Track 12

トラック13 「お兄さまの催眠術なんてかからない」

■トラック13――――――――――――――――――――― 【ヒロイン】 「……クソ兄貴、これはどういうことだ?」 【ヒロイン】 「なんだよ、コレ。どう聞いてもウチの声じゃねーか!」 【ヒロイン】 「それに、なんでウチが、お前とこんなことしてるわけ? ありえねーっての。なにをして、こんなことさせたんだ?」 【ヒロイン】 「変態クソ野郎! 今すぐぶっ殺してやる!」 【ヒロイン】 「……というような口調で、お兄さま相手に話していただなんて……」 【ヒロイン】 「ありえませんわ。いいえ、あってはならないことですわ」 【ヒロイン】 「あんな乱暴な話し方をしていては、お兄さまに嫌われてしまうじゃありませんか」 【ヒロイン】 「口で、胸で、おま○こで、アナルで、体のあらゆるところで、お兄さまに射精をしていただくだけで、達してしまうくらいに気持ちよく、とても幸せなことですのに……」 【ヒロイン】 「先ほどの下品な言葉遣いをしていた『私』は、そんなことも知らないのでしょうか?」 【ヒロイン】 「妹ならば、お兄さまのしたいことを全て受け入れるのは当然のことですわ」 【ヒロイン】 「変わる前……? 全て催眠術のせい……? いくらお兄さまの言葉でも、信じられません」 【ヒロイン】 「もしも催眠術をかけられていたのだとすれば、今の私が本当の私で、先ほど聞かせてもらった私こそ、催眠術にかけられていたのでしょうね」 【ヒロイン】 「ふふっ、私がお兄さまに暴言を吐くことも、大好きなお兄さまが私におかしな催眠術をかけたりするわけがありませんもの」 【ヒロイン】 「もう……ここまで言っているのに、どうして理解してくださいませんの?」 【ヒロイン】 「わかりましたわ。お兄さまがそこまで言うのでしたら、催眠術を全部、解除していただけますか?」 【ヒロイン】 「そうすれば、私の言うことが間違いではなく、催眠術になんて、かかってはいなということの証明になるはずですわ」