Track 2

トラック03 「お兄ちゃんのしたことを許さない」

■トラック03――――――――――――――――――――― 【ヒロイン】 「あたし……今、お兄ちゃんに催眠術をかけられてる」 【ヒロイン】 「信じらんないだろ? あたしだって、信じたくないねーけど、マジなんだぜ?」 【ヒロイン】 「で、最初にかけられた催眠術だけは、どーにかやめさせたんだけどさぁ……」 【ヒロイン】 「あの、お兄ちゃん野郎……また、あたしに催眠術をかけやがったんだよ。ふざけんなってのっ!」 【ヒロイン】 「催眠術ってよく知らねーけど、普通はかけられた側はわからねーんじゃねーの?」 【ヒロイン】 「でも……あたしは、お兄ちゃんに催眠術をかけられていることを知ってるし、わかってる」 【ヒロイン】 「もしかしたら、そういう催眠術をかけられてんのか?」 【ヒロイン】 「ちっ、だとしたら、あたしのこと舐めてんの? こんなことされて、黙って言いなりになるわけねーじゃん?」 【ヒロイン】 「ここまでコケにされたんだ。催眠術を解かせたあと、お兄ちゃんには、たっぷりと自分の立場ってやつをわからせてやる」