「歌っちゃうわよ!!」(子守歌)
「……ま、まあでもアレよ。私の噛み砕いた説明のおかげで先生も桃太郎がどんなお話かよーくわかったわよね?」
「えっ!? 自分で読むより何倍も分かりやすかったし面白かった、ですって!?」
「さ、さすが先生! 分かってるじゃない!」
「……で、でも……寝かし付けなのに面白かったらダメよね。面白すぎて眠れなくなるし……私の読み聞かせが上手なのもいけないのだけど……難しいものだわ」
「となると……仕方ないわ。寝かし付けの鉄板といきましょうか。ふふっ、流石に次は先生、眠っちゃうわよ♪」
「えっ!? 私の子守歌、とても楽しみ、ですって?」
「……あ、あまり楽しみにしていると眠れなくなっちゃうわよ、先生!?」
「……さ、さて……それじゃあ……」
「あー、あーあーあー、あー」