今日は変わり種。スクリューな耳かきです♪(左耳)
;ボイス位置:7 囁き声で
【瀬奈】
「では、左耳も失礼しますね?」
【瀬奈】
「こちらも、やはりいい感じの耳垢分布……。やり甲斐がありそうです」
;SE:耳かき音開始
;SE:30秒ほど耳かき音
【瀬奈】
「どうでしょう。先程から受けている、ASMR作品的な耳かきは」
【瀬奈】
「私的にはかなりの冒険でして……。お、お耳ふーふーとか、思い切ってかなり恥ずかしいことにも挑戦してみたんですが……」
【瀬奈】
「いい作品を創りたいんです。だから、頑張らなきゃって」
【瀬奈】
「実はわたし、元々ASMRを知らずにこの部に勧誘されたんです」
【瀬奈】
「もともと、わたしが耳かきが好きだということはこの学校でもそこそこの噂になっていたらしく……」
【瀬奈】
「その話を聞きつけた部長が、私をこの部室に引っ張ってきたんです。ふふ、そうですね。ちょうど、わたしがあなたをここに連れてきた時のように」
【瀬奈】
「そこで、とりあえずこれを聴け。と言われて渡されたイヤホン。そこから流れてきた、耳かき音声作品……」
【瀬奈】
「世界が変わる思いでした。実際の耳かきとは少し違いますが、その良さ、素晴らしさをここまで再現できるのか、と」
【瀬奈】
「それからは夢中になって聴き漁りましたね。昼夜問わずに。まあ、あまりにも気持ちよすぎて時々寝てしまっていたので、健康的にはまったく問題なかったのですが……」
【瀬奈】
「でも、それぐらい夢中になってしまって。だって、それこそ本当に夢のようではありませんか? 実際の耳かきはやりすぎるとかえって耳に悪い行為ですが、音声作品はそうではありません」
【瀬奈】
「決して耳を傷つけることなく、それでいてリアルの耳かきと同等か、時折それ以上の快感を感じさせられるわけです。もう、無限に聞いていられるな、と思ったものです」
【瀬奈】
「でもなんとういうか、凝り性なんでしょうね。わたしならこうするかな、とか。もっとこんな感じの作品があればな、なんて思うようになって……」
【瀬奈】
「それでついに制作する側に回ってしまった、という……。あはは、ほんと、部長さんの目論見通りですね」
【瀬奈】
「あらっ、またわたし恥ずかしい自分語りを……。もう、あなたの前では調子が狂ってしまいます……」
【瀬奈】
「み、耳かきに、集中しますね?」
;SE:20秒ほど耳かき音
【瀬奈】
「こしこし、こしこし……。くりくり、くりくりくりくり……」
【瀬奈】
「すーはーっ。くり、くりくりくり……。さりさり、さりさり……、さりさりさり……」
【瀬奈】
「ごそごそ、くりゅくりゅ、ごそごそ、くりゅくりゅ……」
【瀬奈】
「しゅりしゅり、しゅりしゅり、しょりしょり、しょりしょりしょりしょり……」
【瀬奈】
「ぞりぞりぞり、こしょこしょこしょ……」
;SE:20秒ほど耳かき音
【瀬奈】
「こしょこしょこしょ……なんだか、何も話さないというのもかえって恥ずかしい気もしてきました……」
【瀬奈】
「さっきから気持ちがふわふわしてしまっていますし……。体もいつもよりぽっぽっと熱くなっているような……」
【瀬奈】
「風邪はひいていないはずなのですが、おかしいですね」
;SE:10秒ほど耳かき音
【瀬奈】
「家族以外で、ここまで近い距離で接した方は、あなたが初めて、なんです」
【瀬奈】
「部の皆さんともこんなに近い距離で話したこと、なかったり。それに、なぜかあなたにはわたしのこと、もっと知ってほしくなってしまうんです」
【瀬奈】
「なんなのでしょう。この気持ち。あまりうまく言葉に出来ないのが、もどかしいです……」
;SE:30秒ほど耳かき音
【瀬奈】
「……大体、綺麗になったと思います。それでは梵天のほうに移りますね?」
【瀬奈】
「では、そっといきますね」
;SE:梵天音開始
;SE:1分ほど梵天の音
【瀬奈】
「ふわふわと耳垢をこすりとる……。あまり奥までぐりぐりしなくても、綺麗に耳垢はとれますから……」
;SE:30秒ほど梵天の音
【瀬奈】
「こうして、さわさわと撫でるように、それでいて要所要所にはしっかりとこすりつけて、付着した小さな垢を取り除いていく……」
【瀬奈】
「梵天の良さは、この繊細な感触と音ですよね。それに、このふわふわの見た目が可愛らしくて」
【瀬奈】
「なんだか、耳かきをしているわたしも癒やされる気がします」
;SE:1分ほど梵天の音
【瀬奈】
「こんな感じ、でしょうか。さて……」
【瀬奈】
「では、こちらの耳も、ふーふーっと、させて頂きますね?」
【瀬奈】
「ドキドキしますが、なんとかやり遂げますっ」
【瀬奈】
「ふーっ、ふーっ」
【瀬奈】
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……」
【瀬奈】
「す~っ。もっと、頑張ってみます」
【瀬奈】
「ふ~っ、ふ~っ、ふ~っ」
;ボイス位置:7 普通に会話
【瀬奈】
「はぁはぁ、これが今の所、わたしの限界、みたいです……」
【瀬奈】
「やっぱり実際に、生身の人にするのは恥ずかしいです」
【瀬奈】
「あ、あの……。あなたはよかったですか? わたしのその、はじめては……」
【瀬奈】
「あ、あれ? わたしまた変なこと言ってしまいました? な、あの、よろしければどう変だったか解説をして頂けたらなと」
【瀬奈】
「そ、そんなに口を真一文字に結ばなくても……。もう、いじわるなんですから。ふふっ」
【瀬奈】
「……それでは、これにて今回の耳かきは終了です。ご協力いただき、感謝です♪」
【瀬奈】
「本来ならここでお帰り頂いてもよろしかったのですが……。実は、その……」
【瀬奈】
「お茶とお菓子をご用意したので、よろしければぜひお召し上がりになってからお帰り頂ければなーなんて」
【瀬奈】
「なので、もう少しだけ、一緒にいませんか? ふふっ。では、準備、いたしますね……」