Track 3

縁側にて、媚薬を試させよと宣いて

のう、お前様。 退屈じゃとは思わんか? おっと、いかんいかん。つい素が出てしもうたわ。 まあ誰も聞いてはおらんだろうし、別段気にせんでもよいじゃろ。 それよりもお前様、ワシは退屈で乾涸びてしまいそうじゃ。 何か面白いことは無いかの? あー、やめよ。治世の話など聞きとうない。 人の争いごとなど、もう懲りたわ。 もし今後、お前様が力を貸せ、というのなら仕方ないが… 他に力を貸してくれる者は山ほどおるじゃろ。 今や皆、否応なくお前様の名にひれ伏す。 なんせ天下人なのじゃからな。 ワシか? ふふっ、ワシはどうじゃろうな? んっ、おお、そうじゃ。 お前様よ、試したいものがあったんじゃ。 ほれ。 なんでも下町で流行っておる媚薬での。 長精丸と言うて、陰部に塗るものじゃと。 ん? ふふっ、侍女が持っておったのよ。決してワシが買い求めに出たわけではないからの。 今度じゃと? 今試すに決まっておろう。 問答無用じゃ、ワシの退屈しのぎに少し付き合え。 安心せよ、人払いならすでに済ませてある。 お前様はそのまま座っておれ。ああ、足は崩しておいた方がよいぞ。 では、裾を捲るからの。 ふむ…よいと…なんじゃ、ワシが乗っかってはいかんのか? 床ならいつものことじゃろうが。 ふーむ…指で軟膏を一掬いし、唾液で馴染ませてから陰部に… ん、べあぁー…こんなものかの。 ふふっ、塗るぞ、よいな? ちりちり? 痛い? 熱い? 何なのじゃ、しっかり言うてみ…お、おおっ、ほれ見よ。お前様。 先ほどまで萎んでおったのに、あっという間に張り詰めてしもうたわ。 なんとも便利な薬じゃな。 これなら床の中で使われるのも納得じゃ。 ん? ふふっ、さすがに昼間から壺の中に入れたりはせん。 んっ、ふぅ…壺は使うぞ? くくっ。 なんじゃ、そんなにうろたえることか。 まらはこんなに喜んでおるのに、お前様と来たら。 ああっ、ん、んんっ…はぁ…はぁぁぁ…あぁ… ふぅ…こんなに熱く滾らせおって。 …のう、やはり壺に入れてもよいか? むう…ここまではよくて、それは駄目というか。 ふ、んっ…何を考えてそういうのじゃ。 傍目からすれば、まぐわっておるのと変わらないと言うに。 ん、むぅ…そもそも人払いはしてあるというのに、何を気にすることがあろうか。 あー、あー、わかっておる。 入れたりするようなことはせん。 その代わり、お前様がしたいと言うても知らんからの。 ふん、堅物め。 言うたからには、あまり早々と音を上げるでないぞ? ん、んんっ、ふ、あっ…ああっ…ふぅ…うぅ…んっ… はぁっ…はぁっ…ん、くぅ…あ、はっ…ふあっ…あ、くぅ… くぅ…ん、ふ、ふふっ…いやぁ、あっ、なに。 不思議なものじゃなと、あ、あっ…思っただけじゃ。 こうして、互いの陰部は触れておるのに、完全では無いのがな。 ふ、くぅ…新鮮じゃな、こういうのも。 あ、あっ…ん…何度も、何十度も、まぐわったというのに。 こういうやり方は、一度足りともしたことが無かったのう。 あ、あぁっ、くぅ…はぁっ…はぁっ…う、んぅ… 誰に、聞いたか、じゃと…? 今、はぁ…そんなことを、言うとる場合でも、ないじゃろうに。 ん、んんっ…知りたい、か、ひゃ…? じゃが、お前様も知っておるようなもんじゃろ… そう、侍女じゃ。 ふふっ、ワシの侍女は、この手のことにかけては優秀のようでの。 早う稚児を見せて欲しいと… そういうてはワシに多くの知恵を教えてくれる。 ん、あ、ああっ…お前様に、仕掛けたいくつかのことは…んあっ… あの者の入れ知恵じゃからの。 