07
蝶「お主はそのまま少し休んでおれ」
蝶「なぁに、汗を拭いてやろうと思っての」
蝶「……ワシだってそれくらいのことしてやらなくもないぞ?」
蝶「ワシと違ってお主は、酔いがさめれば体が冷えてしまうからの」
蝶「体を壊されてしまっては、バツが悪いではないか」
蝶「ん……」
蝶「首元から、拭いていくかの」
蝶「どれ、見えやすいように、少し上を向いててくれるか?」
蝶「……ん、いい子じゃ」
蝶「ふふ、だいぶ汗をかいてしまっておるの」
蝶「ふふふっ……」
蝶「ほれ、腰を少しあげよ」
蝶「さて、これでもう大丈夫じゃろ」
蝶「ん……そうじゃな。お主よ、次はうつ伏せに寝てくれぬか?」
蝶「なに、体を拭いてるときに指圧でもして、コリをほぐしてやろうかと思うてな」
蝶「そうだ……ワシがお主を踏んでやろう」
蝶「クク……ワシはひ弱じゃからな、それくらいの方が、お主にはちょうど良いのではないか?」
蝶「うむ、そうしよう。ほれ、はよはよ」
蝶「どうじゃ? 軽いじゃろ? ワシは見た目は童と変わらぬからの」
蝶「……クク、冗談でも重い、などと言いおるものなら、本当の重さ、というものを感じさせてやるところじゃ」
蝶「どうやるのかって? そんなもの……内緒に決まっておろう? ククク……」
蝶「お主の体は大きいの。ま、ワシが小さいというのもあるのじゃろうが……」
蝶「それにしても、お主よ。結構、体は強張っておったのじゃな」
蝶「普段の疲れが、溜まっておったのかの?」
蝶「あまり、無理をするのは感心せんぞ?」
蝶「お主の体じゃ、お主が一番労わってやらねばの」
蝶「眠くなってきたか? よいぞ、終わったら起こしてやる」
蝶「それだけ気持ちいいと思っておるのだろ?」
蝶「十分に、堪能するがいい……」
蝶「このくらいかの」
蝶「肩を揉んでやる。こっちはちゃんと手もみじゃ」
蝶「柔らかくなったの」