Track 5

今日は変わり種。スクリューな耳かきです♪(右耳)

;SE:ドアの開く音 ;SE:ユーザーの歩く音 ;ボイス位置:1 普通に会話 【瀬奈】 「あ、どうぞこちらに」 ;SE:ユーザーが立ち止まる音 【瀬奈】 「待っておりました。ご連絡してから、果たして来て頂けるかと不安だったのですが、ほっと一安心です」 【瀬奈】 「この前は、ええと、脅すような形をとってしまい、申し訳ありませんでした。あの写真はこの通り、こうして……」 ;SE:瀬奈がスマホを取り出す音 【瀬奈】 「削除、させて頂きましたので。ご安心なさってくださいね。あの後、本当に反省したんです。申し訳ありませんでした」 ;瀬奈がスマホをしまう音 ;ボイス位置:1 小さな声で 【瀬奈】 「……ふふっ。よかったー」 ;ボイス位置:1 普通に会話 【瀬奈】 「んんっ(咳払い)。それでよろしければ、なのですけど……。前回に引き続き、また耳かきをさせて頂いてもよろしいでしょうか?」 【瀬奈】 「今回は絶対に暴走しませんので。ご安心を」 【瀬奈】 「実は上物が手に入ったのです……。これはいち早く試したい。どうせならあなたに、はじめてを頂いて欲しいと思いまして……」 【瀬奈】 「いかがでしょうか。受け入れて頂けますか?」 【瀬奈】 「まあ! うれしいです。では早速、こちらへ」 【瀬奈】 「ぽんぽん。ここです。お膝の上に、頭を」 ;SE:ユーザーが瀬奈の膝に頭を乗せる音 ;ボイス位置:3 普通に会話 【瀬奈】 「……くううっ、やっぱりです。いい感じにまた、耳垢が溜まってきましたね。わたしの目に狂いはなかったようです」 【瀬奈】 「では、今回の耳かきをご紹介します。じゃーじゃん、じゃーじゃん、じゃじゃーん! スクリュー耳かき~」 【瀬奈】 「ぱちぱちぱちぱち。うふふっ、ありがとうございます。そうなんです。通販で頼んでいたものがようやく届いたんです!」 【瀬奈】 「見て下さい! この形だけでもわかる『つわもの』感! ありとあらゆる耳垢を掘って掘って掘り進めてやるぞと言わんばかりのドリル型っ!」 【瀬奈】 「この機能美がたまらなく官能的、ですよね……。では早速、使い心地を試してみましょう♪」 【瀬奈】 「耳の入口にそっと差し入れて……」 ;SE:30秒ほど耳かき音 【瀬奈】 「わ、わああ……。なんでしょう、この気楽さは。軽やかな手応えで、どんどん、するすると耳垢が取れてしまいます……!」 【瀬奈】 「この小さな螺旋状の部分が、いい感じに小さめの耳垢をこそぎとってくれて、とっても楽しいです……」 【瀬奈】 「いかがでしょう? このスクリュー耳かき。先端のこりこり、くりゅくりゅ、といった独特の感触がすばらしい、と販売サイトのレビューには書かれていたのですが……」 【瀬奈】 「やはり、実際に確かめてみることが大事ですね。あなたの表情からは、至福、というそんな二文字が浮かんでおります」 【瀬奈】 「そういえば、前回に言ったASMR作品の要素を取り入れた耳かき、同時に試してみちゃいますか?」 【瀬奈】 「少々、刺激が強いですし……わたしもその、ちょっと恥ずかしいのですけど……」 【瀬奈】 「〆切まであと一ヶ月を切り、時間もありませんし……」 【瀬奈】 「ご了承、いただけないでしょうか?」 【瀬奈】 「ありがとうございます! では、失礼して……」 ;ボイス位置:3 囁き声で 【瀬奈】 「いかが、ですか? ……近いのは、はい。近いんですけど、うう……。耳元で、吐息があたるこの感覚を味わいながら、耳かきの音を楽しむ。この形がASMRにおける耳かき音声のオーソドックスな形でして」 【瀬奈】 「実は初めてなんです。ダミーヘッドマイクではしたことがあるのですが、生身の方には一度も……」 【瀬奈】 「ご不快でなければ、このまま進めさせていただきますね?」 【瀬奈】 「ん、しょ……。少し、あなたの耳とわたしの目が近すぎて、耳垢が見えにくいですが……慣れてしまえばきっと、何とかなりそうですね……」 【瀬奈】 「このスクリュー耳かきなら、ピンポイントで耳垢を狙ってこそぎ取るというより、一定の範囲をならすような使い方でもよさそうです……」 ;SE:一分ほど耳かき音 【瀬奈】 「こんな、感じですかね……? なんとなく、コツが掴めてきました」 【瀬奈】 「こし、こし、こし、こし……。