トラック2:『コンビニ、買い物、金欠』
;SE:コンビニ入店音と自動ドアの音
;ボイス位置:1
【真夜】
「あー……コンビニ来たけど、金がねぇ」
【真夜】
「まあ、口座にあるっちゃあるんすけど、真夜中にお金を下ろすと220円かかるじゃないすか」
【真夜】
「220円あったら何が出来ますか。そう、1本10円の駄菓子の棒が22本買えるんすよ」
【真夜】
「駄菓子の棒22本もあったら、男の人でも1食分くらいはしのげますよね? だから220円は尊い……」
【真夜】
「なので、たかります。お兄さんに」
;ボイス位置:7 猫なで声で囁く
【真夜】
「お兄さん。お金ちょーだい」
;ボイス位置:7 普段の感じで
【真夜】
「へへへ……ほら、ジャンプしてみてくださいよ。チャリンチャリン」
【真夜】
「では、カゴにおやつを入れていくんで、これ以上はってなったら止めてください」
;ボイス位置:7 囁き
【真夜】
「ご安心ください。"お礼"はちゃんとしますから」
;ボイス位置:7 普段の感じで
【真夜】
「それじゃあいっちょやっちゃいますかぁ」
【真夜】
「まずはこれ、誰でも知ってる10円のお菓子。人呼んでデリシャスバー」
【真夜】
「お、納豆味あるじゃないっすか。これが結構美味しいんすよねー」
【真夜】
「悪い女の子なので、匂いを気にせず3本入れちゃいます。匂いよりも食べたいものを食べる方が大事なので」
【真夜】
「そして他の味も、2本ずつどーん!」
;SE:10円の駄菓子を同時に複数本カゴに入れる音
【真夜】
「ほらほら、お兄さんも好きなやつを入れちゃってくださいよ」
【真夜】
「このイカのシートとかおすすめっすよ。これを噛みながら宿題をすると捗るんすわ」
【真夜】
「そういや、お兄さんは学生? 社会人? どっちにも見えますけど、作業のお供にどっすか」
【真夜】
「まあ騙されたと思って食ってみてくださいよ」
;ボイス位置:7 囁き
【真夜】
「飛びますよ……ふふふ……」
;ボイス位置:7 普段の感じ
【真夜】
「さらにここに、翼を授けそうなドリンクを加えたら宇宙にいけますね。きっと」
【真夜】
「まあ、そこまで飛んでしまったら、もう作業どころではないでしょうけどね。はっはっは」
【真夜】
「あとはー、キャベツの名前が入っているのに、原材料名にキャベツが入っていない駄菓子とー」
;SE:袋菓子をカゴに入れる音
【真夜】
「あとは林檎が食いたいっすね。最近のコンビニは林檎とか野菜も買えるから神」
;SE:パック入りの林檎をカゴに入れる音
【真夜】
「ていうか、カット済みのリンゴをパックに入れて売れるようになったのって、何気にすごくないっすか?」
【真夜】
「普通、切った林檎って茶色くなっていくじゃないっすか。それがずっと綺麗なまま! 人類の進化を感じますねぇ……」
【真夜】
「あ、汁っけも欲しいっすね。缶コーヒー買って、レシートは捨てましょう」
【真夜】
「それとボクは人間の姿をした悲しい魔物のようなものなので、魔物の名を冠したエナジードリンクを入れます。カフェイン万歳。カフェインを信じろ」
【真夜】
「あとは歯ブラシを買っておきましょう。どんな時も歯は綺麗にしておいた方がいいっすからね!」
【真夜】
「では、お会計はお願いします! ごちでーす!」