、いやらしいなーお前ー。
そんなお前はー、グルグルの刑だー、ごるぁ……」
;SE:1/正面 テーブルから箸を取る音
;SE:1/正面 おたまの中を箸でかき混ぜる音
【水星人】
「(おたまの中を箸で掻き混ぜる音:短めの息遣い)」
【水星人】
「……はぇ~独特な音だなー。
ほら、キミも聞いてみてー」
;SE:8/左上→1/正面→2/右上とおたまを左右に移動
【水星人】
「(おたまの中を箸で掻き混ぜる音:長めの息遣い)」
【水星人】
「……およ? なんか色が代わってきたねー
これでいーの?」
;SE:リスナー身じろぐ音 慌てる音
【水星人】
「……ああー、早く重曹をまぜまぜ~ねー、めんごめんごー」
;SE:1/正面 箸を掴む音
;SE:1/正面 ボウルの中の重曹卵白を箸でつまむ。
【水星人】
「んじゃあ、重曹さん……いってらー」
;SE:1/正面 おたまの中に箸でつまんだ重曹卵白を投入
;SE:1/正面 おたまの中を箸でかき混ぜる音
【水星人】
「(おたまの中の箸で掻き混ぜる音:少し長く強めの息遣い)」
【水星人】
「……まぜまぜ~、まぜまぜ~……」
【水星人】
「(おたまの中を箸で掻き混ぜる:少し長い息遣いで)」
【水星人】
「……あれれー? なーんか音が消え……お?!
うおおおおー!」
【水星人】
「箸を止めたら、ぷくぅ~って!
いきなり、ぷくぅ~って膨らんだー!
そーそ、動画で見たのはこれよ、これー!」
【水星人】
「(ふくらんだカルメラ焼きを見る:短めの息遣い)」
【水星人】
「……ん、もぉー限界かなー。
じゃあ、これをもう一度あぶるー」
;SE:火におたまを近づける
【水星人】
「(おたまをコンロに近づける:短めの息遣いで)」
【水星人】
「……ん、これでいいらしいからー。
じゃあ、火を止めまーす」
;SE:1/正面 カセットコンロの火のつまみをひねる
;SE:1/正面 カセットコンロの火が消える
【水星人】
「うん、キレイに消えましたー。
あとは、このおたまの中のカルメラ焼きをこーする」
;SE:1/正面 おたまの中のカルメラ焼きを皿に盛り付ける音
;SE:1/正面 カルメラ焼きの載った皿を持つ音
;SE:1/正面 皿を目の前に置く音
【水星人】
「はい……水星人特製のカルメラ焼きー。
お熱いうちにどうぞ~……」
【水星人】
「……って、どしたん、そのキョトン顔?
食べないのー? 食べないと、始まらないんだけどー?」
【水星人】
「あー、もしや疲れすぎて、自分で食べられないとかー?
しょーがないなー、じゃあ、わたしが直々に食べさせてあげよー」
:SE:1/正面 お皿からカルメラ焼きを手に取る音
【水星人】
「はい、お口を大きく開けてー、あーん」
;SE:リスナー身じろぐ音(口を開けて、からめるやきを食べる音)
【水星人】
「(リスナーを見つめる:軽い息遣い)」
【水星人】
「…………どー? おいしー? 疲れた身体に染み渡るー?」
;SE:リスナー身じろぐ音(うなずく音)
【水星人】
「……よかったねー。そいつは良かったよー。
でも焦るひつよーはないでござるよー」
【水星人】
「だって、まだまだいろいろ用意してるからねー。こちらに、ちゅーもーく」
;SE:ビニール袋をガサゴソ
;SE:駄菓子を取り出し置いていく音
【水星人】
「じゃじゃーん! イチゴのチョコレートとかー、
わたしのだいこーぶつなマシュマロとかー、取り揃えてみた件についてー」
【水星人】
「これでー、今からかるめら焼きのまんかんぜんせきをキミに振舞ってあげよー」