Track 8

『ソファーで座って、まったりとする』

;◆ダミヘ位置・3の耳に近い位置です。 ;◆ 座ってるリスナーの肩にほっぺを乗っけて、ダラッとしている姉ちゃん。遠くからテレビの音がかすかに響いている。外では雨が振り始めている 【姉ちゃん】 「……あはは。この芸人さん好き」 【姉ちゃん】 「…………ふふ」 【姉ちゃん】 「……? あ。いつのまにか。雨。降ってたんだねぇ……気が付かなったな」 【姉ちゃん】 「雨。夜の雨は好き。お外に出ないから。でも朝になって。がっこーとかに行こうとすると。  靴は濡れるし。傘は邪魔だし。迷惑極まりないよね。夜、布団の中にくるまって、閉じた窓越しに聞く雨は、あんなに気持ちいいのに」 【姉ちゃん】 「……」 【姉ちゃん】 「今日は、なんだか、さ。久しぶりに……ずっと、一緒だったね」 【姉ちゃん】 「たのしかった?」 【姉ちゃん】 「……ぅん」 【姉ちゃん】 「ふふ。合コンなんて行かなくてよかったでしょ。  あんなんヤクの売人とか詐欺師がする遊びなんだから、健全な弟クンは関わっちゃいけません」 ;◆声 ささやき 【姉ちゃん】 「弟くんは……健全に……お姉ちゃんに甘えていたらよろしい」 【姉ちゃん】 「………………」 【姉ちゃん】 「実際……どうなの?」 【姉ちゃん】 「いや。あの。なんてゆーかさ?」 【姉ちゃん】 「弟クンも年頃なわけじゃん。なのに、姉にベタベタされたり。  ……や、ヤキモチとか焼かれるのって…………めんどくさかったり、しない?」 【姉ちゃん】 「……そ、そりゃ自覚ぐらい……あります……。  ブラコンの域をはみ出してるとゆーか、やりすぎてることぐらい……」 【姉ちゃん】 「……でも……弟大好きなんだもん……しょーがないじゃん…………」 【姉ちゃん】 「……弟クンは……お姉ちゃんのこと……好き?」 【姉ちゃん】 「あ。……やだ。ちゃんと言って。恥ずかしいからとかって逃げるのなし。  お姉ちゃんは……好きですが? 弟くんのこと…………ゥン」 ;◆声 ささやき 【姉ちゃん】 「…………キミは……どーなの……」 【姉ちゃん】 「…………………………」 【姉ちゃん】 「そっか」 【姉ちゃん】 「……ぅん……ふへ。ふへへ……ふひ……ふひひ……。  そっか……ふへ……そっかぁ……っ。そーですか♪」 【姉ちゃん】 「弟クンたら、いけないんだ。もう大人なのに、全然お姉ちゃん離れできないんだ?  くすくす……かーわいっ。かわいいかわいいっ。ん~~っ。なでなでなでなで……っ」 【姉ちゃん】 「てゆーかさ。だったら。……どーして。姉離れとか、しよーとしたわけ。  合コンとか……行こうとしたりしてさ」 【姉ちゃん】 「………………私が、お姉ちゃんだから?」 【姉ちゃん】 「………………」 【姉ちゃん】 「そっか」 【姉ちゃん】 「……なるほど。そっか。……そっか。……そっかぁ……」 【姉ちゃん】 「………………」 【姉ちゃん】 「じゃあ、もうお姉ちゃん、やめちゃう?」 【姉ちゃん】 「……別に。私は……。別の関係でも……いいけど」 【姉ちゃん】 「………………」 【姉ちゃん】 「これからさ。一緒に。考えてこっか。……ね? いろいろ、あるかもしれないけど。  でも。私……ずーっと……キミの一番でいたいもん。だから……ね?」 ;◆声 ささやき 【姉ちゃん】 「きみも……ずーっと、私のいちばんでいてね?  お姉ちゃんのだーいすきな……可愛い男の子で、いてくださいね……。だーーいすき……♪」