ふふっ、重宝しておるぞ。 あの者のおかげで、こうしてお前様を組み敷くことが出来ておるのじゃ。 お前様は、ん、あっ…床に入れば猛々しいの一言に尽きるが… そうでない時は淡白過ぎるのじゃ。 あ、あっ…ん、ふぅ…ほれ、ほれ…くふふっ… じゃからの、ワシの方が慎みに欠けるくらいでちょうどよいじゃろ。 まあ、ちとやりすぎておるかもしれんがの。 それもこれも、お前様がいけずじゃからじゃ。 ん、ふあっ…あ、ふぅ…ん、んんっ… ふふっ、お前様よ。 無理に腰を動かそうとせんでもよいぞ。 両手を床についたままでは難しいじゃろ。 あ、はぁっ…、ワシに、任せよ。 んっ、んぅ、ふ、う、あぁあっ、くぁっ…ん、んあっ はぁっ、はぁっ、はぁっ… ん…いかんの…ワシも本当に昂ってきたかもしれぬ… 先ほどまらに塗った薬が原因かの… 効くものかと、高をくくっていたのじゃが…いや、まさかの… ああっ、ひ、うぅ…う、くっ… ふふっ、それもそれでよいか。 昂ぶりに任せて、くぅ、お前様と果てを目指すのみじゃ… く、ぅっ、ああんっ、あ、ふあっ… うぅ…なんという、まらの反り上がり方じゃ… ただの娘子なら、一突きで泣いてしまいそうじゃの… まあ、ワシは、その程度では泣かせられんぞ。 はぁっ…言うた、じゃろ? 忍耐力じゃと。 どれだけ固くとも、形がよくとも、駄目じゃと。 ん、ひ、くぅ…ふぅっ…ふぅっ… もっと付けて、中の襞を… ん、なんでもないわ。 はぁっ…はぁっ…あ、ああっ…ん、ひ、ふぅ… なんじゃ、壺には入っておらんぞ。 ふん、そんな風に、思われるとは、いささか心外じゃ… ワシの壺の味を忘れるとは、の。 やはり離れすぎたのじゃ、お前様は。 ああっ、ああっ…うぅ…くっ… あ、これ、言うでないわ、この阿呆。 お前様だってまらを震わせながら、ツユを漏らしておるじゃろうが。 ワシが、蜜を出して何が悪い… まらがふやけるじゃと…お前様もいうのう。 ん、ふぅ…それがはったりじゃなければよいのだが。 まあ、これではそう遠くはなさそうに思えるが? よいよい、ふふっ、隠すだけ無駄じゃ。 ほーれ、あ、ああっ、ん、んんっ…ふあっ…あっ… ふ、ひぃ…ふぅ、はぁ…どう、したのじゃ… 腰を、動かした途端にぃ、ひ、ふぅ…顔を変えおって… ふふっ、奥歯を噛んでおるの…くぅ…腹にも力が入っておる。 ワシと、しっかりまぐわっておる時に、どうして同じことが出来んのだ。 ん、んんっ、んんっ…ちゃんと、覚えておくのじゃぞ… そうして、耐える、ことじゃ… あ、ああっ、あっあっあっ…! はぁっ…くぅ… んっ、んっ、んっ…はぁっ…あぁっ… んあっ、あっ…ふふっ、今回は、意外と頑張っておるようじゃな… 時間の問題じゃがな、ん、ふぅ…耐えるのはよいが、遅すぎじゃ。 はぁっ…はぁっ…はぁっ…ん、むぅ…ふぅ… ほれ、ほれ…果てて、しまえ… ん、くぅ…ふあっ、ああっ! あっ、あ、ああっ…! ほれ、ほれ…果てよ…果ててしまえ… 早う、お前様、お前、様ぁ… あっ、あっ、あっ、あっ…ああっ! あっ、あぁぁっー! ああっ、あっ、あっ…ふふっ…ふぅ… 精水が噴き出しておるわ…またなんとも…量が多いこと… ああ、着物にかかってしもうたな。 これなら果て際に、まらを壺に入れてしまえば済んだかもしれんの。 それに、そうすればワシも果てれたかもしれぬ。 さっきの? ふふっ、あれは少しだけ果てが見えただけじゃ。 そう思えば惜しいことをしたの。 ともあれお前様よ、今回も愉しかったぞ。 ふふっ、おかげで次にする時がもっと愉しみになったわ。