Track 7

お耳をいたわる、ソフトな吸着型耳かきです♪(右耳)

;ボイス位置:1 普通に会話 【瀬奈】 「お呼びした時間ジャストですね。ふふっ」 【瀬奈】 「今日も来てくれてありがとうございます。わたしの耳かき、恋しかったですか? なーんて、ちょっと調子に乗っちゃいました♪」 【瀬奈】 「すみません。はしゃいじゃって。だって、あなたと出会ってから毎日が本当に楽しくてたまらないんです♪」 【瀬奈】 「今日もいっぱい、私の耳かき、楽しんでくださいね?」 【瀬奈】 「ではでは、恒例の耳かきお披露目タイムです♪ ドラムロール! だだだだだだだだだだだだだだ……だんっ! 今回は~こちらっ!」 【瀬奈】 「吸着型耳かき~」 【瀬奈】 「こちら先端の部分がゴムで出来ている、ブラシ型耳かきになります! 耳肌にぴたっとくっつくような、今までとは違った感触が楽しめますよ~」 【瀬奈】 「しかも、それだけじゃないんです。こちらの耳かきにはもう一つ、秘密の機能がございまして……」 【瀬奈】 「ふっふっふ。まずはソファにおすわりになって下さい」 ;SE:ユーザーがソファに座る音 【瀬奈】 「今回は膝枕はなしです。わたしもちょっとさみしいですが、辛抱です……。 それで、えーっと、ここをこうして……、で、わたしはこっちに」 ;SE:瀬奈がソファに座る音 ;ボイス位置:3 普通に会話 【瀬奈】 「首のうしろと肩にわたしの腕が触れてしまいますが、問題ありませんか? はい。では、失礼して……」 【瀬奈】 「お顔はまっすぐですよ。動かないでくださいね……。よし、では始めますね?」 【瀬奈】 「私の手は右側に、私の目は左側に。これでどう耳かきをするのか? そんな疑問は、この机の上に立て掛けたスマートフォンの映像を見て頂ければ解けるでしょう」 【瀬奈】 「そうなんです! この耳かき、実はカメラとライト付き、という高機能なものでして!」 【瀬奈】 「こうして……。お耳の中を覗きこみながら……」 ;ボイス位置:3 囁き声で 【瀬奈】 「耳かきができる、というわけです。どうです? 凄いでしょう?」 【瀬奈】 「これなら吐息や言葉も更にクリアに届けられますし……、肝心の耳かきもつつがなく進められる、というわけです」 ;SE:1分ほど耳かき音 【瀬奈】 「……実はその、あなたとの実験を繰り返すうちに、だんだんと欲が出てしまいまして」 【瀬奈】 「耳かきによる快楽はもちろんのこと、あなたにはもっとわたしで感じて欲しいなと、思うようになってしまったんです」 【瀬奈】 「あの……? いつもより体をこわばらせていらっしゃいますが、またおかしなことを言ってしまいました?」 【瀬奈】 「……なんというか、すみません。やっぱりわたし、変な女なんでしょうね。自覚があまりなかったのですが、あなたのリアクションを見ているうちに疑惑が確信にチェンジしてきたといいますか……」 【瀬奈】 「気にしない、気にしませんよわたしは。耳かきに集中です」 ;SE:一分ほど耳かき音 【瀬奈】 「どうでしょう。吸着型耳かきの感触は」 【瀬奈】 「わたしとしては、普段使っている耳かきとはまた違った使用感で、新鮮で楽しいのですけど」 【瀬奈】 「こしこし、こしこしこし……。細かな耳垢が、こんなに簡単にとれるなんて。これはレギュラー入り確定、ですね」 【瀬奈】 「実は、あなたの反応を見て次の作品に使用する耳かきを決めていたのですが……」 【瀬奈】 「やはり、竹、スクリュー型、そしてこの吸着型は確実に使用することになりそうですね」 【瀬奈】 「〆、切……。イヤなことを思い出してしまいました。あと一週間で、もうどうしようかと……」 【瀬奈】 「本当にどうしましょう? 耳かきの音だけにこだわりすぎて、内容がスカスカと言いますか……」 【瀬奈】 「やはり必要なのは、ロールプレイなのでしょうか」 【瀬奈】 「たとえば、ですけど。休日、同棲中の恋人にしてもらう、といったシチュエーションを、声優さんが演じて、耳かき音声をそこに合わせる、というようなものですね」 【瀬奈】 「わたし、実は全然演技力がないんです。もう、大根も大根、しかもかなり煮込まれたあとのクッタクタな感じ、と言われてしまっていて……」 ;あえてたどたどしい演技で 【瀬奈】 「コホン。『お、お兄ちゃん♪ 耳かきしてあげる♪』」 【瀬奈】 「……なんていうか、駄目すぎます、よね。自然ではないというか……」 【瀬奈】 「それで、耳かき音のクオリティアップをすることで、ロールプレイを省く、という作戦に出たのですが……、部長の答えはノー!」 【瀬奈】 「ただ一言。やれ、と。もう、絶望です。耳かき音や吐息だけではダメなのですね」 【瀬奈】 「とにかくいい音を提供できる自信はありますが……間が持たないと言われてしまえばそれまで」 【瀬奈】 「何かいいアイデアはありませんかね……」 ;SE:30秒ほど耳かき音 【瀬奈】 「あ……」 【瀬奈】 「いいこと、思いついてしまったんですけど」 【瀬奈】 「今のわたしたちの会話を、そのまま、というのは無理かもしれませんが、殆どそのまま使用する、というのはどうでしょうか」 【瀬奈】 「タイトルはこうです。『ASMR部活動記録』みたいな……。どうでしょう?」 【瀬奈】 「わたし達ASMR部のみんなの、リアルなやりとりをお客様に提供するんです。きっと、需要もあるでしょうし、新たな試み、といった感じで注目も集められるかも」 【瀬奈】 「それなら、わたしも演技する必要はありませんし。普段の感じを録音できれば……イケそうですね」 【瀬奈】 「録音方法については少し工夫が必要そうですが……。そのあたりは詳しい部員がいますので、のちのち相談するとして……」 【瀬奈】 「なんだか、何とかなりそうな気がしてきました。……〆切、あと一週間後ですけど」 【瀬奈】 「ま、まあ。人間本気を出せば、大体のことは乗り越えられるものです」 【瀬奈】 「というわけで、今週いっぱいはわたしといっしょの時間が続くかもしれませんが……、どうか、ご協力ください♪」 【瀬奈】 「右耳、すっかり綺麗になりましたね」 【瀬奈】 「では左耳も。体入れ替えなきゃですね。少々お待ちを~」