トラック03 「お兄ちゃんのしたことを許さない」
■トラック03―――――――――――――――――――――
【ヒロイン】
「あたし……今、お兄ちゃんに催眠術をかけられてる」
【ヒロイン】
「信じらんないだろ? あたしだって、信じたくないねーけど、マジなんだぜ?」
【ヒロイン】
「で、最初にかけられた催眠術だけは、どーにかやめさせたんだけどさぁ……」
【ヒロイン】
「あの、お兄ちゃん野郎……また、あたしに催眠術をかけやがったんだよ。ふざけんなってのっ!」
【ヒロイン】
「催眠術ってよく知らねーけど、普通はかけられた側はわからねーんじゃねーの?」
【ヒロイン】
「でも……あたしは、お兄ちゃんに催眠術をかけられていることを知ってるし、わかってる」
【ヒロイン】
「もしかしたら、そういう催眠術をかけられてんのか?」
【ヒロイン】
「ちっ、だとしたら、あたしのこと舐めてんの? こんなことされて、黙って言いなりになるわけねーじゃん?」
【ヒロイン】
「ここまでコケにされたんだ。催眠術を解かせたあと、お兄ちゃんには、たっぷりと自分の立場ってやつをわからせてやる」