こんな風に、オノマトペと共に耳かきをする、というのもASMR作品ではかなり需要がありまして」 【瀬奈】 「わたしもはじめてASMRの耳かき音声を聞いたときは衝撃でした。くり、くり、くり、くり……。こんな声かけがあるだけで、普段の耳かきとは違った快楽を感じられるのですから」 【瀬奈】 「くーり、くり、こしこしこし……。ぞり、ぞり、ぞり、ぞり……。どうでしょう? なんだか、全身にぞくぞくと感じるものがありませんか?」 【瀬奈】 「その感覚、覚えておいてくださいね? くりゅ、くりゅ、さり、さり……。どんなオノマトペがいいか、色々と試させてください」 【瀬奈】 「音声作品に必要なのは、癒やしです。聞いている方がリラックスして聞けるように、こうして……」 【瀬奈】 「こしょこしょ、こしょこしょこしょ……。」 【瀬奈】 「どう、でしょう。上手くできていますか?」 【瀬奈】 「まだまだだったら、言ってくださいね……? さわさわ……さわさわさわ……」 【瀬奈】 「ごそごそ、ごそごそ……。どんな擬音がいいかは、もしかすると人によりけり、なのかもしれませんが……」 【瀬奈】 「あなたにとってどうか、というのが今は大事ですので……」 【瀬奈】 「しょり、しょりしょりしょりしょり……。さて、一通りの擬音は出尽くしましたが、いかがでしょう」 【瀬奈】 「まだわからない。そんな顔ですね。では、左耳の方でも、色々と試してみましょうね」 ;SE:耳かき音止める 【瀬奈】 「ですがその前に……。今回はこちら。梵天の方も使用させて頂きます」 【瀬奈】 「前回の竹耳かきでは、耳垢を綺麗に全てすくい取れたので使用しませんでしたが、今回は多少、小さな耳垢が残っています」 【瀬奈】 「それらを全て、綺麗に取るためには、この白いふわふわとした梵天を使用するわけですね。ひさしぶりに使うので、少しワクワクしています」 【瀬奈】 「では、参りますね……」 ;SE: 梵天の音開始 【瀬奈】 「耳の中で、もそもそと動くこの梵天の感触は、耳かきでかく際の快感とはまた違った心地よさがございますよね……」 【瀬奈】 「実は、この梵天という名前。なぜそんな名称になったのか、はっきりとはわかっていないんです」 【瀬奈】 「正確に言えば、諸説あって結局どれなのか定かではない、という感じですね……」 【瀬奈】 「もっとも有力な説は、修験者(しゅげんじゃ)の着る梵天袈裟、あのマリモのようなものがついているアレですね。そこから、とのことですが」 【瀬奈】 「わたし、その梵天袈裟を実際に触ってみたことがあるのですが、なんというか……。感触的には別物、という感じでした」 【瀬奈】 「それから、もう細かいことはいいや。なんだかよくわからない、ふわふわの気持ちいいやつ。という認識でいいような気がしてしまって。ふふっ」 【瀬奈】 「ハッ。またわたしったらあなたに興味のない話を。前回はしゃべり過ぎた、と反省していたのですが……」 【瀬奈】 「イヤじゃありません……? では時々、少しだけこういう話を聞いて頂ければうれしいです……」 【瀬奈】 「ふうっ。いい感じに綺麗になってきましたね……。少し、こそばゆいですか? でも、もうちょっとだけ我慢、いえ、堪能してください」 ;SE:一分ほど梵天音 ;SE:梵天音止める 【瀬奈】 「よし、これで綺麗に……。あっ。待ってください。最後の仕上げがまだでした」 【瀬奈】 「……すーはー。あの、ドン引きはだめですよ? すうううううっ」 【瀬奈】 「ふ、ふ~っ」 【瀬奈】 「ふーっ、ふーっ、ふーっ、ふうううううっ」 【瀬奈】 「あうう……。やっぱり、案の定恥ずかしいやつです……。やらなきゃよかったです、ああもう、うう……」 【瀬奈】 「ASMRの作品では大体これがあるんですよ! だってお耳ふーふーがないのはASMRじゃないんですよだから仕方ないんです私悪くありません!」 【瀬奈】 「これは実験、なんですから。あなたはそれを甘んじて受け入れてくれる契約じゃないですか! あれ、違いましたっけ」 【瀬奈】 「も、もう。この話は終わりです! 次、左耳行きますから!」